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そんなのあり?ママチャリで輪行キャンプ旅【現地調達の極意】

そんなのあり?ママチャリで輪行キャンプ旅【現地調達の極意】
輪行袋不要!現地で中古ママチャリを調達→キャンプツーリング→売却して帰るという筆者がこよなく愛す自由な旅スタイル。購入から売却までの流れ、積載テク、メリット・デメリットを実体験ベースで解説。
目次
笑い猫
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大学生の頃、この「現地調達スタイル」に開眼しました。夜行バスで九州へ、現地で5,800円のママチャリ購入(3段ギア)、九州一周して3,000円で売却。スピードは遅いけど、宝探し感覚で自転車を選ぶワクワク感がたまりません。長野→新潟の永遠ダウンヒルも、中古ママチャリで走破しました。「こんな旅があるんだ」と気づいた瞬間でしたね。

ママチャリ輪行キャンプとは?自由すぎる新提案

田舎道を走るママチャリサイクリングの様子
高性能なバイクでなくとも、ママチャリなら独特の旅情と冒険感が味わえる。

「輪行キャンプ」というと、多くの人が思い浮かべるのは、ロードバイクやクロスバイクを輪行袋に入れて電車や新幹線で移動し、現地で組み立て直して走るスタイルです。しかし、そんな王道スタイルとはまったく違う、「現地で中古のママチャリを調達する」という自由すぎる旅の方法が存在します。

この旅スタイルの最大の特徴は、愛車をわざわざ運ぶ必要がないこと。つまり、交通機関の制限を受けず、行き帰りともに「自転車なし」で移動できるのです。

ここで誤解してはいけないのは、「完全に手ぶら」というわけではない点です。キャンプ旅である以上、宿泊用の道具一式は必須です。テント、寝袋、マット、クッカー類、着替えなどをすべてザックやキャリーバッグにまとめ、電車やバス、飛行機で現地まで持ち込みます。現地調達のママチャリでは、これらの荷物をできるだけ荷台(リアキャリア)に載せることが基本スタイルです。ザックを背負ったまま長距離走るのはきついので、積載の工夫が旅の快適さを左右します。

中古のママチャリはサイクリング向けの車両ではありません。ギア付きならまだしも、シングルギアの自転車では坂道は苦行ですし、タイヤやブレーキの状態も完璧ではないのが普通です。ですが、それこそがこの旅の醍醐味。「普通のサイクリング旅」では味わえない、ちょっとした無謀さや挑戦感が、忘れられない思い出を作ってくれます。冒険心がくすぐられ、「なんとかなるだろう精神」で走る道中は、ロードバイク旅では得られないワクワク感があります。

現地で自転車を買い、旅の終わりに売却するスタイルは、意外とコストを抑えられます。中古のママチャリは5,000円〜10,000円程度が相場で、短期旅行ならレンタサイクルより安くなることも。さらに、買ったその場で自由に走り出せるので、レンタルの制約や返却時間を気にせずに済むのです。もちろん、リスクもあります。中古市場に依存するため、理想の車両が手に入るとは限らず、売却先探しも必要です。でも、行き当たりばったりを楽しめる人にとっては、自由度の高い旅スタイルとして一度試してみる価値があります。

中古自転車を現地調達する方法とコツ

リサイクルショップに並ぶ中古自転車
現地の足となる相棒探し。価格と状態のバランスを見極めよう。

現地で中古ママチャリを調達するという旅のスタイルは、聞くだけでワクワクしますが、実践にはちょっとしたコツと下調べが必要です。ここでは、中古自転車をうまく手に入れるための流れとポイントを詳しく解説します。

Googleマップでリサイクルショップを事前リサーチ

まず最初に必要なのは、現地でどこに中古自転車が売っているかを調べておくことです。特に地方では、都市部に比べて選択肢が限られる場合もあるため、事前リサーチは欠かせません

おすすめはGoogleマップで「リサイクルショップ」「中古自転車」「中古販売 自転車」などのキーワード検索をすること。また、全国展開しているイオンバイクやサイクルベースあさひの中古取り扱い店舗も要チェックです。これらの店舗は整備済みの車体が多く、比較的安心感があります。

ただし、小規模なリサイクルショップでも掘り出し物が見つかることがあります。駅近くや住宅街のリサイクルショップは、地元の人が不要になった自転車を売りに出していることが多く、格安で手に入ることも。

失敗しない中古ママチャリ選び【4つのチェックポイント】

ママチャリはあくまで日常使いの自転車なので、状態や性能にはばらつきがあります。そこで注目したいのは以下のポイントです。店舗に到着したら、予算5,000円〜10,000円程度を目安に自転車を探します。見た目の綺麗さよりも、機能面を優先して選んでください。

チェック項目 判断基準・注意点
ブレーキの効き具合(必須!) ブレーキがきちんと効くかは命に関わる問題。試乗できない場合でも、レバーを握って感触を確認しましょう。
荷台(キャリア)の有無 荷台(リアキャリア)は必須。キャンプ道具を積む土台になります。間違ってもザックを背負ってサイクリングをしないようにしましょう。(超疲れるし、背中の汗も大変なことになります)
ギアの有無 最低でも3段ギア搭載を狙いましょう。結構な上り坂は最悪歩いて登ればなんとかなりますが、平地でスピードに乗れないのは地味にストレスです。
タイヤの空気・ヒビ割れ具合 空気が抜けているだけなら補充すればOK。ただし、ひび割れや極端な摩耗は避けた方が無難です。

購入後に必須の「簡易整備」とは

中古車は完璧ではない前提で準備しておきましょう。購入後は以下を行うのがおすすめです。

  • チェーンの確認と注油:錆びつきや油切れがあれば、現地で簡易オイルを買って注油。
  • ブレーキ調整:難しければ販売店に頼むか、自転車屋で調整してもらうのが安全。そもそもブレーキがきくものを選ぶのが良い。
  • 空気入れ:購入後に最寄りのコンビニや自転車屋で空気を補充すると安心です。

現地調達には少しの手間が必要ですが、逆にその手間も旅の楽しみの一部になります。「この自転車と一緒に旅するんだ」という気持ちが芽生え、旅への愛着がぐっと高まるでしょう。

⚠️ 超重要:購入時の書類は絶対に捨てないでください!
売却時には身分証のほか、購入時の「レシート(領収書)」と「防犯登録カード(お客様控え)」が必須になることがほとんどです。これらがないと「盗難車の疑い」をかけられて買取拒否されるリスクがあります。旅の途中、絶対に捨てずに財布やジップロックに入れて大切に保管しておきましょう!

笑い猫
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リサイクルショップは「当たり外れ」があります。私も何度か失敗しました。ギアの効きが悪い、ブレーキがキーキーいうなどは全然あり得ます。筆者は必要に迫られ調整テクを身につけていきました笑

ママチャリキャンプに必要な装備と積載テク

自転車の荷台に荷物を固定ベルトで積載する様子
ママチャリの荷台、ザックをドンと乗せる。ゴム固定は必須。

ママチャリでキャンプツーリングを成功させるためには、装備選びと荷物の積載方法が重要なカギになります。ロードバイクやツーリングバイクと違い、ママチャリは積載用に設計されていない部分も多いので、工夫と割り切りが必要です。

持参すべきキャンプ道具のミニマムリスト

まず、宿泊キャンプに必要な基本装備を確認しておきましょう。ママチャリ旅では極力軽量・コンパクトにまとめるのが鉄則です。

  • テント(1人用または軽量タイプ):自立式のドーム型やシングルウォールの簡易テントがベスト。収納時は40〜50cmの長さが目安。
  • 寝袋(スリーピングバッグ):コンパクトに圧縮できる化繊モデルや夏用モデルを選ぶと軽量化になります。
  • マット(寝袋用の下敷き):折りたたみ式やエア式が定番。かさばるのでパッキングの工夫が必要。
  • クッカー類・バーナー・燃料:ソロキャンプ用の小型セットで十分。直火不可のキャンプ場も多いので、ガスバーナーがおすすめ。
  • その他小物類:ライト、ヘッドランプ、簡易修理キット、雨具、着替え、行動食、水筒。

これらをザックにまとめ、ママチャリの荷台に積むのが基本スタイルです。

荷台(リアキャリア)を攻略する積載術

ママチャリの荷台にザックを直載せした様子
ザックを荷台に「ドン!」と載せて、ゴム紐でグルグル巻き。見た目は不恰好でも、背負うより断然楽。
笑い猫
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パソコンの奥底から当時の写真が出てきました笑。左が私の相棒です。見ての通り、リアキャリアにザックを「ドン!」と載せて、100均のゴム紐でグルグル巻きにしています。見た目は不恰好ですが、背負うより100倍楽でしたよ。

ママチャリの最大の強みは標準装備されているリアキャリア。これを最大限活用しましょう。

ザックを丸ごと荷台に載せるのが基本です。大容量ザック(40〜60L程度)なら、背負わずに荷台にゴムバンドやストラップで固定するのが楽。荷物を背負うと長距離では肩・腰に負担がかかります。前後のバランスを取るため、軽い小物や行動食は前カゴ、重めの装備は荷台へ。重心を低くまとめると走行安定性が増します。

積載量に限界があるママチャリだからこそ、荷物を最小限にする工夫が必要です。簡易防水バッグを使えば、ザックごと載せるよりも荷台に直接くくりつけられ、固定が安定します。固定力の弱いバンド1本では荷物がずれるので、必ず複数本を使ってしっかり固定しましょう。自転車の使えなくなったチューブとか色々試しましたが、100均とかで売っているフック付きのゴムが使い勝手が良かったです。

最後に、忘れがちな重要ポイントとして、パンク修理キットと携帯空気入れを必ず携行しましょう。中古ママチャリは完璧ではないので、旅中のトラブル対策は必須です。

実践レポート:買って走って売る旅の楽しみ方

空港ターミナルでバックパックを背負う旅人
飛行機でも、夜行バスでも、新幹線でも。ザック一つで旅立つ自由。

中古ママチャリを現地で調達してキャンプツーリングを楽しみ、旅の終わりに売却して帰る――聞いただけでワクワクするこのスタイル。ここでは、実際の旅の流れをシミュレーションしつつ、楽しみ方や注意点を紹介します。

例えば、北海道の新千歳空港に飛行機で到着。荷物はキャンプ用ザックひとつ。空港から電車で札幌市内に移動し、Googleマップで調べておいた中古自転車店に向かいます。お店に着くと、そこにはシングルギアの古いママチャリが5,000円、そして3段ギア付きの比較的新しいママチャリが8,000円で並んでいました。「坂道の多い北海道を走るなら3段ギアは欲しい」と判断し、少し予算は高くなりますが3段ギアのママチャリを選択。ギアがあるだけで走行効率は段違いなので、特に長距離やアップダウンの多いルートを走るならここは妥協しないのがポイントです。現地購入のこの瞬間は、ちょっとした宝探し感覚でテンションが上がります。

ママチャリでのツーリングは、ロードバイクやクロスバイクと比べると正直大変です。荷台に大きなザックを積んでいるため重量が増し、細かなギア調整ができないママチャリでは急坂は体力勝負。でも、その分、ちょっとした達成感が大きいのです。キャンプ場に到着し、ザックからテントを取り出して設営。クッカーで簡単な料理を作り、夜は自然の中で満点の星を眺める――そんなひとときは、汗をかきながら走ったご褒美のように感じられます。また、ママチャリだからこそ車が通らないような小道や農道を気軽に探索できるのも楽しさの一つです。

そして旅の終わり、お世話になった自転車をリサイクルショップに持ち込みます。売却先は事前にスマホで調べておき、営業日・営業時間を確認済み。売却時には身分証、購入時のレシート、防犯登録カード(お客様控え)の3点セットを忘れずに持参しましょう。8,000円で購入した3段ギアのママチャリは、状態が良ければ半額の4,000円程度で買い取ってもらえることもあります。手放す瞬間は少し感傷的。「短い間だったけど、ありがとう」という気持ちが湧いてきます。でも、この別れがまた次の旅を呼び込むのです。売却後は身軽な状態で公共交通機関に乗り込み、家路につきます。このスタイルの最大の魅力は、冒険心を持って行き当たりばったりを楽しめる自由さ。計画通りに進まないことをむしろ楽しめる人には、最高の旅体験になります。

笑い猫
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中古自転車で無傷の事故に遭ったこともあります汗。相手の方に新品を買ってもらうという、まさかの「わらしべ長者」状態。でも、その自転車を初めに購入したリサイクルショップのおじいちゃんに売りに行くと、ニコニコ買い取ってくれましたね笑。計画通りにいかないのも、この旅の面白さかなと思います。

ママチャリ輪行キャンプのメリット・デメリットまとめ

自転車のチェーンメンテナンスの様子
ブレーキ、ギア、荷台の確認は必須。達成感、自由感は特別なものがある。

ここまで、現地で中古ママチャリを調達し、キャンプツーリングを楽しんだ後に売却して帰るという、ユニークな旅のスタイルを紹介してきました。最後に、この方法のメリットとデメリットを整理し、実践する際のポイントをまとめましょう。

メリット デメリット・注意点
自由度の高さ:輪行用の装備を揃える必要がなく、電車や飛行機など公共交通機関で現地に移動できるので、移動のハードルが大幅に下がります。 市場依存:現地の中古市場に依存するため、必ずしも希望通りの自転車が手に入るとは限りません。シングルギアしかない、状態が悪い、そもそも売っている店が少ない……といった可能性もゼロではないのです。
コスト安:例えば3段ギア付きのママチャリを8,000円で購入し、帰りにリサイクルショップで4,000円程度で売却できれば、実質の使用料は4,000円。レンタサイクルよりも安上がりになることもあります。 メンテナンス:購入後のメンテナンスや不具合は原則自分で対応する必要があります。チェーン外れ、ブレーキの調整、パンク修理など、旅先のトラブルに対応できる最低限のスキルや道具が必要です。
冒険感:行き当たりばったりの旅を楽しめる人にとっては、最高の冒険スタイル。自分の体力と工夫次第で、どこまでも進めるのがこの旅の面白さです。 売却先探し:帰りの売却先探しが最後の難関。リサイクルショップは全店が買い取りをしているわけではなく、営業日・営業時間もまちまちです。事前にしっかりリサーチしておかないと、使用済みの自転車を抱えて帰る羽目になるかもしれません。

(結構買ったリサイクルショップでまた売る、というのはやりやすいです。売るときに「油差して、車体磨いておきました!」みたいな感じ、つまり買ったときより綺麗に見える感じにしておくと、快く買い取ってくれる場合が大きい気がします)

冒険心を持って挑戦できる人なら、最高に自由で面白い旅になります。 逆に、計画通り・安全第一を重視する人にはややハードルが高いかもしれません。でも、このちょっとした無茶こそが、ママチャリ輪行キャンプの真骨頂。興味を持った人はぜひ一度チャレンジしてみてください。

笑い猫
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この旅スタイル、向き不向きは確実にあります。私は大学時代に何度もやりましたが、「とにかくスピードは遅い」です。ロードバイクなら半日で着く距離を、丸一日かけて走る。でも、その分、景色をじっくり見られるし、道の駅で地元の人と話したり、思いがけない出会いもある。急がない旅が好きな人には最高ですね。

よくある質問(FAQ)

中古ママチャリはどこで買えますか?

「ハードオフ」や「トレジャーファクトリー」などの大手リサイクルショップのほか、地域の自転車店が中古車を扱っている場合があります。また、「ジモティー」などの地域掲示板で個人間取引をする方法もありますが、旅の日程に合わせるのが難しいため、店舗での購入が確実です。

購入時に防犯登録はどうすればいいですか?

自転車を購入・使用する際は防犯登録が義務付けられています(自転車法第12条)。リサイクルショップで購入する場合も、その場で防犯登録(600円程度)を行う必要があります。短期間の使用であっても、職務質問等でトラブルにならないよう必ず登録してください。

⚠️ 重要ポイント:防犯登録時に渡される「お客様控え(防犯登録カード)」は絶対に捨てないでください。売却時にこのカードと購入時のレシート(領収書)がセットで必要になります。これらがないと、古物営業法の関係で買取拒否される可能性が高いです。財布に入れるか、ジップロックに入れて防水保管しておきましょう。

売却時に必要なものは何ですか?

売却時には以下の3点が必要です:

  • 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)
  • 購入時のレシート(領収書)
  • 防犯登録カード(お客様控え)

特にレシートと防犯登録カードは、古物営業法により「盗難車ではない証明」として必須になることがほとんどです。これらがないと買取拒否されるケースが多いので、旅の間は絶対に捨てずに保管してください。また、店舗によっては防犯登録の抹消手続きが必要になる場合もあります。

初心者でも実践できますか?

自転車に乗れてキャンプ経験があれば可能ですが、まずは「日帰り」や「コテージ泊」から試すことをおすすめします。荷物の積載感覚や、ママチャリでの移動距離感を掴んでから、本格的なキャンプツーリングに挑戦すると安心です。

これで自転車装備は完璧!