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伊豆半島一周“イズイチ”|チャレンジ向けロングライド

大瀬崎からの富士山
東京からアクセス良好な伊豆半島は、ぐるっと一周する“イズイチ”が人気のロングライドルート。海・山・温泉と変化に富んだ絶景を楽しみながら、チャレンジングな達成感も味わえるルートです。初心者のステップアップにも最適!
目次
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この記事でわかること|“いつかやりたい”を現実に変える旅

イズイチは「旅×チャレンジ」のサイクリング

伊豆半島をぐるっと一周する“イズイチ”は、サイクリストの間で憧れの存在として語られるロングライドです。
総距離はおよそ220km。東京湾一周(ワンイチ)や琵琶湖一周(ビワイチ)と並ぶ、“一周系”のなかでも屈指のボリュームを誇ります。

絶景の海岸線、ワインディングが続く峠道、そして温泉とグルメのご褒美。
「走る楽しさ」「旅の楽しさ」「挑戦する楽しさ」が一度に味わえる、特別なコースです。

一方で、決して気軽なルートではありません。完走にはある程度の体力と装備が必要で、計画性も求められます。
だからこそ、「いつかやってみたい」と思っていた人にとって、現実に踏み出すきっかけになる情報が重要です。

この記事が届けたいのは「背中を押す情報」

この記事では、以下のような疑問や不安を解決しながら、読者のチャレンジを後押ししていきます:

  • そもそもイズイチってどんなルート?

  • どんな装備や体力が必要?

  • 初心者でも行ける区間はある?

  • 絶景ポイントやおすすめグルメは?

また、1泊2日でゆっくり楽しむモデルコースや、輪行や区間ライドを取り入れた走り方も紹介。
走力やスケジュールに合わせた楽しみ方ができるよう、柔軟な選択肢も提案します。

この記事はこんな人におすすめです:

  • 一周ライドに憧れるけど、まだ未経験

  • ロングライドに挑戦してみたい

  • ご褒美付きの“旅ライド”を計画中

  • 次の目標が見つからない中級サイクリスト

読後には、きっと「やってみよう」と思えるはず。
さあ、自転車でめぐる伊豆半島一周の旅へ、いまこそ一歩踏み出してみませんか?

伊豆半島一周“イズイチ”とは?|達成感MAXの絶景ロングライド

“イズイチ”とは?その魅力と全体像

“イズイチ”とは、伊豆半島をぐるっと一周する約220kmのロングライドコースのこと。
東京からアクセスしやすいながらも、海・山・温泉の絶景三拍子がそろう希少なルートとして人気です。

ルートは、東伊豆→南伊豆→西伊豆→中伊豆のように回る「時計回り」が基本。
これは、海を左手に見ながら走れる&路肩が広くて安全という理由から推奨されています。

東伊豆は比較的平坦な海岸線が中心で、伊東や下田など温泉街を通る快走ルート。
一方、西伊豆は標高差のあるワインディングロードが続き、アップダウンが連続。
仁科峠や西伊豆スカイラインから見渡す富士山と駿河湾は、“苦労の先の絶景”として語り継がれるほどの美しさです。

どんな人向け?どんな走り方がある?

イズイチは“誰でも気軽に”というよりは、しっかり準備して臨むチャレンジライド
全行程を1日で走り切る猛者もいますが、1泊2日でじっくり楽しむ旅スタイルが今の主流です。

とはいえ、「まだ一周する自信がない…」という人も心配いりません。
伊豆は鉄道やバスが充実しており、熱海・伊東・下田・修善寺など複数のアクセス拠点から区間ライドも可能
たとえば東伊豆だけを往復してみる、西伊豆の峠だけ挑戦する…というアプローチでも十分楽しめます。

「いつかやりたい」と思っていたイズイチが、「自分にもできるかも」に変わる。
そんなワクワク感と達成感を味わえる、魅力満載の一周ライドです。

モデルコース紹介|1泊2日で走るならこの順がおすすめ!

DAY1:熱海〜下田|海沿い快走ルートと温泉街を楽しむ

スタートは新幹線アクセスも便利な熱海駅。ここから伊東、稲取、河津を経て南伊豆の下田まで、約100kmを走る行程です。
東伊豆は比較的平坦な道が多く、太平洋を望む海岸線を快適に走れるのが魅力。道の駅・伊東マリンタウンや稲取の漁港グルメは補給スポットにもぴったりです。

とくに稲取〜河津の海沿い区間は、晴れていれば水平線が目の前に広がり、まるで海に吸い込まれていくような絶景体験が味わえます。
アップダウンはあるものの、1日目は無理なく走れる距離。下田には温泉宿も多く、金目鯛の煮付けと露天風呂で“ご褒美タイム”を楽しむのがおすすめです。

脚力やスケジュールに不安がある方は、伊東や稲取でのショートステイも検討してみましょう。
1日目を“走る+観光”のバランスにすれば、無理なく旅気分を満喫できます。

DAY2:下田〜修善寺|絶景の峠越えとパノラマビュー

2日目は、いよいよ“イズイチ最大の山場”となる西伊豆ルートへ。
下田から松崎、土肥、戸田方面へと進み、最後は修善寺や三島に抜けるおよそ120kmの工程です。

西伊豆の魅力は何といっても、仁科峠や西伊豆スカイラインからの大パノラマ。駿河湾越しにそびえる富士山や、眼下に広がる海岸線の絶景はまさに圧巻です。
その分、斜度も長さもなかなかの手応え。無理をせず休憩をこまめにとりながら進みましょう。

土肥・戸田エリアは、休憩にちょうどいい温泉や海の幸が豊富な港町。特に「深海魚バーガー」など、ご当地ならではのB級グルメも話題です。

ゴールは修善寺温泉で締めるもよし、さらに三島駅まで自走して新幹線で帰るもよし。
1泊2日で達成するイズイチは、“冒険と癒しが共存する旅”として記憶に残るはずです。

どんな装備が必要?|チャレンジ派向けの準備ガイド

ロングライドに最適なバイク&基本装備

イズイチのような220km級のロングライドでは、ロードバイクを基本に、軽量クロスバイクやグラベルバイクも選択肢になります。
舗装路がメインですが、路肩が荒れていたり、短い林道風の区間もあるため、太めのタイヤや振動吸収性の高いバイクセッティングが長時間の快適性を支えてくれます。

特に西伊豆の峠では、アップダウンとカーブが続くため、軽量なカーボン or アルミフレーム+低ギア比の組み合わせが理想的。
タイヤ幅は28〜35c前後がバランスよく、ロングライド向きです。

また、トンネルが多い伊豆では前後のライトは必須。昼間でも点灯が推奨される区間があるため、USB充電式の明るいライトを用意しておきましょう。
そのほか、パンク修理キット・携帯ポンプ・タイヤレバー・多機能ツール・補給食など、トラブル対応とエネルギー補給に必要な装備は忘れずに

輪行袋もぜひ持っておきたいアイテム。思わぬ天候悪化や体調不良時に、電車での帰宅が可能になる保険として役立ちます。

宿泊ライド用の荷物とウエア選びのコツ

1泊2日でのライドを予定しているなら、リュックを避けた軽量パッキングが快適です。
サドルバッグやフレームバッグを活用し、バイク本体に荷物を積むスタイルが定番。荷重が分散されるため、長時間の走行でも疲れにくくなります。

最低限必要な荷物は、以下の通り:

  • 着替え(下着・靴下)

  • 薄手の防寒着(ウィンドブレーカーなど)

  • スマホ充電器・モバイルバッテリー

  • 温泉用タオル・ビニール袋

ウェアは、昼夜の寒暖差をカバーできるレイヤリングがカギ。夏場でも西伊豆の峠道では風が冷たく、肌寒さを感じることがあります。
半袖+アームカバー、レッグカバー+軽量ウィンドシェルといった柔軟な組み合わせが理想的です。

また、日差しの強いエリアではサングラスと日焼け止めもマストアイテム
“走る”と“泊まる”を快適にこなすための準備が、旅そのものの満足度を左右します。

立ち寄りたいグルメ&温泉|旅の“ごほうび”スポット

東伊豆〜下田|海鮮グルメと温泉街の誘惑

東伊豆エリアは、海沿いの快走ルートと観光地らしい食と癒しのスポットが盛りだくさん。
熱海から伊東、稲取、下田にかけては立ち寄りスポットが豊富で、走っていても寄り道欲が止まりません。

【伊東】の道の駅「伊東マリンタウン」は、サイクリストの定番休憩スポット。
海鮮丼やしらすピザ、クラフトビールなどの軽食がそろっており、温泉施設も併設されています。

【稲取】では、港の朝市や食堂で食べられる金目鯛の煮付けや干物が有名。脂ののった金目鯛は疲れた身体に最高のご褒美です。

【下田】に入ると、雰囲気の良いカフェやベーカリーが点在するペリーロード周辺の散策もおすすめ。
温泉宿が多数あるため、日帰り入浴で脚を癒しつつ、しっかり休んで翌日に備えましょう。

西伊豆〜中伊豆|峠を越えた先の“癒し”と“絶景グルメ”

西伊豆に入ると、風景は一変。峠越えの達成感と共に、港町ならではの食と癒しが待っています。

【松崎】の小さな漁港には、地魚定食が食べられるローカル食堂が点在。静かな町並みに、ホッとひと息つける時間が流れています。

【土肥温泉】では、源泉かけ流しの温泉施設が複数あり、サイクリスト歓迎の立ち寄り湯も。
足湯だけでもOKな施設もあるので、脚の疲れをその場でリセットできます。

【戸田】では、名物の深海魚バーガーや地魚を使ったB級グルメが話題。ボリューム満点でエネルギー補給にもぴったりです。

ゴール地点として人気の【修善寺温泉】では、温泉街を散策しながら和スイーツや甘味処に立ち寄るのも楽しみのひとつ。
サイクリング後の疲れを癒す、最高のフィナーレが味わえます。

“走るだけじゃない旅”を叶えてくれるのがイズイチの魅力。美味しいものと温泉をセットにすれば、チャレンジライドの満足度は倍増です。

アクセス&輪行情報|東京からの行き方&帰りの楽ちんプラン

スタート地点の選び方|熱海・沼津・伊東が王道

イズイチに挑戦する際、スタート地点としてもっとも人気が高いのは熱海駅
東京から新幹線でわずか40〜50分という近さで、輪行派にとってもアクセス抜群です。
そのまま東伊豆を南下して下田を目指す流れが、最もオーソドックスな時計回りルートになります。

もう少し内陸からスタートしたい場合は、沼津駅や三島駅も選択肢。沼津イン→西伊豆→南伊豆→東伊豆と走れば、最後に熱海方面でゴールするルートも可能です。

ほかにも、伊豆高原駅や伊東駅から出発するルートなら、やや距離を短縮できるため、区間ライド派や初回トライアル組にもおすすめです。

どこからスタートしても絶景と達成感は変わりません。時間や体力、宿泊地の場所にあわせて柔軟に選びましょう。

輪行&帰路の工夫|いざという時の“逃げ道”も想定

イズイチは距離も高低差もあるため、「最後まで自走できないかも?」という前提でプランを立てるのが安心です。
そのためにも、輪行袋は最初から携帯しておくのがおすすめ。

ゴール地点として人気なのは、修善寺駅(伊豆箱根鉄道)や三島駅(新幹線接続)
どちらも都内までスムーズに戻れる上、駅前には日帰り温泉やご飯処も多く、旅の締めくくりにぴったりの立地です。

また、途中離脱の可能性を考えるなら、伊豆急下田駅や伊東駅からの脱出ルートも把握しておくと安心。
主要スポットには駅やバス停があるため、体調や天候に合わせてプランを変更する柔軟性も大切です。

輪行初心者の方は、事前にパッキング手順や混雑時間帯の対策をチェックしておくとスムーズ。
関連記事:「初心者向け輪行マニュアル|電車移動×自転車の基本とマナー」なども参考にしてみてください。

行く前に知っておきたい!イズイチQ&A

Q. どのくらいの脚力があれば完走できますか?

1日での完走は、ロングライド経験者やブルベ愛好者向けの上級チャレンジ。
とはいえ、1泊2日に分ければ、100km+120kmという構成で中級者でも十分可能です。
走力に不安がある場合は、東伊豆の平坦区間だけ走るなど、区間ライドから始めるのもおすすめです。

Q. 逆回り(反時計回り)でも大丈夫?

可能ですが、一般的には時計回り(熱海→下田→松崎→修善寺)がおすすめです。
海側に道路がある区間が多く、景色を楽しみながら安全に走れるからです。
トンネルも海側のほうが照明が明るい場合があり、視界の確保もしやすくなります。

Q. 峠道は初心者でも走れますか?

西伊豆の仁科峠や西伊豆スカイラインは、標高差・距離ともに本格派
初心者が無理に走るのはリスクがあるため、時間に余裕を持って、押し歩きや休憩を織り交ぜる走り方を推奨します。
また、峠区間は天気が変わりやすいので、ウィンドブレーカーや防寒装備も必須です。

Q. 伊豆半島の道路は交通量が多くないですか?

一部区間(熱海〜伊東など)は観光シーズンにやや混雑しますが、全体としては走りやすい道路が多い印象です。
とはいえ、トンネルや道幅の狭い区間もあるため、リアライトの点灯や車間管理を徹底する意識が大切です。

まとめ|“挑戦してよかった”を実感する、特別な一周旅へ

伊豆半島をぐるっと巡る「イズイチ」は、ただのロングライドではありません。
絶景の海岸線、挑戦しがいのある峠道、そしてグルメや温泉といったご褒美スポットが詰まった、“走る旅”そのものです。

距離は220kmと長めですが、1泊2日にすれば中級者でも十分完走可能
輪行や区間ライドの工夫で、脚力やスケジュールに合わせた自由な楽しみ方ができるのも、イズイチの魅力です。

「いつか挑戦してみたい」と思っていた方は、ぜひこの記事をきっかけに計画を立ててみてください。
地図アプリでルートを引いてみるだけでも、気分はもう冒険モードです。