Home サイクリング サイクリングコース紹介 【2025年秋】関東近郊の日帰りサイクリングおすすめルート5選|紅葉と自然を感じる快適ライド

【2025年秋】関東近郊の日帰りサイクリングおすすめルート5選|紅葉と自然を感じる快適ライド

秋の関東近郊で楽しめる日帰りサイクリングルートを厳選紹介。奥多摩や湘南、筑波など紅葉やグルメを満喫できるコースを紹介します。初心者にも安心な距離とアクセス情報付き。
目次

秋こそサイクリング!爽やかなライドを楽しむ季節

紅葉の中をサイクリング
秋は紅葉と快適な気温でサイクリングに最適なシーズン
出典:TABIRIN

暑さが和らぎ、空気が澄み渡る秋は、サイクリングに最も適した季節のひとつです。紅葉が色づく山間部から、爽やかな風が吹き抜ける海岸線まで、関東近郊には日帰りで楽しめる多彩なルートが点在しています。

秋のサイクリングの魅力は、なんといっても快適な気温と美しい景観です。気温は15〜20℃前後で、長時間のライドでも体力を消耗しにくく、初心者でも無理なく走れる環境が整います。さらに、紅葉のピークは10月下旬から11月下旬にかけて訪れ、標高や地域によって異なる表情を見せてくれます。

ただし、秋は日没が早く、午後5時前後には暗くなり始めます。ライトの装備は必須で、計画は日照時間を考慮して立てる必要があります。また、朝晩の冷え込みが厳しくなるため、ウィンドブレーカーやアームウォーマーなどの防寒具も忘れずに携行しましょう。

本記事では、都内・関東エリアから日帰りでアクセス可能で、秋の自然を存分に楽しめる5つのルートを厳選してご紹介します。初心者向けの平坦コースから、中級者向けの起伏あるルートまで、レベルに応じて選べる内容となっています。

奥多摩湖周回コース(東京都)|紅葉と湖畔の絶景を独り占め

奥多摩湖と紅葉の風景
奥多摩湖周辺は10月下旬から11月上旬が紅葉の見頃を迎える
出典:TABIRIN

都心から約2時間でアクセスできる奥多摩湖周回コースは、都内とは思えない深い自然と静けさが魅力です。奥多摩駅を起点に、奥多摩湖まで約9kmを上り、湖を一周(約24km)して戻る約40〜45kmのルートが一般的です。

このコースの特徴は、標高差が比較的穏やかで、初心者でも挑戦しやすい点にあります。累積標高は500〜600m程度と、山岳コースとしては控えめですが、湖を囲む山々の紅葉は圧巻です。特に小河内ダム周辺は撮影スポットとしても人気で、紅葉のピークは10月下旬から11月上旬にかけて訪れます。

アクセスは、JR青梅線・奥多摩駅が起点となります。駅周辺には複数のレンタサイクルショップがあり、クロスバイクやロードバイクを借りることも可能です。ただし、週末は混雑するため、事前予約をおすすめします。

途中の立ち寄りスポットとしては、奥多摩湖畔の「山のふるさと村」や、湖を見渡せる展望台があります。また、帰路には奥多摩駅周辺で、地元産のわさびを使った料理や、手打ちそばを楽しむこともできます。奥多摩駅から湖までは上り基調ですが、難易度は初中級者向けで、体力に自信のある初心者でも十分に楽しめるコースです。

荒川サイクリングロード〜川越ルート(埼玉県)|平坦で初心者も安心

荒川サイクリングロード
荒川サイクリングロードは平坦で交通量も少なく、初心者に最適
出典:TABIRIN

荒川サイクリングロードは、関東屈指の長距離サイクリングロードとして知られ、都内から埼玉県川越市まで続く約56kmのルートです。ほぼ全線が平坦で、累積標高は100m以下という初心者にも優しい設計が特徴です。

スタート地点は、東京メトロ東西線・南砂町駅周辺が一般的で、荒川沿いを北上して川越を目指します。川幅が広く開放感があり、途中には複数の休憩ポイントが整備されています。秋は河川敷のコスモスや、周辺の木々が色づき、11月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。

川越に到着後は、蔵造りの町並みを散策するのがおすすめです。小江戸と呼ばれる歴史的な街並みは、自転車を押しながらゆっくり歩くのに最適で、川越名物のさつまいもスイーツや、鰻料理を楽しむこともできます。川越駅周辺にはレンタサイクルの返却拠点もあり、電車で帰路につくことも可能です。

このルートは、風が強い日は向かい風に苦労することがありますが、基本的には初心者向けで、家族連れやグループライドにも適しています。日帰りで往復する場合は約100kmを超えるため、片道のみを走り、帰りは輪行という選択肢も検討しましょう。

鎌倉・湘南海岸ルート(神奈川県)|海風と歴史を感じる都市型ライド

湘南海岸サイクリング
鎌倉から江の島へ続く海岸線は、波音を聞きながら走れる人気ルート
出典:Romy

海と歴史の街、鎌倉から江の島を経由して茅ヶ崎方面へ続くこのルートは、都市型サイクリングの代表格です。JR鎌倉駅をスタートし、由比ヶ浜、稲村ヶ崎、江の島、片瀬海岸を経て茅ヶ崎へと続く約20〜30kmのコースで、平坦かつ観光スポットが豊富なため、初心者にも人気があります。

秋の湘南は、夏の混雑が落ち着き、爽やかな海風が心地よい季節です。国道134号線は「湘南道路」として知られ、路肩が広く整備されているため、安全に走行できます。ただし、週末は自動車の通行量が多いため、朝早い時間帯の走行がおすすめです。

途中の立ち寄りスポットとしては、鎌倉の鶴岡八幡宮や高徳院(鎌倉大仏)、江の島の展望台などがあります。また、海岸沿いにはシラス丼や海鮮料理を提供する食堂が点在し、ランチタイムに立ち寄るのも楽しみのひとつです。秋は紅葉よりも、澄んだ空気と富士山の眺望が魅力で、晴天時には江の島から富士山がくっきりと見えることもあります。

難易度は初心者向けで、観光とサイクリングを両立させたい方に最適です。自転車は鎌倉駅周辺でレンタル可能で、電動アシスト付きのモデルを選べば、坂道の多い鎌倉市内も楽に走行できます。

筑波りんりんロード(茨城県)|廃線跡の快走路で爽快感を

筑波りんりんロード
旧筑波鉄道の廃線跡を活用した全長約40kmのサイクリング専用道
出典:茨城県サイクリングいばらき

筑波りんりんロードは、旧筑波鉄道の廃線跡を利用した全長約40kmのサイクリング専用道で、2019年に「ナショナルサイクルルート」に指定された国内屈指のコースです。土浦駅を起点に、筑波山の麓を経由して岩瀬駅まで続くルートは、ほぼ平坦で交通規制がないため、初心者でも安心して走れます。

このコースの最大の魅力は、整備された路面と、周囲に広がる田園風景です。秋は稲刈り後の田んぼと、筑波山の紅葉が織りなすコントラストが美しく、11月上旬から中旬にかけてが見頃となります。また、途中には休憩施設やトイレが複数設置されており、長距離ライドでも安心です。

アクセスは、JR常磐線・土浦駅が起点で、駅前には「りんりんポート土浦」というサイクリング拠点があります。ここではレンタサイクルのほか、シャワー施設やロッカーも完備されており、ライド後の身支度も整えられます。

途中の立ち寄りスポットとしては、かすみがうら市の「かすみキッチン」や、つくば市の「北条ふれあい館」があり、地元の特産品や軽食を楽しめます。また、筑波山へのヒルクライムに挑戦したい中級者には、りんりんロードから筑波山方面へ分岐するルートもおすすめです。難易度は初心者向けから中級者向けまで、走る距離によって調整できます。

那須高原サイクルロード(栃木県)|高原の風と紅葉の絨毯

那須高原サイクリング
那須高原は標高が高く、関東平野部より一足早く紅葉が進む
出典:サイクリストウェルカム

那須高原エリアは、標高500〜1,000m前後の高原地帯で、10月下旬から11月上旬にかけて紅葉が見頃を迎えます。那須塩原駅を起点に、那須高原の観光スポットを巡る約30〜50kmのルートが一般的で、起伏があるため中級者向けのコースです。

このルートの魅力は、高原ならではの爽やかな空気と、色づく広葉樹林が広がる景観です。那須岳の麓を走る道は、カーブが多く変化に富んでおり、ヒルクライムの練習にも適しています。累積標高は800m前後で、体力が必要ですが、達成感は格別です。

途中の立ち寄りスポットとしては、「那須どうぶつ王国」や「那須高原南ヶ丘牧場」、「殺生石」などの観光名所があります。また、高原内にはチーズガーデンや地ビール工房など、グルメスポットも豊富で、ライド後の楽しみが広がります。さらに、温泉施設も点在しており、「那須温泉郷」で疲れを癒すのもおすすめです。

アクセスは、JR東北新幹線・那須塩原駅が起点で、駅からバスで那須高原方面へ移動します。レンタサイクルは那須高原内の観光施設で利用可能ですが、数に限りがあるため事前予約が推奨されます。秋は朝晩の冷え込みが厳しいため、防寒具は必ず携行しましょう。

まとめ:秋のライドを快適にする装備チェック

関東近郊には、秋の魅力を存分に味わえる多彩なサイクリングルートが揃っています。本記事で紹介した5つのコースは、いずれも日帰りで楽しめる距離とアクセスの良さが魅力で、初心者から中級者まで、レベルに応じて選ぶことができます。

秋のサイクリングを快適にするためには、装備の準備が欠かせません。以下のアイテムは必ず持参しましょう。

  • 防寒具:朝晩の冷え込み対策にウィンドブレーカーやアームウォーマー
  • ライト:日没が早いため、前照灯と尾灯は必須
  • 補給食と水分:長距離ライドではエネルギー補給が重要
  • パンク修理キット:予備チューブとタイヤレバー、携帯ポンプ
  • レインウェア:秋は天候が変わりやすいため、軽量なレインジャケットを

また、ルートを選ぶ際は、自分の体力と経験に合ったコースを選ぶことが大切です。平坦なルートから始めて、徐々に距離や標高差を増やしていくと、無理なくステップアップできます。

秋のサイクリングは、紅葉と快適な気温が重なる絶好の機会です。ぜひ本記事を参考に、関東近郊の美しいルートを走ってみてください。

よくある質問(FAQ)

初心者でも楽しめるルートはどれですか?

荒川サイクリングロード〜川越ルートと筑波りんりんロードは、ほぼ平坦で交通量も少なく、初心者に最適です。どちらも休憩施設が充実しており、安心して走行できます。

紅葉の見ごろはいつ頃ですか?

標高の高い奥多摩湖や那須高原では10月下旬〜11月上旬、関東平野部の荒川沿いや湘南エリアでは11月中旬〜下旬が見頃です。気象条件により前後するため、出発前に最新情報を確認しましょう。

レンタサイクルは利用できますか?

各ルートの起点となる駅周辺や観光施設で、レンタサイクルが利用可能です。週末は混雑するため、事前予約をおすすめします。電動アシスト付きモデルを選べば、坂道も楽に走行できます。

日帰りで往復するのは大変ですか?

ルートによります。荒川サイクリングロードを往復すると100km超となり、初心者には負担が大きいため、片道のみ走行し、帰りは輪行がおすすめです。奥多摩湖周回コースは奥多摩駅起点で往復約40〜45kmなので、日帰りで十分楽しめます。

秋のサイクリングで特に注意すべきことは?

日没が早いため、ライトの装備は必須です。また、朝晩の冷え込みが厳しくなるため、防寒具を携行しましょう。天候が変わりやすい季節でもあるため、レインウェアも持参すると安心です。

※このブログでは、コースの詳細や見どころをあえて控えめに紹介しています。
はじめてその景色を見たときの「わっ…!」という感動を、できるだけそのまま味わってもらいたいから。
ルートの存在だけ知って、「あとは自分の体験で完成させる」――そんな旅のきっかけになれば嬉しいです。