アタックザックとは？テント泊・山小屋泊登山で活躍する軽量サブバッグ
アタックザックとは、テント泊や山小屋泊登山において、ベースキャンプや宿泊地に荷物を置いて山頂を目指す際に使用する軽量・コンパクトなサブバッグのことです。メインザックに入れて携行し、必要な時だけ取り出して使用するため、パッカブル仕様になっているモデルが多く見られます。
登山では重い装備をすべて背負って山頂を目指すよりも、必要最小限の装備だけを持参する方が安全で効率的です。アタックザックには雨具、行動食、水分、ヘッドライト、緊急用品など、日帰り登山に必要な装備を収納します。
近年のアタックザックは素材技術の向上により、100g台の超軽量モデルも登場しており、登山の軽量化に大きく貢献しています。また、普段使いのエコバッグや旅行時のサブバッグとしても活用できる汎用性の高さも魅力です。
アタックザックの選び方：容量・重量・機能性をチェック
容量は15〜25L前後が目安
アタックザックの容量は15〜25L前後が最適とされています。この容量があれば、雨具、防寒着、行動食、水分（1〜2L）、緊急用品などの日帰り登山必需品を余裕を持って収納できます。
15L前後のモデルは超軽量性を重視したミニマル仕様で、荷物を最小限に抑えたい上級者に適しています。一方、20〜25Lのモデルは余裕のある収納力で、初心者でも安心して使用できる容量です。
容量が大きすぎると重量が増加し、小さすぎると必要な装備が入らない可能性があるため、自分の登山スタイルに合わせた適切なサイズ選択が重要です。
重量は200g前後が理想的
アタックザックの重量は200g前後が理想的とされています。軽量であればあるほど、メインザックに収納した際の負担が軽減され、登山全体の軽量化に貢献します。
現在市場には100g未満の超軽量モデルも存在し、グラム単位での軽量化を追求する登山者から高い評価を得ています。ただし、軽量性と耐久性は相反する関係にあるため、使用頻度や使用環境を考慮したバランスの良い選択が必要です。
重量300g以上のモデルでも、優れた機能性や快適な背負い心地を提供する製品があり、用途に応じた選択が大切です。
パッカブル・収納性も重要
パッカブル仕様は現代のアタックザックにおいて必須機能といえます。使用しない時は専用ポーチや内蔵ポケットにコンパクトに収納でき、メインザック内のスペースを有効活用できます。
収納サイズは製品によって異なりますが、手のひらサイズまでコンパクトになるモデルもあります。収納時の形状も球状、平板状など様々で、メインザックの形状に応じて選択できます。
また、収納の簡単さも重要な要素です。複雑な折りたたみ方法は現場での使い勝手を悪くするため、直感的に収納できる設計のモデルを選ぶことをおすすめします。
背負い心地と耐久性のバランス
軽量化を重視するあまり背負い心地を犠牲にしては本末転倒です。エアメッシュ素材のショルダーストラップや背面パッドを備えたモデルは、軽量ながら快適な背負い心地を提供します。
耐久性においては、使用する生地の種類と厚さが重要です。30Dナイロンなどの薄手素材は軽量ですが、岩場での擦れに弱い場合があります。使用環境を考慮した適切な強度の素材選択が必要です。
縫製品質も耐久性に大きく影響します。信頼できるアウトドアブランドの製品であれば、軽量性と耐久性の最適なバランスを実現していることが多く、長期的な使用に耐えられます。
アタックザックおすすめ7選【軽量・コンパクト・高機能】
モンベル バーサライトパック 15（1133321）
出典：モンベル公式サイト
モンベル バーサライトパック 15 1133321の価格を比較する
モンベル バーサライトパック 15は、わずか93gという驚異的な軽量性を誇るアタックザックです。約6,200円（税込）※2025年11月時点という手頃な価格設定も魅力的で、初めてアタックザックを購入する方にもおすすめです。
容量15Lでありながら、トップリッドが収納袋として機能するポケッタブル仕様を採用しています。収納時は手のひらサイズまでコンパクトになり、メインザック内での場所を取りません。素材には軽量で強度の高いナイロンを使用し、必要十分な耐久性を確保しています。
背面にはウレタンパッドを内蔵し、軽量ながら快適な背負い心地を実現。サイドにはコンプレッションコードを配置し、荷物の固定や外付けも可能です。スピードハイクやアタック登山において、軽量性を最優先したい登山者に最適なモデルです。
シートゥサミット ウルトラシルデイパック 20L（ST83521）
出典：楽天市場
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シートゥサミット ウルトラシルデイパック 20Lは、重量72gという業界最軽量クラスの超軽量アタックザックです。約5,720円（税込）※2025年11月時点という価格で、容量20Lでありながらこの軽さを実現し、本体重量の250倍もの耐荷重18kgを誇る驚異的な強度を備えています。
素材には30Dウルトラシルナイロンを採用し、軽量性と耐久性を高次元で両立。bluesign認証素材にPFCフリー撥水加工を施し、環境に配慮した設計となっています。収納時は卵サイズまでコンパクトになる優れた収納性も特徴です。
シンプルな一気室構造で使いやすく、サイドポケットも装備。PFCフリー撥水加工により急な雨にも対応できます。超軽量性を追求するウルトラライト登山者や、グラム単位での軽量化にこだわる上級者におすすめのモデルです。
オスプレー ULスタッフパック（OS58830）
出典：Amazon
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オスプレー ULスタッフパックは、容量18L、重量149gという優れたバランスを持つアタックザックです。約7,700円※2025年11月時点の価格で、軽量性と機能性を高レベルで両立しています。
最大の特徴はエアメッシュショルダーベルトの採用で、軽量ながら快適な背負い心地を実現しています。内蔵ポーチに本体を丸ごと収納できるパッカブル仕様で、収納サイズは11×11×5cmとコンパクトです。
素材にはbluesign認証40Dリサイクル高強度ナイロンを使用し、環境への配慮と耐久性を両立。サイドにはメッシュポケットを配置し、小物の収納も可能です。アタック登山だけでなく、旅行時のサブバッグとしても活躍する汎用性の高いモデルです。
モンベル ポケッタブル ライトパック 15（1133470）
出典：モンベル公式サイト
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モンベル ポケッタブル ライトパック 15は、容量15L、重量187gでありながら、優れた収納性と使い勝手を両立したアタックザックです。約6,000円（税込）※2025年11月時点というコストパフォーマンスの高さも魅力です。
パック全体を内ポケットに収納できるパッケージング機能が特徴で、使用しない時はコンパクトに折りたたんで持ち運べます。素材には軽量で耐久性に優れたナイロンを採用し、日常使用から本格的な登山まで幅広く対応できます。
メインコンパートメントは大きく開く設計で、荷物の出し入れが容易。フロントにはジッパーポケットを配置し、小物類の整理整頓も可能です。6色のカラーバリエーションを展開し、個人の好みに合わせて選択できる点も魅力的です。
アライテント ライズパック S
出典：Amazon
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アライテント ライズパック Sは、容量20L、重量190gの軽量アタックザックです。約8,690円（税込）※2025年11月時点の価格で、日本の老舗テントメーカーであるアライテントが手がける製品で、日本の登山環境に最適化された設計が特徴です。
素材には軽量で強度の高いナイロンリップストップを採用し、岩場での使用にも耐える優れた耐久性を実現しています。背面にはウレタンパッドやハイドレーションパックも収納できるポケットを配置し、長時間の行動における水分補給や快適性をサポートします。
シンプルな一気室構造で使いやすく、サイドにはコンプレッションストラップを配置。荷物の固定や容量調整が可能です。日本製ならではの丁寧な縫製品質と、実用性を重視した機能配置により、多くの日本人登山者から支持を得ているモデルです。
ノースフェイス メイフライパック 22（NM62376）
出典：ザ・ノース・フェイス公式サイト
ノースフェイス メイフライパック 22 NM62376の価格を比較する
ノースフェイス メイフライパック 22は、容量22L、重量約200gというバランスの取れたスペックを持つアタックザックです。世界的なアウトドアブランドであるノースフェイスの技術力が詰まった高機能モデルです。
素材には40Dダブルリップストップナイロンを使用し、軽量性と耐久性を両立。エアメッシュ素材のショルダーストラップにより、優れた通気性と快適な背負い心地を実現しています。ポケッタブル仕様で、専用の収納袋に本体をコンパクトに収納可能です。
サイドにはメッシュポケットとコンプレッションベルトを配置し、実用性を向上。フロントには小物の連結に便利なデイジーチェーンを備え、カラビナなどの取り付けも可能です。長期旅行や大型パックのサブバッグとしても活躍する汎用性の高いモデルです。
グレゴリー ナノ 18
出典：好日山荘
グレゴリー ナノ 18の価格を比較する
グレゴリー ナノ 18は、容量18L、重量約320gで、アタックザックとしてはやや重量がありますが、その分優れた機能性と快適性を提供するモデルです。約12,100円（税込）※2025年11月時点という価格設定で、高品質なバックパックブランドの技術を体感できます。
グレゴリー独自の背面システムにより、軽量ながら快適な背負い心地を実現。ハイドレーション専用のジッパー式ポケットを内蔵し、ノートパソコンやタブレットのスリーブとしても活用できる多機能設計です。
アタック登山だけでなく、日常使いやトレッキング、旅行など幅広いシーンで活躍する汎用性の高さが魅力。他のモデルと比較して重量はありますが、その分の機能性と快適性を求める登山者におすすめのモデルです。
アタックザック性能比較表
| ブランド・モデル | 容量 | 重量 | 価格※ | 素材 | パッカブル | 背面システム | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| モンベル バーサライトパック 15 | 15L | 93g | 約6,200円 | ナイロン | ○ | ウレタンパッド | 超軽量・コスパ優秀 |
| シートゥサミット ウルトラシルデイパック | 20L | 72g | 約5,720円 | 30D ウルトラシルナイロン | ○ | なし | 最軽量クラス・高耐荷重 |
| オスプレー ULスタッフパック | 18L | 149g | 約7,700円 | 40D リサイクルナイロン | ○ | エアメッシュ | 快適性と軽量性の両立 |
| モンベル ポケッタブル ライトパック 15 | 15L | 187g | 約6,000円 | ナイロン | ○ | 基本仕様 | 使いやすさ重視 |
| アライテント ライズパック S | 20L | 190g | 約8,690円 | ナイロンリップストップ | ○ | ハイドレーション対応 | 日本製・高耐久性 |
| ノースフェイス メイフライパック 22 | 22L | 約200g | 約11,000円 | 40D ダブルリップストップ | ○ | エアメッシュ | 多機能・汎用性高 |
| グレゴリー ナノ 18 | 18L | 約320g | 約12,100円 | ナイロン | × | 独自背面システム | 快適性重視・多機能 |
※価格は2025年11月時点の参考価格です。実際の価格は販売店により異なります。
よくある質問（FAQ）
アタックザックは普通のリュックと何が違うのですか？
アタックザックは軽量性とコンパクトな収納性に特化したリュックです。通常のリュックと比べて重量が大幅に軽く（100〜300g程度）、使用しない時はパッカブル仕様により手のひらサイズまで小さく折りたためます。また、登山での山頂アタック時の必要最小限の荷物を想定した容量設計となっています。
アタックザックにはどんな荷物を入れるのですか？
主に日帰り登山に必要な装備を収納します。具体的には、レインウェア、防寒着、行動食、水分（1〜2L）、ヘッドライト、救急セット、地図・コンパス、携帯電話などです。テント泊や山小屋泊の際、重い装備をベースに置いて身軽に山頂を目指す時に使用します。
容量15Lと20Lではどちらを選ぶべきですか？
荷物を最小限に抑えられる経験豊富な登山者であれば15Lで十分です。一方、初心者の方や余裕を持って装備を携行したい場合は20L前後がおすすめです。また、使用する季節も考慮が必要で、防寒着が必要な秋冬は大きめの容量を選ぶと安心です。
パッカブル機能は必須ですか？
アタックザックにおいてパッカブル機能はほぼ必須といえます。使用しない時にコンパクトに収納できることで、メインザック内のスペースを有効活用でき、全体の携行性が大幅に向上します。現在販売されているアタックザックのほとんどがパッカブル仕様になっています。
軽量すぎるザックは壊れやすいのでしょうか？
適切に使用すれば問題ありません。最新のアタックザックは軽量ながら必要十分な強度を備えています。ただし、岩場での激しい擦れや過度な重量物の詰め込みは避けるべきです。信頼できるブランドの製品を選び、使用方法を守れば長期間使用できます。
まとめ：目的に合ったアタックザックを選ぼう
アタックザックは登山の軽量化と効率性向上において重要な役割を果たす装備です。今回紹介した7モデルは、それぞれ異なる特徴を持ちながら、いずれも高い品質と実用性を備えています。
超軽量性を重視するなら、72gのシートゥサミット ウルトラシルデイパックや93gのモンベル バーサライトパック 15がおすすめです。快適性と軽量性のバランスを求めるなら、オスプレー ULスタッフパックやノースフェイス メイフライパック 22が適しています。
コストパフォーマンスを重視する方には、モンベルの2モデルが優秀な選択肢となります。また、日本製の品質にこだわるならアライテント ライズパック S、多機能性を求めるならグレゴリー ナノ 18が良いでしょう。
アタックザック選びでは、自分の登山スタイル、体力レベル、使用頻度、予算などを総合的に考慮することが重要です。適切なアタックザックを選ぶことで、より安全で快適な登山を楽しむことができるでしょう。
※製品仕様は予告なく変更される場合があります。※価格は変動する可能性があります。購入前に公式サイトでご確認ください。※掲載情報は2025年11月時点のものです。
