ルート概要
手賀沼から利根川沿いを通って銚子まで走る約113kmのロングライドコースです。関東平野の雄大な景色と歴史的な街並みを満喫できる、中級者向けのサイクリングルートとなっています。獲得標高は210mと平坦基調で、距離は長いものの技術的な難易度は高くありません。
| 距離 | 112.8km(実測値) |
| 獲得標高 | 210m |
| 所要時間 | 7時間2分(休憩時間を含まない) |
| 路面状況 | アスファルト舗装(大部分はサイクリングロード) |
| 難易度 | 中級者向け(距離が長いため体力必要) |
| 推奨季節 | 春・秋(3-5月、9-11月) |
| スタート/ゴール | JR北柏駅 ~ JR銚子駅 |
※所要時間は休憩を含みません。初心者の方は余裕を持って計画してください。
※掲載情報は2025年11月時点のものです。天候や道路状況により変更される場合がありますので、出発前に最新情報をご確認ください。
📍 ルートマップ
ルート上のポイント一覧
| 記号 | ポイント名 | 累積距離 | 解説 |
|---|---|---|---|
| A | JR北柏駅 | 0km | スタート地点。手賀沼サイクリングロードへのアクセス良好 |
| B | 道の駅しょうなん | 5.3km | 手賀沼畔の休憩ポイント。地元野菜や軽食が充実 |
| C' | 栄橋(利根川CR合流点) | 18.7km | 手賀川から雄大な利根川サイクリングロードへ合流 |
| D | 川の駅水の郷さわら | 58.4km | 利根川沿いの大規模休憩施設。食事やトイレ利用に最適 |
| E | 佐原の古い町並み | 60.0km | 重要伝統的建造物群保存地区。小江戸情緒を散策 |
| F | 利根川河口堰 | 82.3km | 利根川と海水の境目。広大な景色が広がる |
| G | 犬吠埼灯台 | 107.5km | 関東平野最東端の岬。雄大な太平洋の景色を一望 |
| H | JR銚子駅 | 112.8km | ゴール地点。海産物グルメが豊富で輪行帰宅可能 |
スポット紹介
A: JR北柏駅(スタート地点)
常磐線北柏駅がこのロングライドのスタート地点です。駅を出て徒歩約5分で手賀沼自然ふれあい緑道にアクセスできる立地の良さが魅力。輪行でのアクセス性が非常に高く、都心部から約1時間程度で到着できます。駅周辺にはコンビニエンスストアもあり、最後の補給やトイレ利用に便利です。ここから道の駅しょうなんまで約5.3kmの手賀沼沿いの平坦な道のりが始まります。
B: 道の駅しょうなん(5.3km地点)
手賀沼畔に位置する最初の本格的な休憩ポイントです。2021年にリニューアルされた新設棟「てんと」では、地元柏市の新鮮野菜や特産品を購入できます。カフェやレストランも併設されており、軽食からしっかりとした食事まで対応可能。手賀沼を眺めながらの休憩は格別です。ここから栄橋(利根川CR合流点)まで約13.4km、手賀川沿いの道のりが続きます。
C: 栄橋・利根川CR合流点(18.7km地点)
手賀川から雄大な利根川サイクリングロードへの合流地点となる重要なポイントです。ここからは利根川の広大な河川敷と関東平野の大パノラマが楽しめます。河口まで約75kmの距離表示も確認でき、本格的な利根川下りの始まりを実感できる場所。風の影響を受けやすい区間に入るため、天候チェックが重要です。ここから川の駅水の郷さわらまで約39.7kmの長い区間が続きます。
D: 川の駅水の郷さわら(58.4km地点)
利根川沿いの大規模休憩施設で、このルートの中間地点となる重要な補給ポイントです。2023年にリニューアルされ、香取エリアの新鮮な野菜や特産品が豊富に揃います。レストランやフードコートも充実しており、しっかりとした食事で後半戦に備えることができます。道の駅アワードでプレミアム30にも選定された質の高い施設です。ここから佐原の古い町並みまでわずか1.6kmと、観光スポットも近接しています。
E: 佐原の古い町並み(60.0km地点)
重要伝統的建造物群保存地区に指定された、江戸時代の面影を残す美しい街並みです。小野川沿いに続く歴史的建造物は「小江戸」とも呼ばれ、伊能忠敬記念館などの文化施設も充実。サイクリングの疲れを癒す文化的な休憩に最適で、和船での川下りや老舗の甘味処での一息も楽しめます。自転車を押しながらの散策となりますが、歴史を感じる特別な体験となるでしょう。ここから利根川河口堰まで約22.3kmの道のりです。
F: 利根川河口堰(82.3km地点)
利根川と海水の境界となる壮大な土木施設で、このルートの見どころの一つです。堰の上からは利根川下流域の広大な景色を一望でき、関東平野のスケールを実感できます。首都圏の重要な水源でもあり、現在は耐震改修工事が進められている重要インフラ。河口が近づいてきたことを実感できるポイントでもあります。ここから犬吠埼灯台まで約25.2km、いよいよ太平洋を目指す最終区間です。
G: 犬吠埼灯台(107.5km地点)
関東平野最東端の岬に立つ、明治7年(1874年)点灯の歴史ある灯台です。世界灯台100選にも選ばれ、2020年には国の重要文化財にも指定されました。雄大な太平洋の絶景は長いサイクリングの疲れを忘れさせてくれる圧巻の景色。灯台への登頂(有料)では、360度のパノラマビューが楽しめます。売店では銚子の海産物や土産品も購入可能。ここからゴールのJR銚子駅まで残り5.3kmです。
H: JR銚子駅(112.8km地点・ゴール)
約113kmのロングライドのゴール地点となるJR銚子駅です。近年建て替えられた現代的な駅舎が特徴で、総武本線の特急「しおさい」も停車する主要駅。駅周辺には銚子港で水揚げされた新鮮な海産物を楽しめる飲食店が多数あり、完走後のご褒美グルメを満喫できます。輪行での帰路も便利で、都心部へは特急利用で約2時間程度。隣接する銚子電鉄への乗り換えも可能です。
走行のポイント
補給・休憩スポット
このルートでの主要な補給ポイントは以下の通りです。道の駅しょうなん(5.3km地点)、川の駅水の郷さわら(58.4km地点)が主要な休憩・食事施設となります。利根川CR区間(18.7km〜82.3km)は約40kmの長距離区間となるため、事前の補給計画が重要です。コンビニエンスストアは成田線沿いの市街地で利用可能ですが、サイクリングロードから少し離れた場所にあることが多いため注意が必要です。
風への対策
利根川沿いのサイクリングロードは風の影響を受けやすい特徴があります。特に春季(3〜5月)は強い向かい風が吹くことがあり、所要時間が大幅に延びる可能性があります。天気予報で風速をチェックし、風速5m/s以上の日は避けることをおすすめします。また、早朝スタートにより風が強くなる前に走り切る戦略も有効です。
輪行でのアクセス
スタート地点のJR北柏駅は常磐線で都心から約1時間、ゴール地点のJR銚子駅は総武本線で都心から約2時間(特急利用)です。どちらも輪行でのアクセスが良好な立地。ゴール後は銚子での宿泊や、銚子電鉄での観光も楽しめます。復路の輪行時は、海風による塩分で自転車が汚れる可能性があるため、輪行袋に入れる前の清拭をおすすめします。
おすすめの季節・時間帯
ベストシーズン
最適な走行シーズンは春(3〜5月)と秋(9〜11月)です。春は菜の花や桜が楽しめ、秋は紅葉と澄んだ空気の中でのサイクリングが魅力。気温も20〜25度程度で走行に適しています。特に4月上旬から5月上旬は手賀沼周辺の桜並木が美しく、写真撮影スポットとしても人気です。
注意すべき天候
夏季(6〜8月)は熱中症のリスクが高く、113kmの長距離では危険が伴います。冬季(12〜2月)は寒さに加えて路面凍結の可能性もあるため避けるのが賢明です。梅雨時期(6〜7月)は雨による増水で河川敷道路が通行止めになることもあります。走行前には必ず気象情報と河川情報の確認を行ってください。
よくある質問(FAQ)
初心者でも走れますか?
距離が約113kmと長いため、中級者以上向けのコースです。普段50km程度のサイクリングに慣れている方であれば挑戦可能ですが、十分な体力と時間的余裕を持って臨んでください。
所要時間はどのくらいですか?
純粋な走行時間で約7時間、休憩時間を含めると9〜11時間を見込んでください。早朝6時頃スタートすれば、夕方までに完走できる計算です。
レンタサイクルはありますか?
北柏駅周辺でのレンタサイクルは限定的です。113kmの長距離走行を考慮すると、慣れ親しんだ自分の自転車での走行をおすすめします。
補給ポイントはありますか?
主要な補給ポイントは道の駅しょうなん(5.3km)と川の駅水の郷さわら(58.4km)です。利根川CR区間は約40kmと長いため、事前の補給が重要です。
輪行は必要ですか?
片道113kmの長距離のため、輪行でのアクセスが現実的です。北柏駅・銚子駅ともに輪行でのアクセスが良好で、復路は特に輪行をおすすめします。
雨の日は走れますか?
河川敷のサイクリングロードは雨天時に路面が滑りやすくなります。また、113kmの長距離では体力消耗も激しくなるため、晴天時の走行をおすすめします。
おすすめの立ち寄りスポットは?
佐原の古い町並みでの歴史散策と、犬吠埼灯台での絶景鑑賞は必見です。銚子到着後は新鮮な海産物グルメもぜひ楽しんでください。
まとめ
手賀沼から銚子まで約113kmのロングライドは、関東平野の雄大さと歴史文化を同時に楽しめる魅力的なサイクリングコースです。獲得標高210mと平坦基調のため、距離は長いものの技術的難易度は高くありません。
成功のカギは事前の体力づくりと入念な計画です。特に利根川CR区間の約40kmは補給ポイントが限られるため、十分な水分と補給食の携行が重要。風の影響も受けやすいため、天候選択も慎重に行いましょう。
佐原の歴史的街並みや犬吠埼の絶景など、ゴール以外にも多くの感動が待っているこのルート。十分な準備を整えて、関東平野を横断する壮大なサイクリング体験をお楽しみください。完走した時の達成感は格別なものとなるでしょう。
※掲載情報は2025年11月時点のものです。天候・道路状況により通行止めになる場合があります。出発前に最新情報をご確認ください。