CB缶とOD缶:初心者キャンパーが知るべき基本
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キャンプ用バーナーを選ぶ際に最も重要なのは、CB缶とOD缶の違いを理解することです。CB缶(カセットボンベ缶)は家庭用カセットコンロと同じ燃料で、コンビニエンスストアやスーパーで手軽に購入できます。一方、OD缶(アウトドア缶)は登山・アウトドア専用の燃料で、アウトドアショップでの購入が必要です。
CB缶の特徴は、入手性の高さとコストの安さです。価格は販売店やセット数で変動しますが比較的安価で、全国どこでも補充が可能です。ただし、低温環境では火力が落ちやすく、冬季キャンプでは注意が必要です。
OD缶の特徴は、高い火力と低温耐性です。山岳地帯や寒冷地でも安定した燃焼を維持できますが、CB缶に比べて価格が高く、入手場所が限られるデメリットがあります。
CB缶バーナーの代表格:SOTO(ソト)の安定性とカスタム性

出典:SOTO Outdoors
新富士バーナー株式会社のSOTOブランドは、CB缶バーナーの分野で圧倒的な人気を誇ります。独自のマイクロレギュレーター技術により、CB缶でありながらOD缶並みの安定性を実現しています。
SOTO レギュレーターストーブ ST-310

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項目 | 仕様 |
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使用燃料 | CB缶 |
最大出力 | 2.9kW (2,500kcal/h) |
重量 | 約330g |
使用時間 | 約1.5時間(CB缶1本) |
特徴 | マイクロレギュレーター搭載 |
SOTO ST-310は、安価なCB缶を使いながらも、ドロップダウン現象を防ぐ高い安定性が魅力です。カスタマイズパーツも豊富で、遮熱板やウインドスクリーンなどを追加することで、より快適な調理環境を構築できます。
SOTO ウインドマスター SOD-310

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項目 | 仕様 |
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使用燃料 | OD缶 |
最大出力 | 約3.26kW(約2,800kcal/h) |
重量 | 約67g |
収納サイズ | 47×51×88mm |
特徴 | すり鉢状バーナーヘッド |
SOD-310は、すり鉢状のバーナーヘッドにより風に対する耐性が非常に高く、山岳地帯での使用に適しています。軽量コンパクトで、登山やバックパッキングに最適なモデルです。
圧倒的コスパと汎用性:イワタニ(Iwatani)のジュニアコンパクトバーナー

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岩谷産業株式会社のイワタニブランドは、家庭用カセットコンロの老舗メーカーとして培った技術をアウトドア分野に応用しています。特に価格面でのメリットが大きく、初心者キャンパーの最初の一台として人気があります。
イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB

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項目 | 仕様 |
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使用燃料 | CB缶 |
最大出力 | 2.7kW (2,300kcal/h) |
重量 | 約274g |
使用時間 | 約120分(CB缶1本) |
価格帯 | 3,000円前後 |
CB-JCBは、3,000円程度という手頃な価格でありながら、実用的な火力と安定性を備えています。重量も274gと軽量で、ソロキャンプやツーリングキャンプに適しています。ただし、レギュレーター機能は搭載されていないため、低温時の使用には注意が必要です。
ハイパワーと軽量性:PRIMUS(プリムス)のOD缶バーナー

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PRIMUS(プリムス)は、1892年創業のスウェーデンの老舗アウトドアブランドです。長年にわたって蓄積された燃焼技術により、高い火力と信頼性を実現しており、プロの登山家やアウトドア愛好家から高い評価を受けています。
PRIMUS P-153 ウルトラバーナー

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項目 | 仕様 |
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使用燃料 | OD缶 |
最大出力 | 4.2kW (3,600kcal/h) |
重量 | 約116g |
収納サイズ | 75×88×30mm |
特徴 | X字ゴトク、風防一体型 |
P-153は、116gという軽量性と4.2kWの高出力を両立したハイパフォーマンスモデルです。X字型のゴトクにより安定性が高く、大きめのクッカーでも安心して使用できます。
PRIMUS 2243バーナー

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項目 | 仕様 |
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使用燃料 | OD缶 |
最大出力 | 4.2kW (3,600kcal/h) |
重量 | 約253g |
タイプ | 一体型 |
特徴 | 低重心設計、大型ゴトク |
2243バーナーは、一体型デザインにより低重心で安定性が高く、大きなクッカーや鍋を使用する際に適しています。ホース接続を要しない直付けのため、取り回しが容易です。
CB缶とOD缶の主要モデル比較表
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メーカー | モデル | 燃料 | 出力 | 重量 | 価格帯 | 特徴 |
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SOTO | ST-310 | CB缶 | 2.9kW | 330g | 6,000円 | レギュレーター搭載 |
SOTO | SOD-310 | OD缶 | 約3.26kW | 67g | 8,000円 | 超軽量・風に強い |
イワタニ | CB-JCB | CB缶 | 2.7kW | 274g | 3,000円 | 高コスパ |
PRIMUS | P-153 | OD缶 | 4.2kW | 116g | 9,000円 | 軽量高出力 |
PRIMUS | 2243 | OD缶 | 4.2kW | 253g | 12,000円 | 一体型・安定性重視 |
この比較表から、CB缶バーナーは価格と燃料入手性に優れ、OD缶バーナーは性能と軽量性に優れることが分かります。初心者には燃料調達の手軽さからCB缶バーナーがおすすめです。
まとめ|あなたのキャンプスタイルに合ったバーナー選び
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初心者キャンパーへの推奨
- まずはCB缶バーナーから始める
- SOTOのST-310またはイワタニのCB-JCBが最適
- 慣れてきたらOD缶バーナーへステップアップ
キャンプスタイルによって最適なバーナーは変わります。オートキャンプやファミリーキャンプでは、燃料調達の手軽さを重視してCB缶バーナーがおすすめです。一方、登山やバックパッキングでは、軽量性と低温性能を重視してOD缶バーナーが適しています。
予算を重視するならイワタニのCB-JCB、安定性とカスタマイズ性を求めるならSOTOのST-310、高性能を追求するならPRIMUSのP-153を検討してください。
よくある質問(FAQ)
CB缶とOD缶はどちらが初心者におすすめですか?
初心者にはCB缶バーナーをおすすめします。燃料がコンビニやスーパーで手軽に購入でき、価格も安価です。特にSOTOのST-310やイワタニのCB-JCBは、安定した性能で初心者でも扱いやすいモデルです。
冬キャンプではどのバーナーが適していますか?
冬季キャンプでは低温性能に優れるOD缶バーナーが適しています。CB缶バーナーを使用する場合は、SOTOのST-310のようにマイクロレギュレーター搭載モデルを選び、燃料缶を保温するなどの対策が必要です。
バーナーの出力はどのくらいあれば十分ですか?
一般的なキャンプ調理には2.5kW以上あれば十分です。ソロキャンプなら2.7kW程度、ファミリーキャンプや大きなクッカーを使う場合は3kW以上の出力があると快適に調理できます。
バーナーのメンテナンスは必要ですか?
基本的なメンテナンスとして、使用後の清掃と乾燥が重要です。ゴトクやバーナーヘッドに付着した汚れを除去し、完全に乾燥させてから保管してください。定期的な点検で安全に長期間使用できます。