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駿河小山駅から小田原へ 酒匂川くだりサイクリングルート【静岡→神奈川 約40km】

駿河小山駅から小田原へ 酒匂川くだりサイクリングルート【静岡→神奈川 約40km】
御殿場線駿河小山駅から東海道線小田原駅まで、酒匂川沿いを走る約40kmのサイクリングルート。道の駅山北、洒水の滝など見どころ満載。国道246号の交通量には要注意。
体力難易度:★★☆☆☆
– 距離39.6km、獲得標高350m、所要時間2〜3時間で、初心者でも無理なく完走できる距離と標高差。
技術難易度:★★★☆☆
– 全線アスファルト舗装だが、前半の国道246号は大型トラックの通行が非常に多く、路肩が狭い箇所もあるため、交通への注意が必要。県道729号などの迂回路を活用することが推奨される。
距離の目安:約39.6km
目次

ルート概要

駿河小山駅から小田原駅への酒匂川下りルートは、静岡県から神奈川県へと県境をまたぐ約40kmのサイクリングコースです。御殿場線の起点から東海道線の要衝まで、酒匂川沿いの自然豊かな道のりを楽しめる初心者から中級者向けのルートです。

距離 39.6km(片道)
獲得標高 約350m
所要時間 2〜3時間
路面状況 アスファルト舗装
難易度 初心者〜中級者向け
推奨季節 春・秋(3-5月、9-11月)
スタート/ゴール 駿河小山駅〜小田原駅

※所要時間は休憩を含みません。初心者の方は余裕を持って計画してください。
※掲載情報は2025年11月時点のものです。天候や道路状況により変更される場合がありますので、出発前に最新情報をご確認ください。

酒匂川と周辺の山々の風景
酒匂川沿いの豊かな自然と山々。この景色を見ながら走れるなんて贅沢すぎる!

ルート上のポイント一覧

記号 ポイント名 解説
A 駿河小山駅 御殿場線の静岡県最東端駅。輪行解除後のスタート地点。
B 道の駅山北 ルート中間の重要な補給・休憩ポイント。地元野菜や軽食が充実。
C 洒水の滝 日本の滝百選に選ばれた名瀑。立ち寄り観光におすすめ。
D 開成水辺スポーツ公園 酒匂川沿いの静かな休憩スポット。後半戦の準備地点。
E 小田原駅 東海道線・小田急線の乗り入れ駅。ゴール後の帰路も便利。

スポット紹介

A: 駿河小山駅(スタート地点)

駿河小山駅の駅舎外観
駿河小山駅からスタート!ここから始まる酒匂川下りの冒険。

御殿場線の静岡県側最後の駅である駿河小山駅は、静岡県駿東郡小山町にある小さな駅です。駅周辺にはコンビニ(駅から徒歩5〜6分)があり、出発前の補給に便利ですが、時間に余裕を持って準備することをおすすめします。輪行袋から自転車を組み立てたら、県道729号(山北駿河小山線)などの線路沿いの旧道を活用しながら酒匂川方面へ。ここから道の駅山北まで約15.4kmの道のりが始まります。

B: 道の駅山北(約15.4km地点)

道の駅山北の外観と施設
道の駅山北で一息。きのこ蕎麦が最高においしいんです。

スタートから約15.4km地点に位置する道の駅山北は、このルートの重要な中継地点です。地元の新鮮野菜や特産品を販売する売店、軽食コーナー、清潔なトイレ設備が完備されており、サイクリストの休憩には最適。また、自転車ラックも設置されているため安心して立ち寄れます。山北町の観光情報も入手できるので、周辺散策の計画も立てられます。ここから洒水の滝まで約3.7kmと近いので、観光立ち寄りを検討してみてください。

C: 洒水の滝(約19.1km地点)

洒水の滝の全景
洒水の滝に寄り道。マイナスイオンたっぷりで疲れが吹き飛びます!

日本の滝百選に選ばれた洒水の滝は、スタートから約19.1km地点の観光ハイライトです。落差69mの3段瀑で、特に新緑の季節や紅葉シーズンの美しさは格別。滝まで徒歩約10分のハイキングコースがあり、マイナスイオンたっぷりの清涼感を味わえます。駐車場には自転車を停めることができ、滝見物や写真撮影でリフレッシュできます。ここから開成水辺スポーツ公園まで約12.4km、酒匂川沿いの平坦な道のりが続きます。

D: 開成水辺スポーツ公園(約31.5km地点)

酒匂川と開成水辺スポーツ公園の風景
開成水辺スポーツ公園でラストスパート前の小休止。ゴールはもうすぐ!

スタートから約31.5km地点の開成水辺スポーツ公園は、酒匂川沿いの静かな休憩スポットです。広い芝生広場とベンチがあり、川の流れを眺めながらのんびりと休憩できます。この辺りから本格的に酒匂川サイクリングロードの雰囲気を味わえ、交通量も少なく快適な走行が可能。公園内にはトイレと自販機があるので、最終目的地の小田原駅前の補給準備もできます。ここから小田原駅まで約8.1km、ゴールまでの最終区間です。

E: 小田原駅(ゴール地点、39.6km)

小田原駅の駅舎外観
小田原駅にゴール!お疲れ様でした。駅前のかまぼこ屋さんでご褒美タイム♪

総距離39.6kmのゴール地点である小田原駅は、東海道線・小田急線・新幹線が乗り入れる交通の要衝です。駅周辺には小田原城や多数の飲食店があり、サイクリング後の観光や食事を楽しめます。駅前の商業施設には輪行袋の収納に便利なコインロッカーやトイレも完備。また、小田原は温泉地としても知られており、日帰り入浴施設で疲れを癒すこともできます。輪行での帰路は複数の路線から選択でき、関東各地へのアクセスが便利です。

走行のポイント

このルートは全体的に下り基調で、初心者から中級者まで楽しめる設計になっています。前半の駿河小山駅から道の駅山北までの約15.4kmは、山間部を抜けるルートです。国道246号は大型トラックの通行が非常に多く、路肩が狭い箇所もあるため、自転車での走行には十分な注意が必要です。可能な限り県道729号(線路沿いの旧道)などの迂回路や、歩道を利用して安全を確保してください。初心者の方は、この区間の交通量の多さを事前に認識し、慎重に走行することが重要です。

中盤の洒水の滝への立ち寄りは、メインルートから少し迂回しますが、日本の滝百選の美しさを堪能できる価値のあるスポットです。滝への道は勾配がやや急になるので、脚力を温存して臨むことをおすすめします。

後半の開成町から小田原駅にかけては、酒匂川沿いの平坦な道が中心となります。川沿いの専用道路や農道を利用できる区間もあり、交通量を気にせず快適なライドを楽しめます。ただし、午後からは海風が向かい風になることもあるため、ペース配分に注意してください。一部区間では一般道との合流もあるので、安全運転を心がけてください。

補給・休憩情報

このルートでは、適切な間隔で補給ポイントが配置されているため、安心してライドを楽しめます。

スタート地点(駿河小山駅、0km地点):駅から徒歩5〜6分の場所にコンビニエンスストアがあり、ドリンクや軽食の調達が可能です。出発前の最終チェックポイントとして活用してください。事前に準備しておくと時間短縮になります。

道の駅山北(15.4km地点):このルートのメイン補給ポイントです。地元野菜を使った弁当や総菜、ドリンク類が豊富に揃っています。トイレも清潔で、自転車ラックも完備されています。

洒水の滝周辺(19.1km地点):滝の駐車場に自販機があります。観光立ち寄りの際の水分補給に便利です。

開成町市街地(30km付近):国道沿いにコンビニエンスストアが複数あります。最終区間前の補給に活用できます。

ゴール地点(小田原駅、39.6km地点):駅周辺に多数の飲食店やコンビニがあります。サイクリング後の打ち上げや土産物の購入に最適です。

アクセス情報

スタート地点へのアクセス

御殿場線 駿河小山駅は、JR東海道本線との接続駅である国府津駅から約50分でアクセス可能です。輪行での訪問が最も便利で、東京方面からは東海道線で国府津駅まで行き、御殿場線に乗り換えます。所要時間は新宿駅から約2時間半程度。駅は比較的小さく、輪行袋からの自転車組み立ても駅前のスペースで行えます。

車でのアクセスの場合、東名高速道路の大井松田ICから約20〜25分です。駅周辺に有料駐車場がありますが、台数に限りがあるため、輪行でのアクセスを推奨します。

ゴール地点からの帰路

小田原駅は交通の要衝で、帰路の選択肢が豊富です。東海道線を利用すれば東京駅まで約1時間20分、小田急線なら新宿駅まで約1時間10分でアクセス可能。また、東海道新幹線の停車駅でもあるため、遠方への移動にも便利です。

駅構内には輪行袋収納用のコインロッカーや清潔なトイレがあり、輪行準備も快適に行えます。駅周辺での観光や食事を楽しんだ後、ゆっくりと帰路につくことができます。

よくある質問(FAQ)

初心者でも走れますか?

基本的には初心者の方でも走れるルートですが、前半区間(駿河小山〜山北)は国道246号の交通量が非常に多いため、交通ルールを守り、十分な注意が必要です。総距離39.6km、獲得標高350mと比較的穏やかで、全線アスファルト舗装のコースです。不安がある方は、山北駅や谷峨駅からのスタートも検討してください。

所要時間はどのくらいですか?

純粋な走行時間は約2〜3時間ですが、観光立ち寄りや休憩を含めると4〜5時間を見込んでおくと良いでしょう。洒水の滝での観光時間や、道の駅山北での休憩時間によって大きく変わります。

レンタサイクルはありますか?

駿河小山駅周辺にはレンタサイクル店がないため、輪行での自転車持参が必要です。小田原駅周辺には「ぐるりん小田原」などの観光用レンタサイクル(ママチャリ・電動アシスト中心)がありますが、長距離ライド向けではないため、スポーツバイクでの参加をおすすめします。なお、小田原スタートで山北往復する場合は、レンタサイクルも選択肢に入ります。

補給ポイントは十分ですか?

道の駅山北(15.4km地点)を中心に、適切な間隔で補給ポイントがあります。ただし、山間部の区間もあるため、スタート時にドリンクを2本程度用意しておくと安心です。

輪行は必要ですか?

このルートを効率的に楽しむには輪行が必要です。スタート地点の駿河小山駅、ゴール地点の小田原駅ともに輪行でのアクセスが便利で、体力を温存してサイクリングに集中できます。

ベストシーズンはいつですか?

春(3-5月)と秋(9-11月)がベストシーズンです。特に桜の季節(3月下旬-4月上旬)と紅葉シーズン(10月中旬-11月上旬)は、洒水の滝周辺の景色が特に美しくおすすめです。夏場は暑さ対策、冬場は寒さ対策が必要です。

雨の日は走れますか?

雨天時の走行は推奨しません。山間部の道路は滑りやすくなりますし、洒水の滝への観光も楽しめません。天気予報を確認して、晴天時に計画することをおすすめします。

おすすめの立ち寄りスポットは?

洒水の滝は必見スポットです。また、ゴール後の小田原城や小田原の名物グルメ(かまぼこ、小田原おでん等)もぜひお楽しみください。道の駅山北での地元野菜の購入もおすすめです。

まとめ

駿河小山駅から小田原駅への酒匂川下りサイクリングルートは、静岡と神奈川の県境をまたぐ魅力的なコースです。適度な距離と標高差で、初心者から中級者まで幅広い層に楽しんでいただけます。

このルートの最大の魅力は、変化に富んだ景色と充実した立ち寄りスポットです。山間部の自然から始まり、日本の滝百選の洒水の滝、酒匂川沿いの平坦な道、そして歴史ある小田原の街並みまで、39.6kmの道のりに多彩な表情が詰まっています。

サイクリングは確かに体力勝負の面もありますが、sagasu.lifeでは「体力より好奇心でなんとかする」をモットーに、景色や出会い、発見を大切にしたいと考えています。このルートも、そんな好奇心を満たしてくれる要素が随所にちりばめられています。

週末のサイクリング計画に、ぜひこの酒匂川下りルートを加えてみてください。きっと新しい発見と充実した時間を過ごせるはずです。