なぜキャンプで「挽きたてコーヒー」が最高なのか?
出典:DIME
キャンプの朝、焚き火の煙がゆらめく中で飲む一杯のコーヒー。それは家で飲むコーヒーとは全く違う特別な体験です。なぜなら、挽きたての豆から立ち上る香りと、自然の中でゆっくりと時間をかけて淹れるプロセス自体が、キャンプの醍醐味だからです。
インスタントコーヒーも手軽で良いのですが、せっかくのキャンプなら本格的なドリップコーヒーに挑戦してみませんか?必要な道具は「ミル」「ドリッパー」「ケトル」の3つだけ。この記事では、初心者でも失敗しない道具選びのポイントと、おすすめの商品をご紹介します。
挽きたてのコーヒーは香りが豊かで、味の深みが全く違います。キャンプ場の清々しい空気の中で、ゆっくりとコーヒーを淹れる時間は、日常の慌ただしさを忘れさせてくれる贅沢なひとときとなるでしょう。
【STEP1】コーヒーミルの選び方とおすすめ3選
ミルの選び方:手動?電動?刃の素材は?
キャンプ用のコーヒーミルを選ぶ際の最重要ポイントは携帯性です。電源が不要な手動式が基本となり、重量は250g以下が理想的。刃の素材は、金属臭が付かない「セラミック刃」と、耐久性に優れた「ステンレス刃」の2種類が主流です。
セラミック刃はコーヒー本来の風味を損なわず、錆びる心配もありません。一方、ステンレス刃は衝撃に強く、長期間使用できます。また、粗さ調整機能があるモデルを選ぶと、エスプレッソからフレンチプレスまで幅広い淹れ方に対応できます。
おすすめ①:ポーレックス コーヒーミル2 ミニ
出典:エスケープ紀行
ポーレックス コーヒーミル2 ミニの価格を比較する
ポーレックス コーヒーミル2 ミニは、キャンプ用ミルの定番中の定番です。重量約245gという軽さでありながら、セラミック製の刃が均一な粒度で豆を挽きます。日本製の確かな品質で、多くのキャンパーから愛用されています。
コンパクトな円筒形デザインで、バックパックにすっぽり収まるサイズ感が魅力。粗さ調整も簡単で、細挽きから粗挽きまで対応可能です。価格は約7,000〜7,500円※2025年10月時点と、やや高めですが品質の高さを考えれば納得の価格帯です。
おすすめ②:キャプテンスタッグ コーヒーミル(セラミック刃)UW-3503
出典:キャプテンスタッグ公式サイト
キャプテンスタッグ コーヒーミル セラミック刃 UW-3503の価格を比較する
キャプテンスタッグ UW-3503は、コストパフォーマンスを重視する方におすすめのミルです。重量約230gと軽量で、容量約100mlの豆容器を装備。セラミック刃採用で金属臭がなく、コーヒー本来の味を楽しめます。
日本製でありながら約4,900円※2025年10月時点という手頃な価格設定。粗さ調節ネジで粒度を自由に調整でき、初心者の最初の一台としても最適です。アウトドアブランドらしい堅牢な作りで、長期間安心して使用できます。
キャプテンスタッグ コーヒーミル(セラミック刃)UW-3503 公式ページ
おすすめ③:タイムモア TIMEMORE C2 / C3
出典:楽天市場
タイムモア コーヒーミル C2の価格を比較する
タイムモア コーヒーミル C3の価格を比較する
タイムモア TIMEMORE C2/C3シリーズは、コーヒーの品質にこだわりたい上級者におすすめです。精密に研磨された刃が生み出す均一な粒度は、プロレベルの仕上がりを約束します。軽量でコンパクトな設計ながら、本格的な性能を備えています。
C2は約7,000円、C3は約9,000〜10,000円※2025年10月時点と、やや高価格帯ですが、その分の価値は十分にあります。特に粒度の一貫性に優れており、毎回安定した味のコーヒーを淹れることができます。デザインもスタイリッシュで、キャンプギアとしての所有欲も満たしてくれます。
【STEP2】ドリッパーの選び方とおすすめ3選
ドリッパーの選び方:素材と形状(台形・円錐)
キャンプ用ドリッパーの選び方で重要なのは、携帯性と耐久性のバランスです。素材は軽量な「プラスチック製」、耐久性重視の「ステンレス製」、保温性の高い「セラミック製」があります。形状は抽出速度が速い「円錐型」と、じっくり抽出する「台形型」に分かれます。
キャンプでは折りたたみ式や収納性の高いモデルが便利です。また、フィルターの入手しやすさも重要なポイント。汎用性の高いV60フィルターや、メリタ式フィルターに対応したモデルを選ぶと、ランニングコストも抑えられます。
おすすめ①:ユニフレーム コーヒーバネット
出典:Amazon
ユニフレーム コーヒーバネット cute 664025の価格を比較する
ユニフレーム コーヒーバネットは、折りたたみ式のステンレス製ドリッパーです。使用時はシェラカップにセットして使用し、収納時は薄く折りたためるため、荷物を最小限に抑えたいキャンパーに最適です。
価格は約2,200円※2025年10月時点とリーズナブルで、耐久性も抜群。ステンレス製なので錆びにくく、長期間使用できます。シンプルな構造でメンテナンスも簡単。ユニフレームの他の製品との相性も良く、統一感のあるキャンプスタイルを演出できます。
おすすめ②:モンベル O.D.コンパクトドリッパー
出典:モンベル公式サイト
モンベル O.D.コンパクトドリッパー2 1124510の価格を比較する
モンベル O.D.コンパクトドリッパー4 1124538の価格を比較する
モンベル O.D.コンパクトドリッパーは、登山用品メーカーならではの軽量設計が魅力です。折りたたみ式でコンパクトに収納でき、重量を気にするバックパッカーにも最適。2杯用と4杯用がラインナップされています。
価格は約2,400〜2,600円※2025年10月時点と手頃で、モンベルの信頼性の高い品質管理のもと製造されています。シンプルで飽きのこないデザインは、長期間愛用できること間違いなし。台形型の抽出方式で、安定した味わいのコーヒーを楽しめます。
おすすめ③:ハリオ V60 アウトドア メタルドリッパー
出典:HARIO公式サイト
ハリオ V60 アウトドアコーヒーフルセット O-VOCFの価格を比較する
ハリオ V60 アウトドア メタルドリッパーは、コーヒー器具の老舗メーカーが手掛けるアウトドア専用モデルです。独特の螺旋リブにより、コーヒー粉が均一に膨らみ、雑味のないクリアな味わいを実現します。
メタル製で耐久性が高く、アウトドアの過酷な環境でも安心して使用できます。フルセットは約22,000円(税込)※2025年10月時点とやや高価ですが、ミル、ドリッパー、ケトル、カップまで一式揃っており、本格的なコーヒー体験を求める方には最適な選択です。
【STEP3】ケトル(ポット)の選び方とおすすめ3選
ケトルの選び方:注ぎ口の形状と容量
ドリップコーヒーの味を大きく左右するのがケトルの注ぎ口です。細く長い注ぎ口は湯量をコントロールしやすく、円を描くような注ぎ方で均一に抽出できます。容量は2〜4人分なら500〜700ml、ソロキャンプなら300〜500mlが目安です。
素材はステンレス製が主流で、軽量化を求めるならアルミ製も選択肢です。ハンドルが脱着可能なモデルは収納性に優れ、直火対応かIH対応かも事前に確認しておきましょう。デザイン性も重要で、キャンプの雰囲気を盛り上げるお気に入りの一品を選びたいところです。
おすすめ①:スノーピーク フィールドバリスタ ケトル(CS-115R)
出典:スノーピーク公式サイト
スノーピーク フィールドバリスタケトル CS-115Rの価格を比較する
スノーピーク フィールドバリスタ ケトル CS-115Rは、注ぎやすさと携帯性を高次元で両立させた逸品です。脱着可能なハンドルにより、コンパクト収納を実現。注ぎ口の形状も絶妙で、初心者でも美しい「の」の字を描くような注ぎ方ができます。
価格は16,500円(税込)※2025年10月時点とやや高価ですが、スノーピークならではの洗練されたデザインと確かな品質は、長期間愛用できる価値があります。容量は約1.0L(適正容量)で、2〜4人分のコーヒーを淹れるのに最適なサイズです。
おすすめ②:コールマン エナメルコーヒーポット
出典:コールマン公式サイト
コールマン エナメルコーヒーポット 2000039150の価格を比較する
コールマン エナメルコーヒーポットは、レトロなデザインが魅力的なエナメル製ケトルです。昔ながらのアメリカンスタイルを演出し、キャンプサイトに独特の雰囲気をもたらします。エナメル加工により、保温性にも優れています。
価格は約5,500円※2025年10月時点で、コールマンらしい親しみやすさがあります。やや重量はありますが、その分安定感があり、風の強い日でも安心して使用できます。ファミリーキャンプでの使用に特におすすめです。
おすすめ③:タカヒロ コーヒードリップポット 雫
出典:cotogoto
タカヒロ コーヒードリップポット 雫 0.5Lの価格を比較する
タカヒロ コーヒードリップポット 雫 0.9Lの価格を比較する
タカヒロ コーヒードリップポット 雫は、注ぎやすさを極めた職人仕様のドリップポットです。その名の通り、雫のように細く美しい湯流をコントロールでき、プロレベルのハンドドリップを楽しめます。
0.5Lと0.9Lの2サイズがあり、ソロからグループまで対応可能。価格は約10,000〜15,000円※2025年10月時点と高価格帯ですが、一度使うと他のケトルでは満足できなくなる完成度の高さです。コーヒーの味に真剣に向き合いたい方にこそおすすめしたい逸品です。
全部揃えたい!おすすめコーヒーセット
出典:珈琲問屋
個別に道具を選ぶのが面倒な方や、統一感のあるセットを求める方には、メーカー純正のコーヒーセットがおすすめです。ハリオの「V60 アウトドアコーヒーフルセット」なら、ミル、ドリッパー、ケトル、カップ、専用バッグまで一式揃って約22,000円(税込)※2025年10月時点です。
初心者にはコストパフォーマンス重視の組み合わせもおすすめ。キャプテンスタッグのミル(約4,900円)+ ユニフレームのドリッパー(約2,200円)+ コールマンのケトル(約5,500円)なら、総額約12,600円でコーヒー道具一式が揃います。
上級者向けにはこだわりの逸品を組み合わせた構成も魅力的です。タイムモアC3(約9,000円)+ ハリオV60メタル(約5,000円)+ タカヒロ雫0.5L(約12,000円)で総額約26,000円。プロ顔負けの本格的なコーヒー体験を楽しめます。
まとめ:お気に入りの道具で極上の一杯を
キャンプで美味しいコーヒーを淹れるために必要な道具は、ミル・ドリッパー・ケトルの3つです。初心者の方は、まず扱いやすく手頃な価格帯のものから始めて、徐々に自分好みの道具を見つけていくのがおすすめです。
大切なのは道具への愛着と、コーヒーを淹れる時間を楽しむこと。高価な道具が必ずしも良いわけではありません。自分のキャンプスタイルと予算に合った道具を選び、自然の中で淹れる一杯の特別な時間を大切にしてください。
今回ご紹介した道具を参考に、ぜひ次のキャンプでは挽きたてコーヒーに挑戦してみてください。きっと、新しいキャンプの楽しみを発見できるはずです。朝霧に包まれたキャンプ場で飲む一杯のコーヒーは、きっと忘れられない思い出となるでしょう。
よくある質問(FAQ)
初めてキャンプでコーヒーを淹れるなら、最低限何が必要?
最低限必要なのは「コーヒーミル」「ドリッパー」「ケトル」「ペーパーフィルター」「コーヒー豆」の5つです。本記事で紹介した製品を参考にすると、総予算10,000〜13,000円程度から始められます。カップはシェラカップなど手持ちのものでも代用可能です。
手動ミルと電動ミル、キャンプではどちらがおすすめ?
キャンプでは電源が不要な手動ミルが断然おすすめです。軽量で故障リスクも低く、自然の中でゆっくりと豆を挽く時間も楽しめます。電動ミルは便利ですが、電源確保とバッテリー管理が課題となります。
ドリッパーの素材による違いは?
プラスチック製は軽量で扱いやすく初心者向き、ステンレス製は耐久性が高くアウトドア向き、セラミック製は保温性に優れ本格的な抽出が可能です。キャンプでは軽量性と耐久性を重視してステンレス製がおすすめです。
ケトルは普通のヤカンじゃダメ?
普通のヤカンでも淹れられますが、ドリップ専用ケトルの方が圧倒的に注ぎやすく、美味しいコーヒーを淹れられます。細い注ぎ口により湯量をコントロールしやすく、抽出ムラを防げるためです。
コーヒー豆はどのくらい持っていけばいい?
1杯あたり約12〜15gが目安です。2泊3日のキャンプで朝食時のみ飲むなら、2人×3回×15g=90g程度。余裕をもって100〜120g持参すると良いでしょう。焙煎度は中煎り以上がアウトドアでは飲みやすくおすすめです。
※製品仕様は予告なく変更される場合があります
※価格は変動する可能性があります。購入前に公式サイトでご確認ください
※掲載情報は2025年10月時点のものです