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チューブレスタイヤとは?チューブレスレディとの違いと、始めるのに要るもの

更新日: 2026年9月12日

チューブレスタイヤの取り付け作業。ホイールとシーラントのボトルが並んでいる
記事概要

チューブレス・チューブレスレディ・TLR・TLEと言葉が並んでいて、そこで止まる人が多いところです。先に整理すると、いま売られているロード用のほとんどは「チューブレスレディ」で、シーラント(液体)とセットで初めて成立します。タイヤだけ買っても空気が漏れて使えません。この記事では3つの方式の違いを図で示したうえで、良いところと面倒なところ、始めるのに要るものを正直に書きました。いま買えるタイヤも実売価格の安い順に並べています。

「チューブレス」で調べると、チューブレス・チューブレスレディ・TLR・TLEと言葉が並んでいて、まずそこで止まりますよね。

先に整理すると、いま普通に売られているロード用のほとんどは「チューブレスレディ(TLR)」です。液体を入れて使うタイプですね。

この記事では、その違いと、実際に使うと何が良くて何が面倒なのかを書きます。そのうえで、いま買えるタイヤを実売価格で並べました。

笑い猫

笑い猫

チューブレスって、道具というより「手間の種類を入れ替える」選択だと思っています。パンクで止まる回数が減るかわりに、液の入れ替えや、最初のビード上げという別の手間が増えるんですよね。

なので先に決めたいのは、自分がどちらの手間なら許せるか。そこさえ決まれば、タイヤ選びで迷うことはあまりない気がします。

チューブレスタイヤとは

クリンチャー・チューブレスレディ・チューブラーの中身の違い
レディはシーラントとセットで成立します

名前のとおり中にチューブが入っていないタイヤですね。タイヤとホイールの間に直接空気を入れます。

クリンチャー(普通のタイヤ)は、タイヤの中にゴムの風船を入れて膨らませている構造ですよね。チューブレスはその風船がなくて、タイヤそのものが空気を保っています。

チューブレスとチューブレスレディの違い

ここがいちばん混乱するところなんですよね。はっきり書きます。

チューブレス(ピュア) チューブレスレディ(TLR)
気密 タイヤ自体で保てる構造 タイヤ単体では保てない
シーラント 入れなくても使える(入れる人も多い) 必須
重さ やや重い 軽い
いまの主流 少数(IRCなど) ほとんどがこちら

つまり「チューブレスレディ」は、シーラント(液体)とセットで初めて成立します。タイヤだけ買っても空気が漏れて使えません。ここを知らずに買うと、家で詰まります。

TLR・TLEという表記について

  • TLR:チューブレスレディ。いちばんよく見る表記です
  • TLE:シュワルベの呼び方(チューブレスイージー)。中身はチューブレスレディで、はめやすさに配慮したものです
  • TUBELESS(レディが付かない):ピュアチューブレス。IRCのフォーミュラプロなどがこれです

あとはメーカーが違う名前を付けているだけで、TLRとTLEは同じ扱いで大丈夫かなと思います。

良いところと、面倒なところ

良いところ

  • 小さい穴は勝手に塞がる:シーラントが穴に流れて固まります。走りながら止まることもあります
  • リム打ちパンクが起きない:チューブがないので、段差でチューブを挟んで切る事故がありません
  • 空気圧を下げられる:リム打ちの心配が減るぶん低圧で走れて、乗り心地が良くなります
  • 転がりが軽くなる:チューブとタイヤがこすれる分がなくなります

面倒なところ

  • 取り付けが大変:一気に空気を入れないとビードが上がりません。普通のポンプでは上がらないことがあります
  • シーラントの補充が要る:数か月で乾くので、定期的に入れ替えが必要です
  • 手が汚れる:液体を扱うので、そこは避けられません
  • ホイールを選ぶ:チューブレス対応でないホイールには付きません
  • 大きく裂けたら結局チューブ:シーラントで塞がらない穴は、予備チューブを入れて帰ります

「パンクしなくなる」ではありません。小さい穴が勝手に塞がるだけです。
大きく切れたときは結局チューブを入れることになるので、予備チューブとタイヤレバーは、チューブレスでも持っていってください。

始めるのに要るもの

タイヤのほかに、これだけ要りますね。

  • チューブレス対応ホイール:まずここです。対応していないと始まりません
  • チューブレスバルブ:ホイールに付属していることも多いです
  • シーラント:TLRなら必須。1本で数回ぶん使えます
  • リムテープ:ホイールによっては貼り替えが要ります
  • 空気を一気に入れる手段:タンク付きポンプかCO2ボンベ。ここが最大の壁です

最初の1回は店に頼むのが早い

ビードを上げる作業は、道具と慣れで結果が変わるんですよね。初回は店でやってもらって、横で見せてもらうのがいちばん早いかなと思います。工賃は1本1,000〜2,000円くらいですね。

石鹸水を塗る、バルブコアを外してから一気に入れる、といったコツは、見れば一度で分かるんですよね。2回目からは自分でできるようになる人が多いです。

フックレスリムのホイールを使っている場合は、対応タイヤと上限空気圧がメーカーで指定されています。指定外のタイヤを付けたり、上限を超えて空気を入れたりすると、走行中にタイヤが外れることがあります。
ホイールとタイヤ、両方のメーカーの指定を必ず確認してください。ここは自己判断で決めないところです。

チューブレスにするべきかどうか

やらなくていい人

ただいまクリンチャーで困っていないなら、急ぐ必要はないです。ホイールも道具も買い足すことになるので、最初の出費が大きくなります。

あと週末に走るだけ、パンクも年に数回、という使い方なら、その予算をタイヤそのものに回したほうが体感は大きいかなと思います。

やる価値がある人

  • パンクが多い:荒れた路面や砂利の多い道をよく走る人
  • 長い距離を走る:出先でのパンクが減るのは、それだけで価値があります
  • 乗り心地を良くしたい:低圧で走れるので、太いタイヤと組み合わせると差が出ます
  • すでに対応ホイールを持っている:この場合は追加費用が小さいので、試す価値があります

迷うなら、まずタイヤの太さから

乗り心地を良くしたいだけなら、クリンチャーのまま28cや32cにするほうが安く済むんですよね。そこで足りなければチューブレス、という順番のほうが失敗しにくいです。

いま買えるチューブレスタイヤ5点(実売の安い順)

価格は2026年9月時点のAmazonの実売で、いずれも1本の値段です。サイズと色で変わるので、リンク先で確かめてください。

製品名 こんな人向け 価格 規格 販売単位 おすすめ用途
Muc-Off チューブレスシーラント(パウチ)
Muc-Off チューブレスシーラント(パウチ)

まず必要
★★★★★
約1,500円〜 1本 タイヤと同時に買うもの
ヴィットリア コルサ N.EXT TLR 700×28C
ヴィットリア コルサ N.EXT TLR 700×28C

入口
★★★★★
約6,900円〜 チューブレスレディ 1本 最初のチューブレス
コンチネンタル GP5000 S TR
コンチネンタル GP5000 S TR

迷ったらこれ
★★★★★
約6,900円〜 チューブレスレディ 1本 迷ったらこれ
IRC FORMULA PRO TUBELESS RBCC(第6世代)
IRC FORMULA PRO TUBELESS RBCC(第6世代)

シーラント不要
★★★★☆
約7,100円〜 ピュアチューブレス 1本 シーラントを避けたい
シュワルベ プロワン チューブレスイージー
シュワルベ プロワン チューブレスイージー

はめやすい
★★★★☆
約10,800円〜 チューブレスレディ(TLE表記) 1本 自分で取り付けたい

1. Muc-Off チューブレスシーラント(パウチ)|チューブレスレディに必須の消耗品

Muc-Off チューブレスシーラント(パウチ)

Muc-Off チューブレスシーラント(パウチ)の価格を比較する

用途
チューブレスレディに必須
形状
手が汚れにくいパウチ
入れ替え目安
2〜6か月
販売単位
1本
価格帯
約1,500円〜

チューブレスレディのタイヤを買うなら、これも一緒に買ってください。タイヤ単体では空気が保てないので、シーラントを入れて初めて走れるようになります。パウチタイプは注ぎ口から直接入れられて、手が汚れにくいのが助かります。2〜6か月で乾いて固まるので、定期的な入れ替えが前提です。ホイールを振って音がしなくなったら、もう入っていないと考えてください。

こんな人に:チューブレスレディのタイヤを買う人全員

気になる点:2〜6か月で乾くので入れ替えが要ります

2. ヴィットリア コルサ N.EXT TLR 700×28C|7,000円弱。最初の1本として手が届く価格

ヴィットリア コルサ N.EXT TLR 700×28C

ヴィットリア コルサ N.EXT TLR 700×28Cの価格を比較する

規格
チューブレスレディ
サイズ
700×28C
シーラント
必須
販売単位
1本
価格帯
約6,900円〜

7,000円弱で買えるチューブレスレディで、最初の1本としては手が届きやすいところです。ヴィットリアらしくしなやかで、低い空気圧で走ったときの快適さが分かりやすいです。28Cなので、クリンチャーから太さも一緒に上げたい人にも合います。シーラントは別に用意してください。

こんな人に:まずチューブレスを試したい人

気になる点:シーラント必須。取り付けはやや手こずります

3. コンチネンタル GP5000 S TR|チューブレスレディの基準になっている1本

コンチネンタル GP5000 S TR

コンチネンタル GP5000 S TRの価格を比較する

規格
チューブレスレディ
シーラント
必須
値段
25Cは7千円前後、28C以上は1万1千〜1万3千円
販売単位
1本
価格帯
約6,900円〜

チューブレスレディの基準になっている1本です。転がりの軽さと耐パンクのバランスが良く、迷ったときの答えになります。注意したいのはサイズで値段がかなり違うことで、25Cは7千円前後、28C以上は1万1千〜1万3千円ほどです(2026年9月時点)。自分のサイズで値段を確かめてから買ってください。

こんな人に:失敗したくない人

気になる点:サイズで値段がかなり違います。28C以上は1万円を超えます

4. IRC FORMULA PRO TUBELESS RBCC(第6世代)|数少ないピュアチューブレス。液体なしでも運用可

IRC FORMULA PRO TUBELESS RBCC(第6世代)

IRC FORMULA PRO TUBELESS RBCC(第6世代)の価格を比較する

規格
ピュアチューブレス
特徴
シーラントなしでも運用可
グリップ
ウェット重視のRBCC
販売単位
1本
価格帯
約7,100円〜

数少ないピュアチューブレスです。タイヤ自体で気密を保てる構造なので、シーラントを入れなくても運用できます。液体を扱う手間が嫌でチューブレスを避けていた人には、これが答えになりますね。RBCCは濡れた路面でのグリップに振ったコンパウンドなので、雨の日に走る人にも向いています。そのぶん重量はやや増えます。

こんな人に:シーラントの手間を避けたい人/雨でも走る人

気になる点:そのぶん重くなります。サイズ展開も細め

5. シュワルベ プロワン チューブレスイージー|取り付けのしやすさに配慮した「TLE」規格

シュワルベ プロワン チューブレスイージー

シュワルベ プロワン チューブレスイージーの価格を比較する

規格
チューブレスレディ(TLE表記)
特徴
はめやすさに配慮
サイズ
700×25C〜34C
販売単位
1本
価格帯
約10,800円〜

シュワルベの「TLE(チューブレスイージー)」表記のタイヤです。中身はチューブレスレディで、取り付けのしやすさに配慮されています。チューブレスでいちばん大変なのが最初のビード上げなので、自分でやりたい人にはここが大きいです。700×25C〜34Cと幅が広いのも選びやすいところですね。

こんな人に:自分で取り付けまでやりたい人

気になる点:1本1万円超。25C〜34Cと幅は広いです

よくある質問

チューブレスレディに、チューブを入れて使えますか?

使えます。出先で大きく切れたときは、シーラントを拭き取ってチューブを入れるのが標準的な直し方です。
ふだんからチューブを入れて使うこともできますが、それだと軽さも快適さも活きないので、もったいないですね。

シーラントはどれくらいで入れ替えますか?

製品と季節で変わりますが、2〜6か月が目安です。乾くと固まって、穴を塞ぐ働きがなくなります。
ホイールを振って音がしなくなったら、入っていないと考えてください。入れ替えのときは、固まったかたまりを取り出してから足します。

普通のフロアポンプでもビードは上がりますか?

上がることもありますが、上がらないほうが多いです。一気に大量の空気を送り込む必要があるからですね。
タンク付きのポンプかCO2ボンベがあると確実です。持っていないなら、最初は店でやってもらうのがいちばん確実かなと思います。

クリンチャー用のホイールに付きますか?

付きません。チューブレス対応(TLR対応)と書かれたホイールが要ります。
手持ちのホイールが対応しているかは、メーカーの製品ページで確認してください。「チューブレスレディ対応」などと書かれています。

チューブレスにすると、どれくらい速くなりますか?

チューブとタイヤがこすれる分がなくなるので、転がりは軽くなります。ただ体感できるほどの差になるかは、路面と空気圧のほうが大きいです。
速さより、パンクの不安が減ることのほうが実感しやすいと思います。

まとめ

  • いま売られているロード用のほとんどはチューブレスレディ(TLR)。シーラントが必須です
  • TLEはシュワルベの呼び方で、中身はチューブレスレディ。同じ扱いで大丈夫です
  • ピュアチューブレスはシーラントなしでも使えますが、いまは少数派です
  • 良いのは小さい穴が塞がる・リム打ちがない・低圧で走れること
  • 面倒なのは取り付けとシーラントの補充。最初の1回は店に頼むのが早いです
  • 「パンクしなくなる」わけではありません。予備チューブは持っていってください

私だったら、対応ホイールを持っていないうちは手を出しません。先にタイヤを28cや32cにするほうが、同じお金で変化が大きい気がするからです。

🚲️サイクリング装備

「自転車本体」「自転車旅行装備」「トレッキング装備」「キャンプ装備」は後日公開。