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メスティンおすすめ5選!自動炊飯のコツと失敗しない選び方を徹底解説

メスティンおすすめ5選を徹底比較!キャンプ初心者向けに自動炊飯のやり方や失敗しない選び方のコツを解説。トランギア、ダイソーなど人気モデルの違いも紹介します。
目次

メスティンとは?キャンプ初心者におすすめの理由

トランギア メスティンの外観
アルミ製の箱型飯ごうメスティン。シンプルな構造で初心者でも扱いやすい
出典:Amazon

メスティンは、アルミ製の箱型飯ごうとして、キャンプやアウトドアシーンで絶大な人気を誇る調理器具です。スウェーデンのアウトドアブランド「トランギア」が発売したことで世界中に広まり、今では多くのメーカーから類似製品が登場しています。

メスティンが初心者におすすめな理由は、固形燃料を使った「自動炊飯」が驚くほど簡単だからです。火加減の調整が不要で、固形燃料に火をつけたら後は放置するだけ。火が消えたら蒸らして完成という手軽さが、多くのキャンパーに支持されています。

また、炊飯だけでなく、煮る・焼く・蒸す・揚げるといった多彩な調理方法に対応。パスタを茹でたり、ラーメンを作ったり、燻製を楽しんだりと、一台で何役もこなす万能クッカーとして活躍します。

軽量コンパクトで持ち運びやすく、お弁当箱としても使える実用性の高さも魅力。キャンプ道具の中に常備しておきたいアイテムのひとつです。

失敗しないメスティンの選び方

複数のメスティンを比較
様々なメーカーのメスティンを比較。サイズや素材の違いを確認して選びましょう
出典:YAMA HACK

メスティンを選ぶ際は、用途や人数に合わせて3つのポイントを確認しましょう。初めてメスティンを購入する方は、以下の基準を参考にすると失敗が少なくなります。

サイズと容量で選ぶ

メスティンのサイズは、炊飯できるお米の量を基準に選ぶのが基本です。ソロキャンプなら1〜1.8合炊き、ファミリーキャンプなら3〜4合炊きが目安になります。

1〜1.8合炊き(容量750ml前後)は、ソロキャンプや1〜2人での使用に最適。トランギアの定番モデル「TR-210」やダイソーの1.5合用がこのサイズに該当します。コンパクトで収納性も高く、バックパックに入れて持ち運べる手軽さが魅力です。

2〜3.5合炊き(容量1L以上)は、2〜4人での使用やファミリーキャンプ向け。トランギアのラージメスティンやダイソーの3合用、ロゴスのメスキットなどがあります。大きめのサイズは炊飯だけでなく、鍋料理や煮込み料理にも使いやすいメリットがあります。

初心者の方は、まずは小型の1〜1.8合炊きモデルから始めるのがおすすめ。使い勝手を確かめてから、必要に応じて大きいサイズを追加購入するのが失敗の少ない選び方です。

素材と加工で選ぶ

メスティンの素材は主にアルミニウムが使われています。アルミは熱伝導率が高く、ご飯が均等に炊けるため、メスティンに最適な素材です。

注目したいのが表面加工の有無です。無加工のアルミ製メスティンは、使い始めに「バリ取り」と「シーズニング」という下処理が必要になります。バリ取りは縁の鋭利な部分を削る作業、シーズニングは米のとぎ汁で煮込んで酸化皮膜を作る作業です。

一方、アルマイト加工やハードアルマイト加工が施されたモデルは、表面が硬化処理されているため、バリ取りやシーズニング不要で購入後すぐに使えます。焦げ付きにくく、お手入れも簡単なので、初心者には加工済みモデルがおすすめです。

最近ではノンスティック加工(フッ素加工)を施したモデルも登場。焦げ付きの心配がほぼなく、洗い物も楽になる反面、金属製の調理器具で傷をつけないよう注意が必要です。

価格帯で選ぶ

メスティンの価格帯は、500円台から3,000円前後まで幅広く展開されています。価格の違いは、ブランド、素材の品質、加工の有無、付属品などによって変わります。

500〜1,000円台は、ダイソーやニトリなどの格安モデル。コストパフォーマンスに優れ、「まずはメスティンを試してみたい」という初心者に最適です。品質も実用レベルで、十分に炊飯や調理が可能です。

2,000〜3,000円台は、トランギア、MiliCamp、キャプテンスタッグ、ロゴスなどのアウトドアブランド製。品質が高く、耐久性にも優れているため、長く愛用したい方におすすめです。特にトランギアのメスティンは、元祖メスティンとしてのブランド価値もあり、多くのキャンパーに支持されています。

初めての購入なら、まずは手頃な価格のモデルで自動炊飯を体験し、使い勝手を確かめてから本格的なモデルにステップアップするのも賢い選択です。

メスティンおすすめ5選【2025年版】

ここからは、キャンプ初心者におすすめのメスティン5選を紹介します。それぞれのスペック、特徴、価格を比較しながら、自分に最適なモデルを見つけてください。

トランギア メスティン TR-210|元祖メスティンの定番モデル

トランギア メスティン TR-210の製品画像
トランギア メスティン TR-210。スウェーデン製の元祖メスティンとして世界中で愛用されている
出典:Amazon

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トランギア メスティン TR-210は、1925年創業のスウェーデンブランド「トランギア」が製造する、メスティンの元祖にして定番モデルです。シンプルで飽きのこないデザインと、確かな品質で多くのキャンパーに支持されています。

サイズは17×9.5×6.2cm、重量約150g、容量750mlで、約1.8合までのお米を炊くことができます。アルミ製(無垢)の本体は熱伝導率が高く、固形燃料やアルコールバーナーでも美味しくご飯が炊けます。

価格は約1,760〜2,750円(税込)とメーカーによって若干の幅がありますが、2025年10月時点では2,000円前後が相場です。無加工のアルミ製のため、使い始めにバリ取りとシーズニングが必要ですが、この「手入れをする楽しみ」も含めて愛用者が多いのが特徴です。

ソロキャンプや登山、ツーリングなど、軽量コンパクトさが求められるシーンに最適。「本家のメスティンを使いたい」「長く愛用できるものが欲しい」という方におすすめのモデルです。

ダイソー メスティン 1.5合|コスパ最強の入門モデル

ダイソー メスティン 1.5合
ダイソー メスティン 1.5合。550円(税込)で購入できるコスパ最強モデル
出典:ハピキャン

ダイソー メスティン 1.5合は、100円ショップダイソーが販売する、驚異的なコストパフォーマンスを誇るメスティンです。価格は550円(税込)と、他メーカーの1/4以下でありながら、実用性は十分。「メスティンを試してみたい」という初心者に最適な入門モデルです。

サイズは9.5×16×6cmで、1.5合までの炊飯が可能。素材はアルミニウムで、本体と蓋、ステンレス鋼の持ち手で構成されています。目盛り付きなので、水の量を量るのも簡単です。

低価格ながら、固形燃料を使った自動炊飯もしっかり成功します。バリ取りやシーズニングが気になる方は、購入後に軽く処理をすることをおすすめしますが、そのまま使用しても問題ないレベルです。

ダイソーからは3合炊きモデル(1,100円)も販売されており、用途に応じて選べるのも魅力。「まずは手軽にメスティン炊飯を体験したい」「子どもと一緒にキャンプ料理を楽しみたい」という方にぴったりのモデルです。

MiliCamp メスティン MR-250|バリ取り済みですぐ使える

MiliCamp メスティン MR-250
MiliCamp メスティン MR-250。バリ取り済みで購入後すぐに使える手軽さが人気
出典:Amazon

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MiliCamp メスティン MR-250は、中国のアウトドアブランドMiliCampが展開する、コストパフォーマンスに優れたメスティンです。最大の特徴は、バリ取り済みで購入後すぐに使えること。面倒な下処理が不要なので、初心者でも安心して使い始められます。

価格は約2,380〜3,180円(税込)で、セット内容によって変動します。単品モデルのほか、網やハンドルカバーなどがセットになった「MR-250 Pro」も人気です。容量は2合まで炊飯可能で、ソロキャンプはもちろん、2人でのキャンプにも対応できます。

アルミ製の本体は光沢のある仕上がりで、高級感も感じられるデザイン。目盛り付きで水量の調整も簡単です。Amazonや楽天などのECサイトでのレビュー評価も高く、「トランギアと比べても遜色ない」「コスパが良い」といった声が多く寄せられています。

「下処理が面倒」「すぐにキャンプで使いたい」という方に最適。トランギアよりも手頃な価格で、品質も実用十分なモデルです。

キャプテンスタッグ アルミ角型クッカー|国内ブランドの安心感

キャプテンスタッグ アルミ角型クッカー
キャプテンスタッグ アルミ角型クッカー。国内老舗ブランドの信頼性が魅力
出典:キャプテンスタッグ公式サイト

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キャプテンスタッグ アルミ角型クッカー(UH-4113)は、新潟県三条市に本社を置く日本の老舗アウトドアブランド「キャプテンスタッグ」のメスティンです。国内ブランドならではの品質管理と安心感が魅力で、初心者からベテランまで幅広く支持されています。

サイズは17×11.5×6.5cm、重量約185g、容量1Lで、1合の炊飯に最適。オールアルマイト加工が施されているため、耐久性が高く、焦げ付きにくいのが特徴です。目盛り付きで、お米と水の分量を量るのも簡単です。

価格は約1,540〜2,858円(税込)と販売店によって幅がありますが、Amazonでは2,000円前後で購入可能(2025年10月時点)。手頃な価格ながら、日本製の品質基準をクリアした製品なので、安心して長く使えます。

折りたたみ可能な取っ手は安定性が高く、調理中もしっかりホールドできます。「海外製は不安」「国内ブランドの製品が良い」という方におすすめのモデルです。

ロゴス メスキット|2合炊きができる万能クッカー

ロゴス メスキット
ロゴス メスキット。2合まで炊飯でき、直火調理にも対応する万能クッカー
出典:ロゴス公式サイト

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ロゴス メスキット(88230250)は、日本の総合アウトドアブランド「LOGOS(ロゴス)」が展開するメスティンタイプのクッカーです。2合まで炊飯可能で、ソロキャンプはもちろん、2〜3人でのキャンプにも対応できる大きめサイズが特徴です。

サイズは31.5×11.5×5.5cm、重量約230g、容量1.0Lハードアルマイト加工が施されているため、傷つきにくく耐久性が高いのが魅力です。直火調理が可能で、炊飯だけでなく、焼く・茹でる・煮る・揚げる・燻製など多彩な調理に対応します。

価格は約2,229〜2,980円(税込)で、アウトドアブランド製としては手頃な価格帯(2025年10月時点)。フタはお皿代わりにもなるため、食器を減らせるのもメリットです。

ロゴスからは同シリーズで専用のザルや焼きそばシートなども販売されており、拡張性の高さも魅力。「炊飯だけでなく、いろいろな料理に使いたい」「2人以上でキャンプを楽しむことが多い」という方におすすめです。

メスティン自動炊飯のやり方【固形燃料で失敗しないコツ】

メスティン自動炊飯の様子
固形燃料を使ったメスティン自動炊飯。火加減不要で初心者でも失敗しにくい
出典:COOL JAPAN VIDEOS

メスティンの最大の魅力は、固形燃料を使った「自動炊飯」です。火加減の調整が不要で、初心者でも簡単に美味しいご飯が炊けます。ここでは1合を炊く場合の手順と、失敗しないためのコツを解説します。

準備するもの

  • メスティン
  • お米 1合(約150g)
  • 水 約200ml(お米の1.2〜1.3倍が目安)
  • 固形燃料 25g(1合の場合)
  • ポケットストーブまたは五徳
  • 風防(あると便利)
  • バスタオルや保温袋(蒸らし用)

固形燃料は、1合なら25g、2合なら30gが目安です。ダイソーやセリアなどの100円ショップでも購入できます。

自動炊飯の手順(1合の場合)

ステップ1:お米を研いで浸水させる
お米1合をメスティンに入れ、軽く研ぎます。無洗米を使う場合はこの工程は不要です。研いだら水を200ml入れ、30分程度浸水させます。冬場は吸水しにくいので、60分程度置くとより美味しく炊けます。

ステップ2:固形燃料に着火してセット
ポケットストーブに固形燃料25gをセットし、着火します。メスティンをその上に乗せ、蓋をしっかり閉めます。重しとして、石や缶詰などを蓋の上に乗せると、吹きこぼれを防げます。

ステップ3:火が消えるまで待つ(約15〜20分)
固形燃料の火が完全に消えるまで、そのまま放置します。途中で蓋を開けたり、火力を調整したりする必要は一切ありません。この「ほったらかし」が自動炊飯の真髄です。

ステップ4:蒸らす(15分)
火が消えたら、メスティンをバスタオルや保温袋で包み、15分程度蒸らします。この工程で余分な水分が飛び、ふっくらとしたご飯に仕上がります。ひっくり返して蒸らすのも効果的です。

ステップ5:完成
蓋を開ければ、ツヤツヤのご飯が完成!底からしゃもじで混ぜて、お茶碗によそってください。

失敗しないための5つのポイント

①浸水時間を守る
浸水不足は芯が残る原因になります。最低でも30分、冬場は60分を目安にしましょう。

②水の量は正確に
水が多すぎるとベチャベチャに、少なすぎると芯が残ります。お米1合に対して水200mlが基本です。

③風防を使う
風があると固形燃料の燃焼時間が短くなり、炊き上がりが不十分になることがあります。風防を使って風を遮りましょう。

④重しを乗せる
蓋の上に重しを乗せることで、吹きこぼれを防ぎ、熱を逃がしにくくなります。缶詰や石など、200〜300g程度のものが適しています。

⑤蒸らしを忘れずに
蒸らし時間を省略すると、水分が残ってベチャッとした仕上がりになります。必ず15分程度蒸らしましょう。

メスティンのお手入れ方法と長持ちさせるコツ

メスティンを長く愛用するには、適切なお手入れが欠かせません。素材がアルミ製のため、強い酸性やアルカリ性の洗剤は避け、中性洗剤で優しく洗うのが基本です。

使用後は、柔らかいスポンジで汚れを落とし、しっかり乾燥させましょう。金属たわしや研磨剤入りのスポンジは、表面を傷つける原因になるため避けてください。アルマイト加工やノンスティック加工のモデルは、特にこすり過ぎに注意が必要です。

無加工のアルミ製メスティンの場合、使っているうちに黒ずみが発生することがあります。これはアルミの酸化によるもので、有害ではありませんが、気になる場合は重曹やクエン酸で煮洗いすると落ちやすくなります。

保管時は、湿気の少ない場所に収納しましょう。長期間使わない場合は、新聞紙などで包んでおくと湿気対策になります。メスティンの中に小物を収納する際は、傷がつかないよう布や紙で保護するのがおすすめです。

シーズニング済みのメスティンは、なるべく洗剤を使わず、お湯とスポンジで軽く洗う程度にとどめると、油膜が保たれて焦げ付きにくくなります。ただし、油をたくさん使った調理の後や夏場は、食中毒予防のため洗剤できちんと洗いましょう。

よくある質問(FAQ)

メスティンでご飯を炊くと焦げ付いてしまいます。対策はありますか?

焦げ付きの原因は、火力が強すぎる、水の量が少ない、蒸らし不足などが考えられます。固形燃料を使った自動炊飯では焦げ付きにくいですが、バーナーを使う場合は火力を弱火に調整しましょう。また、使用前にシーズニング(米のとぎ汁で煮込む処理)をすると、焦げ付きにくくなります。ノンスティック加工のメスティンを選ぶのも有効です。

メスティンは電子レンジや食洗機で使えますか?

メスティンはアルミ製のため、電子レンジでは使用できません。食洗機についても、高温と強い洗剤によってアルマイト加工が剥がれたり、変色したりする可能性があるため、手洗いが推奨されます。お手入れは中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく洗い、しっかり乾燥させるのが基本です。

ダイソーのメスティンとトランギアのメスティン、どちらがおすすめですか?

用途と予算によって異なります。ダイソーのメスティンは550円(税込)という圧倒的なコスパが魅力で、「まずは試してみたい」という初心者に最適です。一方、トランギアのメスティンは約2,000円前後ですが、元祖メスティンとしてのブランド価値と品質の高さがあり、長く愛用したい方におすすめです。どちらも自動炊飯は問題なくできるため、まずはダイソーで試してから、気に入ったらトランギアを追加購入するのも良い選択肢です。

メスティンで2合以上炊くことはできますか?

通常サイズのメスティン(容量750ml)は1.8合までが推奨ですが、2合を炊くことも可能です。ただし、吹きこぼれやすくなるため、水の量を控えめ(お米1合に対して水200ml程度)にし、重しをしっかり乗せる必要があります。3合以上炊きたい場合は、ラージメスティン(容量1.35L、3.5合まで対応)やダイソーの3合用メスティンを選ぶと安心です。

メスティンのバリ取りとシーズニングは必須ですか?

無加工のアルミ製メスティン(トランギアなど)は、縁が鋭利でケガをする可能性があるため、バリ取りは推奨されます。紙やすりで軽く削るだけで十分です。シーズニングは必須ではありませんが、行うことで焦げ付きにくくなり、黒ずみも防げます。一方、アルマイト加工やノンスティック加工済みのモデル(MiliCamp、キャプテンスタッグなど)は、バリ取りもシーズニングも不要で、購入後すぐに使えます。

メスティンで炊飯以外にどんな料理ができますか?

メスティンは炊飯だけでなく、煮る・焼く・蒸す・揚げる・燻製など多彩な調理に対応します。人気のレシピには、パスタ、ラーメン、焼きそば、アヒージョ、蒸し野菜、パンケーキ、プリン、燻製などがあります。フタをフライパン代わりに使ったり、網を入れて蒸し料理をしたりと、アイデア次第で料理の幅が広がります。レシピ本やYouTube動画も豊富なので、参考にしてみてください。

※掲載情報は2025年10月時点のものです。製品仕様や価格は予告なく変更される場合があります。購入前に公式サイトや販売店でご確認ください。