これから登山を始めようと考えている方にとって、最初のシューズ選びは重要な決断です。特にローカットトレッキングシューズは、軽量で歩きやすく、初心者の方でも扱いやすい特徴があります。本記事では、登山初心者が最初の一足として選ぶべきローカットトレッキングシューズの選び方と、Amazon・楽天で購入可能なおすすめ5モデルを詳しく解説します。
※本記事で紹介する5モデルは、すべてメンズ・ウィメンズともに展開されています。重量や価格はメンズモデルを基準に記載していますが、女性の方はウィメンズモデルをお選びいただくことで、より快適なフィット感を得られます。詳細なサイズ展開は各販売ページでご確認ください。
ローカットトレッキングシューズとは？
ローカットトレッキングシューズは、足首を覆わないタイプの登山靴で、スニーカーに近い形状をしています。ハイカットの登山靴と比較して、軽量性と自由度の高さが最大のメリットです。足首の可動域が広く、平坦な登山道や整備されたハイキングコースでは、むしろハイカットよりも歩きやすさを感じる方も多くいらっしゃいます。
初心者の方には特におすすめで、日帰りハイキングから軽登山まで幅広く対応できます。ただし、足首のサポート機能がないため、重い荷物を背負う縦走や、岩場の多いコースには向いていません。まずは低山ハイキングや日帰り登山から始める初心者の方にとって、最適な選択肢といえるでしょう。
選び方の5つのポイント
防水性能
登山では天候の変化や朝露、小川の横断などで足元が濡れる可能性があります。ゴアテックスや各メーカー独自の防水透湿素材を採用したモデルを選ぶことで、足を乾いた状態に保ちながら、内部のムレも防ぐことができます。防水性能は快適性だけでなく、体温維持や怪我の予防にも直結する重要な機能です。
ソールのグリップ力と耐久性
Vibram（ビブラム）ソールを代表とする高品質なアウトソールは、濡れた岩や土の上でも滑りにくく、長時間の使用にも耐える耐久性を持っています。ソールパターンの深さや配置も重要で、多方向へのグリップ力が確保されているモデルを選びましょう。また、ソールの硬さは歩行感に大きく影響するため、適度な硬さのものが初心者には適しています。
フィット感とサイズ選び
トレッキングシューズは普段履きのスニーカーより0.5〜1.0cm大きめを選ぶのが一般的です。下山時のつま先の圧迫を防ぎ、厚手のソックスを着用することを考慮する必要があります。また、日本人の足幅に合わせた設計のモデルや、ワイドタイプを展開しているブランドを選ぶことで、より快適なフィット感を得られます。
重量とクッション性
ローカットトレッキングシューズの重量は片足300〜500g程度が目安となります。軽すぎると耐久性やサポート性に不安が残り、重すぎると疲労の原因となります。また、ミッドソールのクッション性は長時間の歩行での疲労軽減に重要な役割を果たします。EVA素材やメーカー独自のクッショニング技術を採用したモデルがおすすめです。
価格とコストパフォーマンス
初心者向けのローカットトレッキングシューズは1万円〜2万5千円程度が相場です。あまりに安価なモデルは防水性や耐久性に問題がある場合があります。一方で、最初の一足として高額すぎるモデルを選ぶ必要もありません。必要な機能を備えながらもコストパフォーマンスに優れたモデルを選ぶことが重要です。
登山初心者におすすめのローカットトレッキングシューズ5選
メレル モアブ3 シンセティック ゴアテックス
出典：Bergfreunde
メレル モアブ3 ゴアテックス ローカット メンズの価格を比較する
メレル モアブ3 ゴアテックス ローカット ウィメンズの価格を比較する
メレル モアブ3 シンセティック ゴアテックスは、2007年の発売以来、世界中で累計2800万足以上の販売実績を誇る定番中の定番モデルです。Amazon・楽天での価格は約13,000〜16,800円（※2025年11月時点）と、公式価格18,700円よりもお得に購入できる場合が多く、初心者の方にとって手の届きやすい価格設定となっています。
メンズ・ウィメンズともに展開されており、サイズ展開は約22.5〜29.0cm（※モデルにより異なる）。重量は約430〜460g（メンズ27.0cm片足）と、適度な重量感により安定性を確保しながら、Vibramソールによる優れたグリップ力と耐久性を実現しています。ゴアテックス防水透湿素材により、雨天時でも足元をドライに保ちながら、内部のムレを効果的に排出します。幅広い足型に対応するため、日本人の足にもフィットしやすい設計となっているのも魅力です。
サロモン X ULTRA 5 GTX
出典：サロモン公式サイト
サロモン X ULTRA 5 GTX ローカット ウィメンズの価格を比較する
サロモン X ULTRA 5 GTXは、約20,000〜24,000円（※2025年11月時点）の価格帯で、X ULTRAシリーズの2025年最新モデルです。メンズ・ウィメンズともに展開されており、サイズ展開は約22.0〜29.0cm。最大の特徴は片足約380g（メンズ27.0cm）という軽量性で、前モデルからさらに約10gの軽量化を実現。長時間の山行でも足への負担を大幅に軽減します。
Advanced Chassis（アドバンスドシャーシ）システムにより、ローカットでありながら優れた横方向の安定性を実現。不安定な路面でも足首をしっかりとサポートし、捻挫のリスクを軽減します。改良されたContagripソールは様々な地形に対応し、ウェットコンディションでも信頼できるグリップ力を発揮。ゴアテックス防水透湿素材により、悪天候下でも快適な履き心地を維持します。軽快な山行を求める初心者から中級者まで、幅広い層におすすめのモデルです。
ノースフェイス ベクティブ エクスプロリス II フューチャーライト
出典：The North Face公式サイト
ノースフェイス ベクティブ エクスプロリス II ローカット メンズ NF02322の価格を比較する
ノースフェイス ベクティブ エクスプロリス II ローカット ウィメンズ NFW02326の価格を比較する
ノースフェイス ベクティブ エクスプロリス II フューチャーライトは、約18,000〜25,000円（※2025年11月時点）の価格帯で、THE NORTH FACEの革新的な技術が詰め込まれたモデルです。メンズ・ウィメンズともに展開されており、サイズ展開は約22.0〜29.0cm。重量約371〜380g（メンズ27.0cm片足）と軽量でありながら、十分なサポート性能を備えています。
最大の特徴はVECTIVテクノロジーで、3D TPUプレートが足元の安定性を高め、ロッカー構造の高反発ミッドソールが効率的な歩行と推進力を生み出します。フューチャーライト防水透湿素材はゴアテックスにはない高い通気性を併せ持ち、激しい運動時でも内部の蒸れを効果的に排出します。日本人の足幅に合うつま先が広めのラストを採用しており、国内ユーザーの足型に最適化されている点も見逃せません。
コロンビア セイバー6 ロウ アウトドライ
出典：Amazon.co.jp
コロンビア セイバー6 ロウ アウトドライ ローカット メンズ YM0238の価格を比較する
コロンビア セイバー6 ロウ アウトドライ ローカット ウィメンズ YK5037の価格を比較する
コロンビア セイバー6 ロウ アウトドライは、約12,000〜17,000円（※2025年11月時点）という手頃な価格でありながら、本格的なトレッキング機能を備えた2025年春夏の最新モデルです。メンズ・ウィメンズともに展開されており、サイズ展開は約22.5〜29.0cm。重量約426g（メンズ27.0cm片足）で、適度な重量感により安定性を確保しながら、軽量性と機能性のバランスが向上しています。
アウトドライ防水構造は、従来の防水ブーツとは異なり、アッパー素材の内側に防水メンブレンを直接圧着することで、素材間に水が溜まらず、靴が重くなるのを防ぎます。水の浸入を完全にシャットアウトしながら、優れた透湿性も実現。最新モデルではアウトソールが全面刷新され、グリップパターンの最適化により濡れた路面や不整地でのトラクションが大幅に向上しました。テックライトプラスミッドソールにより、クッション性と反発性が向上し、長時間の歩行でも疲れにくい構造となっています。初心者が最初に購入するトレッキングシューズとして、非常におすすめです。
キーン ジャスパー 3（JASPER III）
出典：Amazon.com
キーン ジャスパー3 ローカット メンズの価格を比較する
キーン ジャスパー 3（JASPER III）は、約14,000〜19,800円（※2025年11月時点）の価格帯で、2025年8月に発売された最新モデルです。メンズ・ウィメンズともに展開されており、サイズ展開は約22.5〜29.0cm。重量約385g（メンズ27.0cm片足）と軽量で、クライミングシューズをモチーフとした独特のデザインが特徴的です。
プレミアムスエードアッパーにより上品な仕上がりとなっており、街歩きから軽いハイキングまで幅広く対応できる汎用性の高さが魅力です。前モデルからインソールとミッドソールのクッション性が向上し、長時間の着用でも快適性を維持します。完全な登山靴というよりも、アウトドアスニーカーとして位置づけられ、登山初心者が「まずは軽いハイキングから始めたい」という場合に最適。防水機能は他のモデルより劣りますが、晴天時の低山ハイキングや、日常使いも視野に入れたい方におすすめのモデルです。
5モデル比較表
| モデル名 | 価格（※2025年11月時点） | 重量 | 防水性能 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| メレル モアブ3 | 約13,000〜16,800円 | 約430〜460g | ゴアテックス | 世界的定番モデル | 本格登山入門 |
| サロモン X ULTRA 5 GTX | 約20,000〜24,000円 | 約380g | ゴアテックス | 2025年最新・超軽量 | 軽快な山行 |
| ノースフェイス ベクティブ エクスプロリス II | 約18,000〜25,000円 | 約371〜380g | フューチャーライト | 日本人向け設計 | 多様な登山スタイル |
| コロンビア セイバー6 ロウ | 約12,000〜17,000円 | 約426g | アウトドライ | 2025年最新・高コスパ | 初心者の最初の一足 |
| キーン ジャスパー 3 | 約14,000〜19,800円 | 約385g | なし | 2025年8月発売・カジュアル兼用 | 軽ハイキング・街歩き |
よくある質問（FAQ）
ローカットとハイカットの違いは何ですか？
ローカットは足首を覆わない形状で、軽量で動きやすいのが特徴です。ハイカットは足首まで覆うため安定性に優れますが、重量が増加し、慣れるまで歩きにくく感じる場合があります。初心者の日帰りハイキングにはローカットがおすすめです。
サイズ選びで注意すべきことはありますか？
普段履きのスニーカーより0.5〜1.0cm大きめを選びましょう。下山時のつま先の圧迫を防ぎ、厚手の登山用ソックスの着用を考慮する必要があります。可能であれば午後の足が むくんだ状態で試着することをおすすめします。
防水機能は本当に必要ですか？
山の天気は変わりやすく、朝露や小川の横断などで足元が濡れる可能性があります。防水機能があることで足を乾いた状態に保ち、体温維持や快適性の確保につながります。特に初心者の方には防水機能付きのモデルを強くおすすめします。
価格の違いは何によるものですか？
主に使用素材、防水透湿性能、軽量化技術、ソールの品質などの違いによります。高価格帯のモデルは軽量で高機能ですが、初心者の最初の一足としては1万円台中盤のモデルでも十分な性能を備えています。
まとめ
登山初心者の方にとって、ローカットトレッキングシューズは軽量で歩きやすく、最初の一足として理想的な選択肢です。今回ご紹介した5モデルは、いずれもAmazon・楽天で購入可能で、それぞれ異なる特徴と価格帯を持っています。
コストパフォーマンスを重視するならコロンビア セイバー6 ロウ、軽量性を求めるならサロモン X ULTRA 5 GTX、定番の安心感を選ぶならメレル モアブ3がおすすめです。日本人の足型に最適化されたモデルをお探しならノースフェイス ベクティブ エクスプロリス II、街歩きとの兼用を考えるならキーン ジャスパー 3が適しています。
最初の一足選びでは、完璧を求めすぎず、まずは防水性能と基本的な機能を備えたモデルで山歩きを始めてみましょう。実際に山を歩く経験を重ねることで、自分に合ったシューズの条件が明確になり、次回以降のシューズ選びがより的確になります。安全で快適な登山ライフの第一歩として、ぜひ参考にしていただければと思います。
※製品仕様や価格は予告なく変更される場合があります。購入前に公式サイトや販売店で最新情報をご確認ください。
