はじめに|夜を安心して過ごすための“灯り”選び
頼れる1灯があるだけで、夜の安心感が変わる

登山やキャンプの夜に、ヘッドライトは欠かせない存在です。
もしヘッドライトがなければ、本当に真っ暗闇。スマホのライトでは心もとないし、両手がふさがるので不便です。
だからこそ、「とりあえず1つは持っておくべきギア」と言えると思います。
私自身、最初は1本だけ持って使っていましたが、使うシーンによって求められる性能が微妙に違うことに気づいてから、快適さを重視して2灯を使い分けるようになりました。
たとえば、夜間の登山では防水性・操作性・照射時間が命綱です。
そんなシビアな状況で頼りにしているのが、完全防水&高耐久の「ブラックダイヤモンド スポット400」。私の行動用のメインです。
特に雨や寒さの中では、グローブの上からでもしっかり押せる大きめのボタンが本当にありがたい。
「タフな相棒」という表現が、まさにぴったりの使い心地です。
行動用と滞在用、それぞれに合う“快適な灯り”を

一方、テント内での読書や料理など、落ち着いた時間を過ごしたい場面では、別の灯りがほしくなります。
そこで使っているのが、「マイルストーン MS-K1 / Hybrid Model」。
白色LEDと電球色LEDを切り替えられ、あかりに包まれるような柔らかさが魅力です。
最大620ルーメンとスペックも十分で、単体でもメインになりうるモデルですが、私は照射時間と防水性能の点からスポット400との併用を選んでいます。
この記事では、そんな実体験をもとに、
登山・キャンプ・サイクリングの実用性を重視したおすすめヘッドライト3選を紹介します。
これから選ぶ人も、今のライトにモヤモヤしている人も、「これなら安心」と思える1灯がきっと見つかるはずです。
登山や夜の行動に!信頼できる高性能ライトを選ぼう
行動中に必要なのは「確かな明るさ」と「確かな操作性」

登山やトレッキングで暗い時間帯を歩くとき、頼りになるのは「しっかり足元と前方を照らせる明るさ」と、「どんな状況でも迷わず使える操作性」です。
具体的には――
200ルーメン以上の光量(ナイトハイクや夜明け前の行動にも対応)
遠くまで届く照射距離(分岐や岩場の確認に)
グローブでも押しやすいボタンと誤点灯を防ぐロック機能
このあたりが、行動用ヘッドライトの基本性能といえます。
特に寒さや悪天候の中で使うなら、「確実に操作できるかどうか」は、スペック以上に大事なポイントになります。
実際に使っているのは「ブラックダイヤモンド スポット400」
私が行動用のメインとして使っているのが、ブラックダイヤモンド スポット400です。
最大400ルーメンの明るさに加えて、IPX8の完全防水、照射距離100m、照度メモリー、パワータップなど、登山用として必要な機能が一通りそろっています。
中でも特に気に入っているのが、大きめのボタンで押しやすいこと。
冬の早朝や雨の日でも、手袋をしたまま直感的に操作できて、こういう“ちょっとした使いやすさ”が行動中は本当にありがたいんです。
また、赤色LEDはもともとテン場などで周囲に迷惑をかけないように使うためのやさしい灯りですが、サイクリングでリアライトの代用として使ったこともあります(電池切れやうっかり忘れで…)。
特に夜間走行やトンネルを通る場面では、リアライトがないとかなり不安になるので、実際かなり助かりました。
「明るいだけじゃない」使いやすさと信頼性。
そういう意味で、今のところ一番頼りにしている行動用ライトです。

- スポット400
キャンプや滞在時間に!快適さ重視の“やさしい光”
テント時間を心地よく過ごすなら、光の色がカギになる
登山中の「行動用ライト」とは違い、テント場や山小屋での滞在時間には目に優しく、落ち着いた明るさのライトが快適です。
特に夜の食事・読書・日記タイムなどでは、白色LEDの強い光はまぶしく感じることもあります。
そんなときに便利なのが、電球色やウォームカラーのやさしい光。
さらに、下記のようなポイントが揃っていると、テント時間がグッと快適になります。
電球色LED(まぶしくない&周囲に配慮できる)
調光や照度メモリー機能付き(必要な光量だけ使える)
USB充電+乾電池のハイブリッド式(泊まりでも安心)
実際に使っているのは「マイルストーン MS-K1 / Hybrid Model」
滞在用ライトとして私が使っているのが、マイルストーン MS-K1 / Hybrid Modelです。
最大620ルーメンの明るさに加えて、白色と電球色の2色LEDを切り替えられる仕様。
スペックだけで見れば、行動用としてもじゅうぶん活躍できるレベルです。
ただ私の場合は、照射時間と防水性能の点から、行動中はスポット400をメインに、このMS-K1はテント場やキャンプサイトでの快適性重視で併用しています。
特に気に入っているのが、電球色のやさしい光。
リラックスしたい夜の時間にちょうどいいんですよね。
たとえば、焚き火のそばで地図を眺めたり、寝袋にくるまって本を読んだり――
そんな時間を、ちょっと快適にしてくれる灯りだと思います。
白色だとどうしても光が強すぎるというか、空間が“照らされすぎる”感覚があって。
その点、電球色は本当にちょうどいい落ち着き具合だと思ってます。
さらに、USB充電と乾電池の両対応に加えて、無段階調光や照度メモリー機能まで備えていて、
「こういうのが欲しかった」と思える使いやすさが詰まっています。

はじめての1灯にも!信頼できる定番モデル
ヘッドライト選び、最初の1本で悩んでいる人へ
はじめての登山やキャンプで、「いきなり高価なモデルを選ぶのはちょっと…」という人も多いと思います。
そんなときにちょうどいいのが、操作がシンプルで、信頼性のある“定番モデル”です。
必要な明るさは300ルーメン前後あればOK。
ボタン操作がわかりやすくて、乾電池で動かせるタイプなら、トラブル時にも安心です。
ライトは“もしもの備え”でもあるので、信頼できる1本を選んでおくのが正解です。
以前メインで使っていた「ブラックダイヤモンド コズモ350」
私が以前メインで使っていたのが、ブラックダイヤモンド コズモ350。
今はスポット400を使うようになったので出番は減りましたが、価格を抑えながらもしっかり使える、優秀なライトだったと思っています。
350ルーメンの明るさは、ナイトハイクやテン場でも不安のないレベル。
操作もシンプルで、初心者でもすぐに使いこなせるのが魅力です。
単4電池で動くので、バッテリー切れにも対応しやすく、赤色LEDも搭載。
テン場や山小屋で周囲に気を配りたい場面にも対応できます。
「最初の1本」「予算を抑えたいけど、安心できるモデルが欲しい」という人には、激推しできる定番の一本です。
この記事で紹介した3商品を比較するとこんな感じです。
モデル名 | 最大光量 | 照射距離 | 照射時間 | 電源 | 光の色 | 防水性能 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ブラックダイヤモンド スポット400 | 400ルーメン | 最大100m | 最大225時間(低照度・BD1500) | 単4×3 または BD1500バッテリー(別売) | 白色LED+赤色LED | IPX8(完全防水・水深1.1m/30分) | ハイキング・登山に最適な高出力モデル。照度記憶・赤色モード・パワータップ搭載で直感操作も快適。ロック機能で誤点灯も防止。 |
ブラックダイヤモンド コズモ350 | 350ルーメン | 最大64m | 最大225時間(低照度・BD1500) | 単4×3 または BD1500バッテリー(別売) | 白色LED+赤色LED | IPX8(完全防水・水深1.1m/30分) | 普段使い〜キャンプにも対応するスタンダードモデル。軽量でシンプル操作、初心者にも扱いやすい汎用ライト。 |
マイルストーン MS-K1 / Hybrid Model | 620ルーメン | 最大150m | 最大45時間(Low)/6時間(Economy) | 単4×3 または 専用充電池 MS-LB2+(別売) | クールホワイト+ナチュラルウォームLED | IPX4(生活防水) | 電球色+白色を切替可能で、キャンプやナイトハイクの快適性抜群。無段階調光・照度メモリー・エコモード搭載。ハイブリッド式で電源トラブルにも強い。 |
FAQ|ヘッドライト選びの気になる疑問
Q. 登山とキャンプで、ライトを分けて使う必要ってありますか?
必須ではありませんが、使い心地の快適さがけっこう変わるので、分けるのもおすすめです。
行動中は「明るさ・操作性・防水性」、テント場では「やさしい光・調光性」が重要。私は完全に用途で分けて使っています。
たとえば登山のテン場なら赤色ライトでも十分ですが、キャンプ場では電球色の方が雰囲気があって落ち着くんですよね。
Q. 赤色LEDって、実際に使いますか?
地味ですが、思った以上に出番があります。
テン場で周囲に気を配りたいときや、夜中にテントを抜けるときなど、まぶしすぎない灯りがあると安心です。
本文でも書いていますが、裏技的な感じでサイクリングのリアライトとして使えたりもします。(あくまで緊急時ですが)
Q. 充電式と乾電池式、どっちを選ぶのが正解?
一長一短あります。
充電式は日帰りや予測できる使用に便利で、乾電池式は長期行動やトラブル時に強いです。
私はどちらも使えるハイブリッド式にしてから、電源まわりの不安がぐっと減りました。
Q. はじめてのヘッドライト、どれを選べばいいですか?
「まず1本」という人には、コズモ350がちょうどいいと思います。
明るさ・操作性・価格のバランスがよく、私も最初はこれをメインで使っていました。
安心して人にすすめられる、間違いない1本です。
まとめ|用途に合わせた1灯が、夜をもっと快適にしてくれる
ヘッドライトは、「とりあえず明るければいい」というのも確かに一理あります。
そもそも、これがなければ夜間の行動がまったくできないわけで、まずは“あること”が大事です。
でも、せっかく選ぶなら――
信頼性や操作性、快適性にも少し目を向けてみてほしいと思います。
実際に使うとき、「ああ、これにしてよかったな」と感じられるのは、そういう細かな部分だったりします。
この記事で紹介したのは3モデルだけですが、どれも私自身が使って「これは間違いない!」と思ったものばかり。
選ぶときの参考になればうれしいです。
最後に、用途別にまとめるとこんな感じです:
アクティブに動く山行が多い人
→ 雨や寒さにも強い、タフなモデル「スポット400」テントやキャンプの時間をゆったり過ごしたい人
→ 電球色のやさしい灯りでくつろげる「MS-K1」まず1本、失敗したくない人
→ 操作が簡単でコスパも優秀な「コズモ350」
ヘッドライトは、夜の安心感と快適さを支えてくれる存在。
ぴったりの1灯が見つかれば、アウトドアの楽しさも、きっともう一段深まるはずです。