Home サイクリング サイクリング装備 フラットペダル用シューズおすすめ7選|初心者向け選び方とスニーカーとの違いを徹底解説

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フラットペダル用シューズおすすめ7選|初心者向け選び方とスニーカーとの違いを徹底解説

初心者向けフラットペダル用サイクリングシューズおすすめ5選|スニーカーとの違いと選び方を徹底解説
スニーカーとの決定的な違いから、街乗り・MTB・自転車旅まで用途別のおすすめ7選まで。初心者が失敗しない選び方を実体験ベースで解説します。
目次

「ロードバイクにはビンディングシューズが必須」そんな風に思い込んでいませんか?

笑い猫
笑い猫

筆者が自転車を使って遊び始めたのは自転車旅が最初でした。当初はサンダル(夏)とスニーカー(夏以外)の2足履きで、それはそれで問題なかったのですが、スニーカーを専用のフラットペダル用シューズに履き替えてからは「これは快適!踏みやすい!」と感動しました。個人的には自転車旅にはフラットシューズ、普段の日帰りや1泊程度のサイクリングにはSPDが最適かなと思っています。

普通のスニーカーでペダリングをしていると、雨の日にペダルから足が滑ったり、長時間乗ると足の裏が痛くなったりした経験はありませんか? それは、スニーカーのソールが柔らかすぎることが原因です。

この記事では、初心者の方に向けて、スニーカーとの違いや失敗しない選び方、そして今買うべきおすすめのフラットペダル用シューズ7選をご紹介します。足元のストレスを解消して、もっと自由にサイクリングを楽しみましょう。

フラットペダル用シューズとスニーカーの決定的な違い

スニーカーと専用シューズのソールの硬さ比較イメージ
スニーカーは柔らかくて力が逃げちゃうけど、専用シューズは硬いから踏んだ力がダイレクトに伝わります。

「見た目が似ているなら、普通のスニーカーでいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、自転車専用に設計されたシューズには、スニーカーにはない3つの決定的な機能が備わっています。

1. ソールの剛性(ペダリング効率)

一般的なランニングシューズやスニーカーは、歩行時の衝撃を吸収するためにソールが柔らかく作られています。しかし、自転車においてはこれがデメリットになります。ペダルを踏み込んだ際にソールが変形してしまい、せっかくのパワーが逃げてしまうのです。専用シューズはソールに適度な剛性(硬さ)があり、踏んだ力をロスなく自転車に伝えます

2. グリップ力(ピンとの相性)

フラットペダルには、靴底に食いつくための「ピン」が付いています。専用シューズのアウトソールは、このピンがしっかりと噛み合うようなラバー素材やパターンを採用しています。雨の日や段差でも足がズレにくく、安全性と安心感が段違いです。

3. 足裏の疲労軽減

柔らかい靴底で長時間ペダルを踏み続けると、ペダルの軸が当たる一点に圧力が集中し、足の裏が痛くなりやすいです。専用シューズは硬いソールが足裏全体に圧力を分散させるため、ロングライドでも疲れにくいというメリットがあります。

ビンディングシューズとの違いは?
ビンディングはペダルと靴を固定するため効率は最強ですが、立ちゴケのリスクや歩きにくさがあります。フラットペダル用シューズは、「着脱が自由で転倒リスクが低い」「観光地やカフェでも違和感なく歩ける」という点で、初心者や街乗り派に圧倒的なメリットがあります。

フラットペダル用シューズの選び方【初心者向け3つのポイント】

用途別に異なるデザインのサイクリングシューズ
街乗り、MTB、ツーリング。使い方に合わせてシューズを選べば、もっと自転車が楽しくなります。

①用途で選ぶ(街乗り vs MTB)

まずは、自分がどのようなシーンで走るかを明確にしましょう。

  • 街乗り・通勤・通学: バイクを降りて歩くことが多いため、歩きやすさとカジュアルなデザインを重視しましょう。スニーカーライクな見た目のモデルがおすすめです。
  • MTB・トレイルライド: オフロードではペダルからの脱落が命取りになります。強力なグリップ力と、岩や木から足を守るつま先の保護機能(トゥボックス)が必要です。
  • 自転車旅・バイクパッキング: 輪行やキャンプなど様々な状況に対応するため、軽量で通気性が良く、濡れても乾きやすい多機能なモデルが適しています。

②ソールのグリップ力で選ぶ

グリップ力は、使用されているラバーコンパウンド(ゴムの素材)で決まります。各メーカーが独自の技術を競っています。

  • Stealth(Five Ten): クライミングシューズ譲りの圧倒的なグリップ力。「吸い付く」ような感覚が特徴。
  • ULTREAD(Shimano): 耐久性とグリップのバランスが良く、歩きやすさも考慮されています。
  • MC2(Crankbrothers): 自社のペダル形状に合わせて最適化されており、振動吸収性に優れています。

③歩きやすさ・快適性で選ぶ

ソールの硬さはペダリング効率を上げますが、硬すぎると歩く時にペンギンのようになってしまいます。街乗りメインなら適度な屈曲性があるモデルを選びましょう。また、靴紐(シューレース)はフィット感が良いですが、チェーンへの巻き込みリスクがあります。紐をまとめるゴムバンドが付いているか、あるいはダイヤル式(BOA)ファストレースを選ぶと安心です。

【用途別】初心者向けフラットペダル用シューズおすすめ7選

ここからは、用途別に厳選したおすすめの7足をご紹介します。あなたのスタイルに合う一足を見つけてください。

カテゴリ1:通勤・通学・カフェライド|見た目と歩きやすさ重視

こんな人におすすめ: バイクを降りてもカフェやコンビニに気軽に入りたい人、スニーカー感覚で使いたい人

①クローム サウスサイド 3.0 ロー|スニーカー感覚で普段使いOK

クローム サウスサイド 3.0 ロー - 街乗り最強のスニーカー型サイクリングシューズ
CHROME SOUTHSIDE 3.0 LOWは、一見普通のスニーカーですが自転車専用設計です。

クローム サウスサイド 3.0 ローの価格を比較する

メッセンジャーバッグで有名なCHROME(クローム)のベストセラーモデルです。見た目はクラシックなスニーカーですが、日本のタイヤメーカー「Panaracer(パナレーサー)」と共同開発したソールを採用しています。タイヤ譲りのグリップ力と耐久性は折り紙付き。さらにソール内部には「PowerPlate」というナイロンシャンクが内蔵されており、ペダリング時の剛性を確保しています。

アッパーには速乾性と耐久性に優れた合成素材を使用しており、泥汚れや水しぶき程度なら弾いてくれます(※完全防水ではありません)。価格は約13,000円と手頃で、ジーンズや短パンとも相性抜群です。本格的なトレイルには向きませんが、街乗り最強の一足と言えるでしょう。

②シマノ SH-ET501|コスパと歩きやすさの定番

シマノ SH-ET501 - 初心者に最適なツーリング用フラットシューズ
SH-ET501は、効率的なペダリングと歩きやすさを両立させたツーリングモデルです。

シマノ SH-ET501の価格を比較する

日本が誇る自転車パーツメーカーシマノが、E-BIKEやツーリング向けに開発したモデルです。特徴は、トラブルが少なく誰にでも扱いやすい「クラシックシューレース(靴紐)」仕様であること。足の甲全体を均一に締め上げることができ、アウトドアシューズらしい見た目は普段着にも馴染みます。

ソールは半円形のブロックパターンを採用しており、ペダルへの食いつきと歩行時のトラクションを両立しています。価格は約13,000円。通気性も良く、初めての専用シューズとして間違いのない選択肢です。

笑い猫
笑い猫

初めて買ったフラットシューズがシマノだったので、その流れで今もシマノ使ってます。最近のメインはこのSH-ET501。スニーカーみたいな履き心地だし、漕ぎやすいし、足裏も痛くならないし、まったく不満ないですねー。特別な理由があって選んだわけじゃないけど、結果的にこれで正解だったなと思ってます。

カテゴリ2:トレイルライド・MTBコース|グリップと防御力重視

こんな人におすすめ: ペダルからの足のズレを絶対に防ぎたい人、本格的にMTBを楽しみたい人

③アディダス ファイブテン フリーライダー プロ|MTB界の絶対王者

ファイブテン フリーライダー プロ - MTB界の絶対王者、Stealth S1ラバー搭載
Five Ten Freerider Proは、世界中のMTBライダーから絶大な信頼を得ているモデルです。

ファイブテン フリーライダー プロの価格を比較する

フラットペダルシューズの代名詞とも言えるのが、Five Ten(ファイブテン)です。最大の特徴は、独自の「Stealth S1ラバー」。まるでペダルに磁石でくっついているかのような、異次元のグリップ力を発揮します。

つま先部分は耐衝撃性の高いトゥボックスで保護されており、岩にヒットしても安心です。価格は約18,000円と安くはありませんが、耐久性が高く長持ちします。「迷ったらこれを買え」と言われるほどの業界標準モデルです。

笑い猫
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山をやる知人が使っているのを見せてもらったことがありますが、まるで作業靴みたいな頑丈さに驚きました。ソールの厚みとトゥボックスの硬さが、私の使っているシマノ ET501とは全く別物でしたね。グリップ力も触っただけで「これは違う」と感じました。ダートをやらない私には過剰スペックですが、MTB好きなら納得の一足だと思います。

④シマノ SH-GF600|本格派MTB向けの新世代モデル

シマノ SH-GF600 - 2025年最新モデル、ULTREAD GFラバー搭載
SH-GF600は、最新のULTREAD技術を搭載したダウンヒル・エンデューロ向けシューズです。

シマノ SH-GF600の価格を比較する

シマノのダウンヒル・エンデューロ向け主力モデルです。新開発の「ULTREAD GFラバー」を採用し、低温下でも硬くなりにくく、安定したピンへの食いつきを実現しています。

アッパーはパッド入りで足首周りの保護性能が高く、激しいライディングにも対応します。価格は約22,000円。シマノらしい高品質な作りで、サイズ展開も豊富なため、フィット感を重視する方におすすめです。

⑤クランクブラザーズ スタンプ レース|ペダルと合わせたい人へ

クランクブラザーズ スタンプ レース - Stampペダルとのシステム設計
Crankbrothers Stamp Laceは、同社のStampペダルと組み合わせることで真価を発揮します。

クランクブラザーズ スタンプ レースの価格を比較する

ペダルメーカーであるCrankbrothers(クランクブラザーズ)が、「ペダルとシューズのシステム」として開発したシューズです。ソールパターンは同社の人気ペダル「Stamp」のピン配置に合わせて設計されています。

独自のMC2ラバーは振動吸収性が高く、荒れた路面でも足の疲れを軽減してくれます。価格は約20,000円。デザインも洗練されており、ペダルとブランドを統一したいこだわり派に最適です。

カテゴリ3:自転車旅・バイクパッキング|軽快さと多機能性

こんな人におすすめ: 自転車+徒歩のミックスルートを攻める人、バイクパッキングや長距離ツーリング

⑥アディダス ファイブテン トレイルクロス LT|山歩きもする人へ

ファイブテン トレイルクロス LT - 軽量で通気性抜群、自転車旅の相棒
Trailcross LTは、ランニングシューズのような軽快さとMTBシューズのグリップを融合させています。

ファイブテン トレイルクロス LTの価格を比較する

「自転車に乗って山へ行き、そのままハイキングも楽しむ」そんなスタイルに特化したモデルです。Freeriderよりも大幅に軽量化されており、アッパーはメッシュ素材で通気性と速乾性が抜群です。

ソールにはもちろんStealthラバーを使用していますが、つま先とかかとのパターンを変えることで、歩行時のグリップ力を高めています。価格は約14,000円。夏場のツーリングや、輪行を伴う旅には最高の相棒になります。

⑦ジロ トラッカー ファストレース|軽さ至上主義の人へ

ジロ トラッカー ファストレース - ファストレースシステムで脱着楽々
GIRO TRACKERは、軽量でカジュアルなデザインが魅力のアーバン・トレイルシューズです。

ジロ トラッカー ファストレースの価格を比較する

ヘルメットやシューズで高い人気を誇るGIRO(ジロ)の軽量モデルです。最大の特徴は、紐をグイッと引っ張って留め具でロックするだけの「ファストレースシステム」。ダイヤル式よりも軽量で、一般的な靴紐のように走行中に解ける心配もありません。脱ぎ履きが頻繁な街乗りやキャンプシーンで非常に便利です。

独自開発のTACKラバーは適度な粘り気があり、ペダルをしっかりグリップします。価格は約17,000円。スッキリとした細身のシルエットで、サイクルジャージだけでなくカジュアルウェアにも合わせやすいデザインです。

フラットペダル用シューズ7選 スペック比較表

用途やソールタイプ、締め付け方式など、重要なポイントを一覧で比較できます。

製品名特徴・評価価格用途ソールタイプ締め付け方式重量感
クローム サウスサイド 3.0 ロー
クローム サウスサイド 3.0 ロー
街乗り最強スニーカー型
パナレーサーコラボ
★★★★☆
約13,000円通勤・カフェライドPanaracer
+ PowerPlate
シューレース
(紐)
普通
シマノ SH-ET501
シマノ SH-ET501
初心者向けコスパ最強
歩きやすさ◎
★★★★★
約13,000円ツーリング・E-BIKEブロックパターンラバー
半円形ブロック
シューレース
(紐)
普通
ファイブテン フリーライダー プロ
ファイブテン フリーライダー プロ
MTB界の絶対王者
グリップ力最強
★★★★★
約18,000円MTB・トレイルStealth S1
最強グリップ
シューレース
(紐)
やや重い
シマノ SH-GF600
シマノ SH-GF600
ハイエンドMTBモデル
高品質・高性能
★★★★☆
約22,000円ダウンヒル・エンデューロULTREAD GF
低温対応
シューレース
(紐)
やや重い
クランクブラザーズ スタンプ レース
クランクブラザーズ スタンプ レース
ペダルとシステム設計
振動吸収性◎
★★★★☆
約20,000円MTB・トレイルMC2ラバー
Stamp専用最適化
シューレース
(紐)
普通
ファイブテン トレイルクロス LT
ファイブテン トレイルクロス LT
軽量+通気性抜群
夏の自転車旅に最適
★★★★☆
約14,000円バイクパッキング・輪行Stealth
軽量メッシュ
シューレース
(紐)
軽い
ジロ トラッカー ファストレース
ジロ トラッカー ファストレース
脱着楽々ファストレース
細身でカジュアル
★★★★☆
約17,000円ツーリング・キャンプTACKラバー
粘着性◎
ファストレース
(引き紐ロック)
軽い

フラットペダル用シューズのメンテナンス方法

ブラシを使ってシューズの泥汚れを落としている様子
ライド後にブラシでサッと汚れを落とすだけで、グリップ力が長持ちしますよ。

お気に入りのシューズを長く使うためには、日頃のメンテナンスが大切です。

  • ソールの汚れはこまめに落とす
    ライド後、ペダルのピンが食い込む部分に泥やゴミが詰まってませんか?私は家に帰ったらすぐ、玄関で古い歯ブラシか100均のデッキブラシでゴシゴシやってます。これだけでグリップ力が全然違いますよ。
  • 防水スプレーはケチらず使う
    新品で買ったとき、あと洗った後には防水スプレーをシュッとひと吹き。完全防水にはなりませんが、泥汚れが落ちやすくなるし、急な雨でも浸水が遅れて助かります。私はAmazonで安いやつを常備してます。
  • 保管場所には気を使う
    夏場の車内とか、ベランダの直射日光が当たる場所に放置すると、ソールのゴムと接着剤が劣化します(過去に一足ダメにしました……)。玄関の日陰とか、シューズラックの下段あたりが無難です。

よくある質問(FAQ)

スニーカーでも代用できる?

近所の買い物程度なら問題ありませんが、長距離ライドやトレイルでは推奨しません。ソールが柔らかすぎて足が疲れやすく、ペダルから滑ってケガをするリスクがあるため、専用シューズの使用を強くおすすめします。

ビンディングシューズとどちらを選ぶべき?

「速く走ること」が最優先ならビンディングですが、「気軽に楽しむ」「歩くことも多い」ならフラットペダル用シューズが最適です。初心者はまずフラットペダルでバイクコントロールを身につけてから、必要に応じてビンディングを検討するのが良いでしょう。

サイズ選びのコツは?

できれば実店舗で試着するのが理想です。メーカーによって足型(ラスト)が異なります。通販で購入する場合は、厚手の靴下を履くことを考慮して、普段のスニーカーより0.5cm程度大きめを選ぶか、サイズ交換可能なショップを利用すると安心です。

雨天時の対策は?

防水スプレーを使用するのが基本ですが、完全防水ではありません。雨の日もガッツリ走るなら、ゴアテックス(GTX)素材を採用したモデル(例:シマノ SH-GF800 GTXなど)を検討してみてください。

まとめ|自分に合った一足を見つけよう

フラットペダル専用シューズは、スニーカーとは似て非なるものです。一度そのグリップ力とペダリングのしやすさを体感すると、もう元のスニーカーには戻れなくなるでしょう。

最後に、用途別のおすすめを整理します。

  • 街乗り・カフェライドなら:
    Chrome サウスサイド 3.0 ロー、シマノ SH-ET501
  • 本格的なMTB・トレイルなら:
    Five Ten フリーライダー プロ、シマノ SH-GF600
  • 自転車旅・アドベンチャーなら:
    Five Ten トレイルクロス LT、ジロ トラッカー

私自身、自転車旅でフラットペダルシューズに変えてから、景色を楽しみ、気になったお店に立ち寄る余裕が生まれました。あなたもぜひ、自分にぴったりの一足を見つけて、より自由で快適なサイクリングライフを楽しんでください。