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【秋冬登山】トレッキングパンツおすすめ7選|失敗しない防寒パンツの選び方と注目モデル

秋冬の登山・ハイキングに必須の防寒トレッキングパンツ。失敗しない選び方のポイントと、保温性・防風性・動きやすさに優れたおすすめモデル7選を徹底比較。あなたに最適な一本を見つけよう。
目次

秋から冬にかけての登山やハイキングでは、下半身の防寒対策が快適さを大きく左右します。気温の低下や強風に対応できる適切なトレッキングパンツを選ぶことで、体温を保ちながら安全で楽しい山行が実現できます。しかし、防寒性だけを重視すると動きにくくなり、逆に軽量性を優先しすぎると寒さに耐えられないこともあります。

この記事では、秋冬の登山に最適なトレッキングパンツの選び方と、実際に登山者から高い評価を得ているおすすめモデル7選を詳しくご紹介します。素材の特性、保温性、防風性、ストレッチ性など、実用的な視点から各商品を比較していますので、ご自身の登山スタイルや環境に合った一本を見つける参考にしてください。

秋冬トレッキングパンツの選び方

秋冬用のトレッキングパンツを選ぶ際には、保温性だけでなく複数の要素をバランスよく考慮する必要があります。標高や天候、行動時間によって求められる機能が異なるため、以下のポイントを押さえて選びましょう。

素材と保温性

秋冬用トレッキングパンツの素材は、主に裏起毛素材ソフトシェル素材中綿入り素材の3種類に分けられます。裏起毛素材は適度な保温性と動きやすさのバランスが良く、日帰り登山から1泊2日の山行まで幅広く対応できます。ソフトシェル素材は防風性と透湿性を兼ね備え、行動中の汗による蒸れを軽減します。中綿入り素材は最も保温性が高く、厳冬期の登山やテント泊での休憩時に適していますが、動きやすさはやや劣ります。

気温が0度前後の環境では裏起毛やソフトシェル、氷点下10度以下では中綿入りやハードシェルとの重ね着を検討すると良いでしょう。また、ポリエステルやナイロンといった化学繊維は速乾性に優れ、汗冷えを防ぐ点でも優秀です。

防風性・防水性

秋冬の山は強風が吹くことが多く、防風性は体温維持に直結します。ソフトシェル素材は防風性に優れており、風速10m/sの風でも体感温度の低下を抑えることができます。また、急な雨や雪に対応するため、撥水加工が施されているモデルを選ぶと安心です。耐水圧10,000mm以上あれば小雨程度には十分対応できます。

ただし、完全防水のハードシェルパンツは透湿性が低く、行動中に蒸れやすいというデメリットがあります。日帰り登山では防風性と撥水性を備えたソフトシェルが使いやすく、本格的な雨が予想される場合はレインパンツを併用するのが賢明です。

動きやすさ(ストレッチ性)

登山では膝の屈伸や大股での歩行が頻繁に発生するため、ストレッチ性は快適さに大きく影響します。ポリウレタンやスパンデックスを混紡した生地は伸縮性が高く、足の上げ下げがスムーズです。また、立体裁断が施されたモデルは、膝周りの突っ張り感が少なく長時間の歩行でも疲れにくい特徴があります。

試着の際は、実際に膝を曲げたり足を高く上げたりして、可動域に制限がないか確認しましょう。テーパードシルエットのパンツは足さばきが良く、岩場や急斜面でも動きやすいのでおすすめです。

サイズとフィット感

トレッキングパンツのサイズ選びでは、ベースレイヤーやタイツとの重ね着を考慮することが重要です。普段着よりもワンサイズ大きめを選ぶと、厚手のタイツを履いても窮屈になりません。ウエストは調整ベルトやドローコードで微調整できるモデルが便利です。

股下の長さも重要で、長すぎると裾が地面に擦れて汚れやすく、短すぎると足首周りが寒くなります。登山靴を履いた状態で、裾が靴の甲に軽く重なる程度が理想的です。また、ハーネスを使用するクライミングや沢登りを行う場合は、ウエスト周りにバックルがないデザインを選ぶと装着が楽になります。

おすすめ秋冬トレッキングパンツ7選

ここからは、実際に多くの登山者から支持されている秋冬用トレッキングパンツのおすすめモデルを7つご紹介します。各商品の特徴や価格帯、適した使用シーンを詳しく解説しますので、購入の参考にしてください。

ザ・ノース・フェイス バーブサーマルパンツ

バーブサーマルパンツの裏起毛保温素材
ザ・ノース・フェイス バーブサーマルパンツは裏起毛で暖かく、秋冬登山に最適なストレッチパンツ
出典:遊パパブログ

ザ・ノース・フェイスのバーブサーマルパンツ(NB82301)は、定番のバーブパンツに保温性を加えた秋冬向けモデルです。ソフトな裏起毛素材を採用しており、寒冷下でも高い伸長回復性を保つストレッチ性能が特徴です。生地には撥水加工が施されており、小雨や雪を弾いてくれます。

太もも脇にはファスナー開閉式のベンチレーションを備え、激しい運動でウェア内にこもった熱を効率的に排出できます。立体裁断とテーパードシルエットにより、足さばきが良く長時間の歩行でも快適です。価格は約15,000円〜18,000円で、重量は約350gと軽量です。

メリット:保温性と動きやすさのバランスが良い、ベンチレーション機能で温度調整が可能、撥水性があり小雨に対応
デメリット:強風時は防風性がやや物足りない、耐久性はハードシェルに劣る

日帰りから1泊2日の秋冬登山、雪山ハイキングに最適で、幅広いシーンで活躍する万能モデルです。

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ザ・ノース・フェイス アルパインライトパンツ

アルパインライトパンツの動きやすさ
ザ・ノース・フェイス アルパインライトパンツは1年を通して使える定番モデル、高いストレッチ性が魅力
出典:YAMA HACK

アルパインライトパンツ(NB82501)は、ザ・ノース・フェイスの中でも特に人気の高い定番モデルです。ポリウレタンとリサイクルナイロンの混紡生地は高いストレッチ性を持ち、ニットのような伸縮性と着心地の良さが特徴です。テーパードシルエットでありながら、立体的なパターンで脚上げがスムーズにできます。

ハーネス使用を想定し、ウエストにバックルを設けないすっきりした腰周りで、クライミングからハイキングまで汎用性の高い一着です。フロントのファスナーはダブルスライダー仕様で使い勝手も良好です。価格は約14,000円〜16,000円で、重量は約300g前後と軽量です。

メリット:優れたストレッチ性で動きやすい、シンプルなデザインで街着にも使える、耐久性が高い
デメリット:保温性は控えめなので厳冬期は重ね着が必要、ポリウレタン素材のため耐用年数は3〜5年

春秋の3シーズン登山がメインで、冬は重ね着で対応したい方におすすめです。

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ミレー ティフォン ウォーム ネクスト ストレッチ パンツ

ティフォンウォームネクストパンツ
ミレー ティフォン ウォーム ネクスト ストレッチ パンツは高い耐水圧30,000mmと透湿性40,000gを両立した防水透湿パンツ
出典:ミレー公式サイト

ミレーのティフォン ウォーム ネクスト ストレッチ パンツ(MIV03120)は、厳しい寒さや雪のコンディションで本領を発揮する秋冬向け防水透湿シェルパンツです。優れた耐水圧(30,000mm)と透湿性(40,000g/m²/24h)を備えた独自開発の3レイヤー生地「ティフォン ウォーム ネクスト」により、雪山などの厳しい環境に対応します。

裏地には保温性を高める起毛トリコット素材を配置し、スノーゲイター付きでスキーブーツにも対応します。立体裁断と適度なストレッチ性により、下半身の自然な動きやすさを実現しています。価格は約30,000円で、重量は約484gです。

メリット:高い防水性と透湿性、裏起毛で保温性も十分、スノーゲイター付きで雪の侵入を防ぐ
デメリット:価格が高め、重量がやや重い、オーバーパンツのため街着には不向き

本格的な雪山登山やバックカントリースキーに最適で、悪天候にも対応できる高機能モデルです。

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マムート トレッカーズ 3.0 ソフトシェル パンツ

マムート ソフトシェルパンツ
マムート トレッカーズ 3.0 ソフトシェル パンツは防風性と透湿性に優れ、秋冬登山で快適な行動をサポート
出典:Amazon

マムートのトレッカーズ 3.0 ソフトシェル パンツは、防風性と透湿性を両立したソフトシェル素材を採用したトレッキングパンツです。適度な厚みがありながらもストレッチ性が高く、長時間の行動でも快適な着心地を維持します。膝部分には立体裁断が施され、足の動きに自然に追従します。

撥水加工により小雨程度の水分は弾き、複数のジッパーポケットで小物の収納も便利です。シンプルなデザインで、登山だけでなくハイキングやトレッキングにも幅広く対応します。価格は約18,000円〜22,000円で、重量は約380g前後です。

メリット:防風性が高く体温を保ちやすい、ストレッチ性に優れ動きやすい、耐久性が高い
デメリット:保温性は中程度なので極寒地では重ね着が必要、やや価格が高い

秋から初冬の登山で、行動中の快適さを重視したい方に適しています。

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モンベル U.L.サーマラップ パンツ

モンベル ULサーマラップパンツ
モンベル U.L.サーマラップ パンツは軽量で保温性とストレッチ性を兼ね備えた中綿パンツ
出典:モンベル公式サイト

モンベルのU.L.サーマラップ パンツは、新開発の中綿素材「ストレッチエクセロフト®」に透湿性とストレッチ性に優れたシェル素材を組み合わせた次世代のインシュレーションパンツです。驚異的な運動性と快適性を実現し、寒い時期の行動着として最適です。

軽量でコンパクトに収納できるため、テント泊や山小屋泊でも持ち運びやすく、休憩時の保温着としても活躍します。透湿性が高いため、行動中に着用しても蒸れにくいのが特徴です。価格は約12,000円〜14,000円で、重量は約207gと非常に軽量です。

メリット:軽量で携行性が高い、保温性とストレッチ性を両立、透湿性が高く蒸れにくい
デメリット:防風性は控えめ、耐久性はハードシェルに劣る、外殻が薄く破れやすい

行動中の防寒着やテント泊での保温着として、幅広いシーンで使える軽量モデルです。

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アークテリクス ベータ AR パンツ

アークテリクス ベータARパンツ
アークテリクス ベータ AR パンツはGORE-TEX Pro採用の本格的な防水シェルパンツ
出典:楽天市場

アークテリクスのベータ AR パンツは、GORE-TEX Pro素材を採用した本格的な防水シェルパンツです。高い耐水圧と透湿性を誇り、激しい雨や雪の中でも快適に行動できます。耐久性に優れた生地は、岩場や藪漕ぎでも破れにくく、長期間の使用に耐えます。

立体裁断と適度なゆとりにより、厚手のベースレイヤーとの重ね着も容易です。サイドジッパーは膝下まで開くため、登山靴を履いたままでも着脱が可能です。価格は約50,000円〜60,000円と高価ですが、プロフェッショナルな性能を求める方には最適です。重量は約430g前後です。

メリット:最高レベルの防水性と耐久性、GORE-TEX Proで透湿性も高い、長期間使用できる品質
デメリット:価格が非常に高い、保温性は低いため厚手のタイツとの併用が必要、重量がやや重い

本格的なアルパインクライミングや厳冬期の登山で、最高の防水性能を求める方におすすめです。

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コロンビア サドルトレイルパンツ

コロンビア サドルトレイルパンツ
コロンビア サドルトレイルパンツは適度な厚みのストレッチウーブン素材を採用した3シーズン対応ソフトシェルパンツ
出典:コロンビア公式サイト

コロンビアのサドルトレイルパンツは、適度な厚みのストレッチウーブン素材を採用した3シーズン(春、秋、冬)対応のソフトシェルパンツです。撥水機能「オムニシールド」を採用しており、小雨程度の雨や泥汚れを弾きます。

シンプルなデザインで街着としても使いやすく、登山からハイキング、キャンプまで幅広く対応します。コストパフォーマンスに優れており、初めての秋冬用トレッキングパンツとしても手を出しやすい価格帯です。価格は約10,000円〜13,000円で、重量は約320g前後です。

メリット:コストパフォーマンスが高い、撥水性があり汚れに強い、シンプルで使いやすいデザイン
デメリット:保温性は控えめ、高機能モデルに比べると透湿性が劣る、耐久性は中程度

秋冬の日帰り登山やハイキングで、手頃な価格の防寒パンツを探している方におすすめです。

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商品比較表

ここまで紹介した7つのトレッキングパンツを、主要なスペックで比較してみましょう。用途や予算に応じて、最適なモデルを選ぶ参考にしてください。

商品名 ブランド 価格(円) 重量(g) 保温性 防風性 防水性 適用シーン
バーブサーマルパンツ ノースフェイス 15,000〜18,000 350 撥水 秋冬日帰り・1泊
アルパインライトパンツ ノースフェイス 14,000〜16,000 300 撥水 3シーズン登山
ティフォン ウォーム ネクスト ミレー 30,000 484 30,000mm 雪山・厳冬期
トレッカーズ 3.0 ソフトシェル マムート 18,000〜22,000 380 中〜高 撥水 秋〜初冬登山
U.L.サーマラップ パンツ モンベル 12,000〜14,000 207 中〜高 撥水 行動着・テント泊
ベータ AR パンツ アークテリクス 50,000〜60,000 430 GORE-TEX Pro アルパイン・厳冬期
サドルトレイルパンツ コロンビア 10,000〜13,000 320 撥水 秋冬ハイキング

よくある質問(FAQ)

秋冬用トレッキングパンツは夏に使えますか?

裏起毛や中綿入りの秋冬用トレッキングパンツは、保温性が高いため夏の低山では暑すぎて快適に使用できません。ただし、標高の高い山や早朝・夜間の活動では有用です。3シーズン対応のソフトシェルパンツであれば、春秋だけでなく初夏の高山でも使える場合があります。汎用性を求めるなら、アルパインライトパンツのような薄手のストレッチパンツがおすすめです。

トレッキングパンツの下にタイツは必要ですか?

気温や個人の寒さ耐性によりますが、気温が5度以下の環境では厚手のタイツやベースレイヤーとの重ね着をおすすめします。タイツは保温性だけでなく、筋肉のサポートや疲労軽減にも効果があります。ただし、裏起毛のトレッキングパンツを使用する場合、気温が0度前後であれば薄手のタイツで十分なこともあります。重ね着を前提とする場合は、パンツのサイズを1サイズ大きめに選ぶと窮屈になりません。

ソフトシェルパンツとハードシェルパンツの違いは何ですか?

ソフトシェルパンツは防風性と透湿性に優れ、適度なストレッチ性があるため行動中の着用に適しています。撥水性はありますが、完全防水ではないため長時間の雨には対応できません。一方、ハードシェルパンツはGORE-TEXなどの完全防水素材を使用しており、激しい雨や雪の中でも水の浸入を防ぎます。ただし、透湿性はソフトシェルに劣り、行動中は蒸れやすい傾向があります。日帰り登山ではソフトシェル、本格的な雪山やアルパインクライミングではハードシェルが適しています。

トレッキングパンツの寿命はどのくらいですか?

使用頻度や手入れの状態により異なりますが、一般的には3〜5年が目安です。ポリウレタンを含む素材は経年劣化しやすく、保管環境によっては2〜3年で伸縮性が失われることもあります。撥水性は使用回数が増えると低下しますが、市販の撥水スプレーで復活させることができます。登山後は汚れをしっかり落とし、直射日光を避けて保管することで寿命を延ばせます。破れや縫い目のほつれが目立つ場合は、安全のために買い替えを検討しましょう。

まとめ

秋冬の登山では、適切なトレッキングパンツの選択が快適性と安全性に直結します。保温性、防風性、動きやすさのバランスを考慮し、自分の登山スタイルや環境に合ったモデルを選ぶことが重要です。

今回紹介した7つのモデルは、それぞれ異なる特徴を持っており、日帰りハイキングから本格的な雪山登山まで幅広いシーンに対応します。ザ・ノース・フェイスのバーブサーマルパンツは万能型で初心者にもおすすめです。ミレーのティフォン ウォーム ネクストは雪山登山に最適な高機能モデル、モンベルのU.L.サーマラップパンツは軽量で携行性を重視する方に向いています。

予算や用途に応じて最適な一本を選び、快適で安全な秋冬登山を楽しんでください。