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九十九里制覇!銚子~勝浦134.7kmロングライド完全ガイド

九十九里制覇!銚子~勝浦134.7kmロングライド完全ガイド
銚子から勝浦まで九十九里浜を縦断する134.7kmのロングライドコース。絶景スポット、補給ポイント、走行アドバイスを詳しく解説。中級サイクリスト向けの本格ルートガイド。
体力難易度:★★★★☆
– 距離134.7km、獲得標高約700m、所要時間7-9時間の本格的なロングライドコース
技術難易度:★★★☆☆
– 全線舗装、前半平坦、後半やや山がち、一部国道で交通量多めだが専用レーンあり
距離の目安:約134.7km
目次

ルート概要

九十九里制覇!銚子~勝浦134.7kmロングライドは、千葉県の太平洋岸を縦断する本格的なロングライドコースです。関東最東端の銚子から房総半島の勝浦まで、九十九里浜の長大な海岸線と外房の変化に富んだ地形を楽しめる、中級サイクリストにおすすめのルートです。

距離 134.7km(片道)
獲得標高 約700m
所要時間 7〜9時間(休憩含まず)
路面状況 アスファルト舗装(全区間)
難易度 中級者向け
推奨季節 春・秋(3-5月、9-11月)
スタート/ゴール JR銚子駅〜JR勝浦駅

※所要時間は休憩を含みません。初心者の方は余裕を持って計画してください。
※掲載情報は2025年11月時点のものです。天候や道路状況により変更される場合がありますので、出発前に最新情報をご確認ください。

九十九里浜の海岸線をサイクリング
九十九里浜の平坦な海岸線は、ロードバイクでの爽快な走行が楽しめる
出典: FUNQ

ルート上のポイント一覧

記号 ポイント名 解説
A JR銚子駅 太平洋岸自転車道の起点。レンタサイクル利用可。
B 犬吠埼灯台 関東最東端の白亜の灯台。絶景の観光名所。
C 飯岡刑部岬展望館 九十九里浜北端。360度パノラマビュー。
D 道の駅 季楽里あさひ 旭市の農産物・海産物が豊富。補給に最適。
E 道の駅 オライはすぬま 九十九里浜中央部。海を見ながら休憩。
F 海の駅九十九里 片貝漁港直送の海産物。郷土料理を堪能。
G 上総一ノ宮・玉前神社 上総国一之宮。隣接する釣ヶ崎海岸は五輪会場。
H 太東崎 九十九里浜南端。外房の山がちな地形へ。
I かつうら海中公園 海中展望塔で海底観察。博物館も併設。
J JR勝浦駅 朝市と温泉で有名。ゴール後のリフレッシュ。

スポット紹介

A: JR銚子駅(スタート地点・0km)

JR銚子駅の新駅舎
2018年にリニューアルされたJR銚子駅。太平洋岸自転車道の正式な起点
出典: JR東日本建築設計

太平洋岸自転車道の正式な起点となるJR銚子駅は、2018年にリニューアルされた木造の美しい駅舎が特徴です。駅構内にはレンタサイクル銚子事務所があり、電動アシスト自転車を1日1,500円で借りることができます。早朝出発の場合は、駅周辺のコンビニで最終的な補給を済ませておきましょう。ここから犬吠埼灯台まで約6.3kmの道のりです。

B: 犬吠埼灯台(累積6.3km地点)

犬吠埼灯台と太平洋の絶景
関東最東端に立つ白亜の犬吠埼灯台。日本一早い初日の出スポットとしても有名
出典: ちば観光ナビ

銚子駅から約6.3km地点に位置する犬吠埼灯台は、関東最東端のシンボル的存在です。1874年に建設された白亜の灯台は、世界灯台100選にも選ばれており、99段の階段を上れば太平洋の大パノラマを一望できます。早朝には日本一早い初日の出を見ることができ、多くの観光客が訪れます。ここから飯岡刑部岬展望館まで約15.6kmの海岸線を走ります。

C: 飯岡刑部岬展望館(累積21.9km地点)

飯岡刑部岬展望館から見る九十九里浜
飯岡刑部岬展望館からは九十九里浜全体を見渡せる360度のパノラマビューが楽しめる
出典: ちば観光ナビ

累積21.9km地点の飯岡刑部岬展望館「光と風」は、九十九里浜北端の絶景スポットです。標高約60mの高台に立つ展望館からは、九十九里浜の全景を一望できる360度のパノラマビューが広がります。天気の良い日には富士山も見えることがあり、サイクリストの休憩ポイントとして人気です。ここから道の駅季楽里あさひまで約7.7kmです。

D: 道の駅 季楽里あさひ(累積29.6km地点)

道の駅季楽里あさひの外観
千葉県東総地域初の道の駅。旭市の豊富な農産物・海産物が揃う
出典: 道の駅季楽里あさひ

累積29.6km地点の道の駅季楽里(きらり)あさひは、国内トップクラスの農業産出額を誇る旭市の魅力が詰まった施設です。特産のいも豚飯岡メロン、丸干しいわしなど地元の名産品が豊富に揃っています。レストランでは地元食材を使った料理を楽しめ、ロングライドの重要な補給ポイントとなります。ここから道の駅オライはすぬままで最も長い24.8kmの区間となるため、しっかりと補給を行いましょう。

E: 道の駅 オライはすぬま(累積54.4km地点)

道の駅オライはすぬまの外観
九十九里浜中央部に位置し、蓮沼海浜公園に隣接する道の駅
出典: ちば観光ナビ

累積54.4km地点、九十九里浜の中央部に位置する道の駅オライはすぬまは、「オライ」(ここに)「はすぬま」(蓮沼)という名前の通り、蓮沼海浜公園に隣接した立地が特徴です。海を見ながらの休憩ができ、山武市の農産物や海産物を扱う直売所、レストランが併設されています。九十九里浜のほぼ中間地点での重要な補給ポイントです。ここから海の駅九十九里まで約10.8kmです。

F: 海の駅九十九里(累積65.2km地点)

海の駅九十九里の外観
片貝漁港直送の新鮮な海産物と九十九里の郷土料理が楽しめる海の駅
出典: 海の駅九十九里

累積65.2km地点の海の駅九十九里は、片貝漁港直送の新鮮な海産物が自慢の施設です。九十九里の郷土料理であるいわし料理をはじめ、地元の海の幸を使った料理をレストランで味わえます。直売所では採れたての野菜や鮮魚も販売しており、九十九里の食文化を体験できる重要なスポットです。ここから上総一ノ宮の玉前神社まで約22.2kmの道のりとなります。

G: 上総一ノ宮・玉前神社(累積87.4km地点)

上総国一之宮玉前神社の境内
上総国一之宮として1200年以上の歴史を持つ玉前神社
出典: 玉前神社

累積87.4km地点の上総国一之宮 玉前神社は、1200年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。縁結び・子授け・安産のご利益で知られ、多くの参拝者が訪れます。神社に隣接する釣ヶ崎海岸は、2020年東京オリンピックのサーフィン会場として使用され、現在も多くのサーファーに愛されています。九十九里浜の南端に近づき、ここから太東崎まで約10.8kmです。

釣ヶ崎海岸のサーフィン風景
東京五輪サーフィン会場となった釣ヶ崎海岸。一年を通してサーファーで賑わう
出典: 一宮町役場

H: 太東崎(累積98.2km地点)

太東崎灯台
九十九里浜の南端に立つ太東崎灯台。ここから外房の山がちな地形へ
出典: いすみ市観光協会

累積98.2km地点の太東崎は、九十九里浜の南端を示す重要な地理的ポイントです。太東崎灯台が立つこの場所から、平坦な九十九里浜とは一転して外房の山がちな海岸線へと地形が変化します。ここまでの平坦基調の走行から、これより先はアップダウンが増えてくるため、体力を温存しておきたいポイントです。ここからかつうら海中公園まで最長の31.8kmの区間となります。

I: かつうら海中公園(累積130.0km地点)

かつうら海中公園の海中展望塔
沖合60mに建つ海中展望塔から、自然のままの海底の様子を観察できる
出典: ぶらっとBOSO

累積130.0km地点のかつうら海中公園は、沖合60mの位置に建つ海中展望塔が特徴的な観光施設です。東洋一の規模を誇る海中展望塔では、階段を下って海底8mの位置から、季節を問わず自然のままの海中の様子を観察できます。隣接する海の博物館では房総の海の生態系について学ぶことができ、ロングライドの最終盤での貴重な休憩ポイントとなります。ここから最終目的地のJR勝浦駅まで約4.7kmです。

J: JR勝浦駅(ゴール地点・累積134.7km)

JR勝浦駅の駅舎
134.7kmのロングライドのゴール地点となるJR勝浦駅
出典: JREメディア

134.7kmの長い旅路の終着点となるJR勝浦駅に到着です。勝浦は日本三大朝市の一つとして有名で、新鮮な海産物や地元の特産品を購入できます。駅周辺には温泉施設も多く、疲れた体を癒すのに最適です。外房線で東京方面への輪行が可能で、特急わかしお号を利用すれば東京まで約1時間20分でアクセスできます。完走の達成感とともに、勝浦の地元グルメを堪能しましょう。

走行のポイント

前半(0-87km):九十九里浜区間

銚子から玉前神社まで約87kmの前半区間は、九十九里浜の平坦な海岸線が特徴です。海風を受けながらの爽快な走行が楽しめますが、向かい風が強い場合は体力消耗が激しくなります。特に冬季は北西の季節風が強く、ペース配分に注意が必要です。道の駅が約20-30km間隔で配置されているため、計画的な補給を心がけましょう。

後半(87-135km):外房区間

玉前神社から勝浦駅まで約47kmの後半区間は、アップダウンが増加する山がちな地形となります。特に太東崎を過ぎてからは、海岸沿いの起伏のある道が続くため、前半で体力を温存しておくことが重要です。また、太東崎からかつうら海中公園まで31.8kmの区間は最も長い無補給区間となるため、事前の準備が必要です。

補給・休憩情報

累積距離 施設名 種類 備考
0km JR銚子駅周辺 コンビニ スタート前の最終補給
29.6km 道の駅 季楽里あさひ 道の駅 地元名産品豊富
54.4km 道の駅 オライはすぬま 道の駅 九十九里浜中央部
65.2km 海の駅九十九里 海の駅 海産物・郷土料理
87.4km 上総一ノ宮駅周辺 コンビニ 後半区間前の補給
130.0km かつうら海中公園 観光施設 最終休憩ポイント
134.7km JR勝浦駅周辺 飲食店 ゴール後の食事

⚠️ 重要な注意点

太東崎からかつうら海中公園まで31.8kmは最長の無補給区間となります。上総一ノ宮周辺で必ず補給を完了させてください。特に夏季は脱水症状に注意し、十分な水分と補給食を携行しましょう。

アクセス情報

輪行でのアクセス

スタート地点(JR銚子駅)へのアクセス:
JR総武本線・成田線銚子駅。東京駅から特急しおさい号で約2時間。普通列車利用の場合は乗り換えが必要で約2時間30分。

ゴール地点(JR勝浦駅)からの帰路:
JR外房線勝浦駅。特急わかしお号で東京駅まで約1時間20分。普通列車利用の場合は約2時間。

車でのアクセス

車で現地に向かう場合は、ゴール地点の勝浦に駐車し、JRでスタート地点の銚子に向かう方法が効率的です。勝浦駅周辺には有料駐車場が複数あります。サイクリング後は勝浦で宿泊し、翌日車で帰路につくプランもおすすめです。

よくある質問(FAQ)

初心者でも走れますか?

134.7kmは相当な距離のため、普段から50km以上のライドに慣れている中級者以上におすすめします。初心者の場合は、まず九十九里浜の一部区間から始めることをお勧めします。

所要時間はどのくらいですか?

休憩を含めて7〜9時間程度を見込んでください。平均時速15km/hで走行し、食事や観光を含めると丸一日のコースとなります。日の出から日没までの時間を考慮して計画してください。

レンタサイクルはありますか?

JR銚子駅構内にレンタサイクル銚子事務所があり、電動アシスト自転車を1日1,500円で借りられます。ただし、134.7kmの距離を考えると、慣れた自分の自転車での挑戦をお勧めします。

補給ポイントは十分ありますか?

前半の九十九里浜区間は道の駅が充実していますが、太東崎からかつうら海中公園まで31.8kmは最長の無補給区間となります。上総一ノ宮で必ず補給を完了させてください。

輪行は必要ですか?

スタートとゴールが異なる駅のため、輪行は必須です。復路は勝浦駅から外房線で東京方面にアクセスできます。輪行袋と輪行に慣れておくことが重要です。

ベストシーズンはいつですか?

春(3-5月)と秋(9-11月)がおすすめです。夏は暑さと強い日差し、冬は北風が強いため避けた方が無難です。特に秋は天候が安定しており、ロングライドに最適です。

雨の日は走れますか?

134.7kmのロングライドのため、雨天時の走行は推奨しません。天候予報を確認し、晴天の日を選んで実施してください。海岸沿いは風も強くなりがちです。

おすすめの立ち寄りスポットは?

犬吠埼灯台、飯岡刑部岬展望館、玉前神社、かつうら海中公園は必見です。また、各道の駅では地元グルメを楽しめるため、時間に余裕をもって立ち寄ることをお勧めします。