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【2026年10月更新】クマに遭遇しない方法と出会ったときの対処法|大声も荷物を投げるのもNG
更新日: 2026年10月17日

登山やキャンプでクマに出会わないための工夫と、出会ってしまったときの動き方をご紹介します。環境省が2026年にまとめた資料では、大声で威嚇する・物を投げる・荷物を置いて逃げるは「してはいけないこと」。最後の手段の防御姿勢と、2026年の出没のようすも。
秋の山を歩いていると、ふとクマのことが気になりますよね。2025年度は、クマによる人身被害が全国で238人、亡くなった方が13人と、統計のある2006年度以降でいちばん多い年になりました。2026年度も、8月末までに62人が被害にあい、そのうち6人が亡くなっています(環境省の速報値・10月2日付)。
とはいえ、やることは意外とシンプルなんですよね。ほとんどは「出会わないための工夫」で、出会ってしまったときの動き方も、環境省が2026年に資料にまとめています。
ただ、昔からよく聞く「大声を出して追い払う」「荷物を投げて気をそらす」は、いまの案内では「してはいけないこと」に入っています。出かける前に、一度目を通しておいてもらえたらうれしいです。
2026年のクマのようす(10月時点)
まずは、いまの状況から。数字は、環境省がまとめている速報値です。

※環境省「クマに関する各種情報・取組」の「クマ類による人身被害について[速報値]」(2026年10月2日付)より。暫定値のため、あとで変わることがあります
並べてみると、2025年度が飛び抜けているのが分かりますよね。2024年度(85人・亡くなった方3人)と比べると、亡くなった方は4倍以上。それまでいちばん多かった2023年度(219人・6人)と比べても、2倍以上です。
2025年度は、秋に人の暮らす場所で
2025年度は、クマが大量に出没した年でした。出没の件数は全国で50,801件と、前の年(20,513件)の約2.5倍です。被害は10月だけで89人にのぼり、秋田県(67人)、岩手県(40人)、福島県(24人)など、東北の6県で全体の6割を超えました。
環境省の分析では、ふだんの年も大量出没の年も、春から初夏にかけては山のなか(クマのすみか)で被害が出ています。大量出没の年は、それに加えて、秋に市街地や人家のまわりで被害が多くなる形でした。
※出没の件数は、環境省「クマ類の出没情報について[速報値]」(2026年9月9日付)より。北海道は出没の件数を公表していないので、入っていません
2026年度は、春から夏に出没が多め
2026年度は、4〜7月の出没が17,362件と、この5年でいちばん多くなりました。一方で、8月末までの人身被害は62人。環境省は、全体としては「例年と同様の傾向」と見ていて、関東地方では6〜7月に被害が多かったとも書いています。
亡くなった6人のうち5人は、4〜6月に、山菜やタケノコを採りに山へ入っていた方でした。山菜採りに夢中になると、知らないうちにクマとの距離が縮まっていることがある、と政府広報も呼びかけています。クマというと秋のイメージですが、春の山菜の時期も、同じくらい気をつけたいところかなと思います。
この秋の見通し
秋にクマが人里へ出てくるかどうかは、ブナやミズナラなどのドングリの実り具合で変わります。ドングリが不作の年は、クリやカキを求めて、人の暮らす場所への出没が増えるためです。
で、2026年の秋はというと、地域によってかなり違うんです。
- 東北:国有林のブナは、岩手・宮城・山形が豊作、青森・秋田が並作(東北森林管理局・10月6日)
- 長野:県は「山林内に留まるクマが多い」「大量出没の危険性は低い」と予測(9月17日)
- 群馬:5種類の木の実を合わせて「不作」。県は、秋に人里などへ出没する可能性が高くなる、としています(9月29日)
- 関東の国有林のブナ:栃木・山梨が大凶作、神奈川・埼玉が凶作、東京・群馬が並作(関東森林管理局・9月30日。調べた場所が少ない県もあります)
環境省の10月2日の資料でも、群馬県・京都府・兵庫県・鳥取県は、秋の出没に特に注意が呼びかけられている地域として挙がっています。ただ、山梨のブナは県の調べでは豊作なので、ひとつの数字だけで決めつけないほうがよさそうです。行き先の県のページを見ておくのが確実です(関東の山の見る場所)。
出会わないための6つ
環境省と政府広報は、「クマに出会わないための6ヶ条」をまとめています。山を歩く人向けに、少し言葉を足してご紹介しますね。

1. 出没情報を先に見る
出かける前に、行き先の都道府県や市町村が出している、クマの出没情報を見ておきます。近くで目撃や出没の情報があれば、行くのを控えるのが、いちばんの安全策です。せっかく計画した日でも、そこは思い切って行き先を変えるのがいいかなと思います。
秋田県には、鈴やラジオの音に近づいてくるクマが確認されて、入山が禁止されている地域もあります。立ち入りの制限が出ていないかも、あわせて見ておきたいところです。
2. 1人で行動しない
人数が多いほど、話し声や足音で、こちらの気配が伝わります。山菜採りや写真に夢中になって、仲間と離れてしまうと、1人で歩いているのと同じになってしまいます。話しながら歩くだけでも、けっこう違う気がします。
3. 早朝と夕方を避ける
明け方と日の入りの前後は、クマの動きが活発になります。2025年度の被害も、この時間に多く起きていました。暗くなる前に下りてこられる計画にしておくと安心です。秋は日が短いので、思ったより早く暗くなるんですよね。
秋(10〜11月)のクマは、冬眠に備えて食欲が増して、1日に動く時間が長くなり、夜も動くことが増えます。
4. 音を鳴らし続ける
鈴やラジオ、話し声で、こちらがいることを先に知らせます。秋田県によると、事故の大半は「鈴は持っていたがじっとしていたので鳴っていなかった」「家にラジオを忘れた」といった、人が静かにしているときの鉢合わせでした。鈴やラジオでにぎやかにしていて襲われた事例は、ほぼないそうです。
気をつけたいのは、鈴が鳴らない、聞こえない場面です。
- 立ち止まっているとき(休憩中、写真を撮っているとき、山菜を採っているとき)
- 雨の日に、ザックカバーで鈴が押さえられているとき
- 沢沿いや雨の日で、水の音にかき消されるとき
- 天気の悪い日や夕暮れどき(人もクマも、お互いに気づきにくい)
休憩のときって、つい鈴のことを忘れがちなんですよね。黙って景色を眺めているときは、思っている以上に、まわりは静かになっています。
見通しの悪い所や、音が響きにくい所では、意識して大きな音や声を出します。トレイルランニングで見通しの悪い所を通るときは、スピードを落としてください。速いほど、出会い頭になりやすいからです。
ただ、何度も人の暮らす場所に出てきているクマは、音だけでは避けられないこともあります。音を出しながらも、物音や足跡でクマに早めに気づけるよう、まわりに気を配っておきたいところです。
5. まわりと頭の上に気を配る
クマは木登りが得意です。2025年には、山菜採りを終えて下りようとした人の上に、木から子グマが落ちてきて、襲われた例もありました。足もとばかり見て歩いていると、なかなか上までは気が回らないですよね。左右だけでなく、ときどき上にも目を配ってみてください。
子グマだけを見かけたときも、すぐ近くに母グマがいる可能性が高いので、近づかずに、すぐその場を離れます。
6. 痕跡を見つけたら、静かに引き返す
フン、足跡、木の幹の爪あと。こうした痕跡は、近くにクマがいるかもしれないサインです。とどまらずに、静かにその場を離れます。新しい痕跡なら、その先へは進まずに引き返すのが安全です。
どんな形をしているのか、環境省の資料に写真が載っています。フンは落ち葉にまぎれていたり、足跡は舗装路にうっすら残っていたりと、意外と見落としやすいんですよね。一度見ておくと、山で見分けやすくなりますよ。

出典:環境省「-クマによる人身被害事例から- クマに出会わないためにできることや出会ってしまった時の対処について」(2026年3月)の9ページを、sagasu が切り出して作成
キャンプでは、食べ物とごみのにおいを残さない
キャンプ場がクマのすむ山のなかにあるときは、まわりに人がいても、クマと出会う可能性は街より高くなります。いちばん大事なのは、食べ物とごみのにおいで、クマを呼ばないことです。
一度でも人のそばで食べ物を手に入れたクマは、その場所を覚えて、くり返し来るようになることがあります。そうなると、テントを襲う危険なクマに変わってしまうこともあるんですよね。
食べ物はどこに置く?

食料庫やフードロッカーがあれば、その中へ。車で入れるなら、寝る前とテントを離れるときは車の中へ。食べ物は、こうした頑丈な場所にしまっておくのが基本です。どちらも無いキャンプ場では、ビニール袋などに密閉してテントの中に、と決めている所もあります(上高地のキャンプ場のルール)。
テントの中に置くか外に置くかは、キャンプ場によって決まりが違います。受付で確かめて、そのとおりにするのがいちばんです。でも、テントの外や前室に置きっぱなしにしない、というところは、どこでも同じです。
ごみと食器も、においのもと
- 食べ物が入っていた包装紙や、飲み終えた缶、ペットボトルも、クマを引き寄せます
- 生ごみや残飯は袋に密閉して、ごみ箱のないキャンプ場では持ち帰る
- 食器はすぐに洗う。ラーメンなどの残り汁は、紙に吸わせて、残飯と一緒に始末する
※環境省 上高地管理官事務所「キャンプ場におけるクマ対策ルール」(PDF)より
サイトの選び方と、スプレーを撒かないこと
見通しのいい場所、近くに車を停められる場所、管理棟のような逃げ込める建物の近くを選ぶのも、環境省がすすめていることです。キャンプ場のサイトや SNS に、出没情報が出ていないかも見ておきます。
それから、クマ撃退スプレーを、テントのまわりにあらかじめ撒いておくのはやめましょう。虫よけのような使い方は勧められていません。海外の研究では、地面に噴射したあとに、かえってクマが引き寄せられたことが確認されています。
クマ撃退スプレーは、持ち方まで決めておく
鈴やラジオが「出会わないため」の道具なら、クマ撃退スプレーは、出会ってしまったときの道具です。環境省も、山に入るときに持っておくことをすすめています。
北米での使われ方を分析した研究では、適切なスプレーを噴射して、9割以上の割合で、攻撃や突進などをやめさせられたと報告されています。ただし環境省は、「安全を100%保障するような対処方法ではない」とも書いています。
選ぶときの数字(2026年8月)
| 項目 | 環境省の推奨要件 |
|---|---|
| 有効成分 | CRC(カプサイシンの仲間)の濃度 1.0〜2.0%程度 |
| 噴射距離 | 7.5m程度以上 |
| 噴射時間 | 6秒程度以上 |
| 噴射の形 | 霧状に広がるもの(棒状に飛ぶものは勧められていない) |
| そのほか | すぐ外せる安全装置が付いている・使用期限が書いてある |
※環境省「クマ撃退スプレーの性能に係る推奨要件」(令和8年8月)より
人に向ける防犯用のスプレーや、虫よけのような忌避剤とは別のものです。「クマ用」で「撃退用」と書かれたものを選びます。噴射時間だけでなく、噴射距離も書いてあるかを見ておくといいかなと思います。
持ち方と、扱いで気をつけること
- 腰か胸に、専用のホルスターで着ける。ザックの中やサイドポケットは勧められていません。クマは時速40km以上で走るので、30m先から突進されたら、準備できる時間は3秒もないからです
- 安全装置は、使うとき以外は外さない
- 車の中など、高温になる所に置きっぱなしにしない
- 冬の寒いときは、ガスの圧が下がって、飛ぶ距離が短くなる
- 使いかけは使わない(1〜3秒の噴射を何回かできるように)
- 飛行機には、手荷物でも預けても持ち込めない。現地で貸し出しをしている所もあります
- 本物で試し撃ちはしない。練習は、練習用のスプレーで
スプレーって、持っているだけで安心してしまいがちなんですよね。どこに着けて、どう抜いて、どう構えるか。そこまで決めておいて、はじめて役に立つ道具だと思います。
※消費者庁・環境省・国民生活センター「クマ撃退スプレーの備え方」(2026年8月25日)ほか
どの製品が要件を満たしているか、鈴やホーンとの使い分けは、ベアホーンとクマ撃退スプレーの記事でご紹介しています。
クマに出会ってしまったら|距離ごとの動き方
どれだけ気をつけていても、出会ってしまう可能性はゼロではありません。いちばん大事なのは、あわてないこと、走って逃げないこと。クマは時速40km以上で走れるので、人が走って逃げきることはできません。
とはいえ、目の前にクマがいたら、あわてないのはなかなかむずかしいですよね。だからこそ、動き方を先に頭に入れておくのがいいかなと思います。

遠くにいて、こちらに気づいていないとき

※画像はイメージです
落ち着いて、静かにその場を離れます。クマのほうが先に人の気配に気づいて、隠れたり逃げたりすることが多いんです。もし気づいていないようなら、物音を立てるなどして、様子を見ながら離れます。
急に大声をあげたり、急に動いたりすると、驚いたクマがどう動くか分かりません。登山道の先にいるなら、無理に通らずに、引き返すか、クマが去るまで待ちます。写真を撮ろうと近づくのも、やめておきましょう。
近くにいて、こちらに気づいたとき
クマを見ながら、静かにゆっくり後ずさりします。クマには逃げるものを追いかける傾向があるので、背中を見せて逃げ出すと、かえって攻撃性を高めてしまうことがあります。静かに語りかけながら後ずさりする、というのも、環境省のマニュアルにある方法です。
近くに木や車があれば、クマと自分のあいだに挟むように動きます。突進されても、直接ぶつかる危険が低くなります。車や建物が近くにあるなら、中に逃げ込みます。
スプレーを持っているなら、このあいだにホルスターから取り出して、すぐ使えるようにしておきます。
向かってきたとき
クマは、本気で襲うのではなく、すぐ立ち止まって引き返す「威嚇突進(ブラフチャージ)」をすることがあります。このときも、落ち着いて距離をとれば、やがて立ち去ることがあります。
スプレーは、5〜10mくらいまで引きつけてから、クマの顔(目と鼻)をねらって噴射します。原則は、自分にかからないよう風上から。それでも、威嚇か本気かを見分けようとせずに、届く距離に入ったら迷わず噴射できるようにしておくことが大事だ、と環境省は書いています。
襲われそうになったら|防御姿勢
ここまでの方法をとっても襲ってきたときの、最後の手段です。
- うつ伏せになって、顔・胸・おなかを守る
- 手の指を組んで、後頭部と首の後ろを守る
- フードや帽子があれば、それで頭を守る
環境省の分析では、クマによるけがの77%は頭でした。手や腕、背中に攻撃を受けても、急所を守れれば、命にかかわるけがを防げる可能性があります。リュックは背負ったままにしておくと、背中を守ってくれます。ヘルメットがあれば、頭も守れます。
ツキノワグマの場合、一撃を与えたあとは、すぐに逃げていくことが多いです。
クマが去って、安全な場所に移れたら、出会った場所と時間、クマが向かった方向を、その地域の市町村か警察に知らせます。
※環境省「クマ類の出没対応マニュアル(改定版)」(2021年)、環境省「クマに出会わないためにできることや出会ってしまった時の対処について」(2026年)、政府広報オンライン(2026年9月10日)、環境省「国立公園に出かける前に知っておきたいクマのこと」より
してはいけないこと
環境省が2026年にまとめた資料で、「してはいけないこと」に挙がっているのは、次の4つです。
- 大きな声や音を出して、クマを威嚇する
- 背中を見せて、走り出す
- 物を投げたりして、刺激する
- リュックやかばんを置いて逃げる(食べ物が入っていると、意図しない餌付けにつながる)
昔よく聞いた話は、いまどうなっている?
| よく聞く話 | いまの案内 |
|---|---|
| 大声を出して追い払う | 見えているクマに向かっては、しない。秋田県は、立ち去ろうとしていたクマに大声を出して、攻撃された事例があると書いています。声を出すのは、クマに出会う前(見通しの悪い所) |
| 両手を上げて、体を大きく見せる | 至近距離では、かえってクマを興奮させてしまうことがある(秋田県) |
| 荷物を投げて、気をそらす | しない。「人をおどせば食べ物が手に入る」とクマが覚えて、人に近づくようになる。リュックは背中を守るので、背負ったまま |
| 死んだふりをする | 急所を守る「防御姿勢」。うつ伏せで、首の後ろを手で守る。襲われそうになったときの最後の手段 |
| 木に登って逃げる | クマは木登りが得意 |
| 走って逃げる | クマは時速40km以上。逃げきれない |
大声については、出会う前と出会ったあとで、正反対になるんですよね。見通しの悪い所では声を出して、見えているクマには出さない。ここは、ぜひ覚えておいてほしいところです。

日本のクマは2種類|ヒグマとツキノワグマ
日本には、北海道にヒグマ、本州と四国にツキノワグマがすんでいます。九州のツキノワグマは、すでに絶滅したと考えられています(環境省のレッドリスト・2012年)。四国のツキノワグマは、2017年の推定で16〜24頭と、とても少ない群れです。
すんでいる範囲は広がっています。2018年度の環境省の調査では、全国の約半分(54.8%)の区画でクマの情報があり、2003年度より約4割広がっていました。いまは34の都道府県にいつもいて、四国を除くすべての地域で広がっています。「この山にクマはいないはず」と思い込まないほうがいいかなと思います。
※環境省「クマ類の生息状況の調査結果」(2019年6月21日)ほか
季節ごとのクマのようす
| 時期 | クマのようす | 人との関わり |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 冬眠から覚めて、山菜や草を食べる | 山菜採りで出会うことが増える |
| 初夏(6〜7月) | 繁殖の時期。親から離れた若いオスが、生まれた場所から離れていく | 若いオスが、人の暮らす場所に出てくることが増える |
| 夏 | 草、アリなどの虫、木イチゴやサクラの実を食べる | — |
| 秋(10〜11月) | 冬眠に備えて食欲が増す。ブナやミズナラのドングリ、ヤマブドウなどを食べる。1日に動く時間が長くなり、夜も動く | ドングリが不作の年は、クリやカキを求めて、人の暮らす場所へ出てくることが増える |
| 冬(11月下旬〜) | 11月下旬〜12月ごろに冬眠に入り、3〜5月まで冬眠する。メスは冬眠中に子を産む | — |
※環境省「クマ類の生態について」(PDF)より。地域や年によって違います
関東の山のクマ情報は、どこで見る?
関東の山に出かけるときは、次のページで、出没や目撃の情報を見られます。山梨県の出没マップには、2025年12月から東京都の目撃情報も載るようになりました。奥多摩や大菩薩のあたりに行くなら、このマップで県境の両側を一度に見られて便利かなと思います。
| 都県 | 見るページ | 2026年のようす |
|---|---|---|
| 東京(奥多摩・高尾など) | 東京都「TOKYOくまっぷ・都内での目撃等」 | 9月28日に、八王子市で、人の暮らす場所に出たクマへの緊急銃猟(環境省の一覧) |
| 神奈川(丹沢) | 神奈川県「ツキノワグマ情報について」 | 今年度の目撃等の一覧(PDF)を更新中 |
| 埼玉(秩父) | 埼玉県「クマ・イノシシに注意!」 | 東京都と山梨県のマップへのリンクも |
| 群馬 | 群馬県「ツキノワグマ情報について」 | 6月29日、桐生市の鳴神山の山頂付近で、登山中の人がクマに襲われてけが |
| 栃木 | 栃木県「令和8年度のクマ出没(目撃)状況」 | 4〜9月の目撃は292件(前の年の同じ時期は185件) |
| 山梨 | 山梨県「ツキノワグマ出没に対する注意について」 | 出没マップで、東京都の目撃も一緒に見られる |
| 長野 | 長野県「ツキノワグマ情報マップ」 | 月ごとの目撃情報 |
※2026年10月14日に各ページで確かめた内容です
ほかの地域は、環境省「国民向けのクマに関する情報」から、都道府県のページへたどれます。
よくある質問
クマ鈴は、意味がないって本当ですか?
出会わないための道具として、意味はあります。秋田県で起きた事故の大半は、鈴が鳴っていなかったりラジオを忘れたりして、静かにしているときの鉢合わせでした。
ただ、立ち止まっていると鳴らないこと、沢の音にかき消されること、人に慣れたクマには通じないことがあるのは、知っておきたいところです。
「死んだふり」は効きますか?
死んだふりに近い形として、急所を守る「防御姿勢」があります。うつ伏せになって顔・胸・おなかを守り、手の指を組んで後頭部と首の後ろを守ります。
ほかの方法をとっても襲ってきたときの、最後の手段です。まずは、静かにゆっくり離れることから。
クマに出会いやすい時間と季節は?
時間は、明け方と日の入りの前後です。2025年度の被害も、この時間に多く起きていました。
季節は、ふだんの年は春から初夏(山菜採りの時期)に山のなかで、ドングリが不作の年は秋に人の暮らす場所で、被害が多くなります。
子グマだけを見かけたら、どうすればいいですか?
子グマは小さくてかわいく見えるので、つい見入ってしまいますよね。
でも、すぐ近くに母グマがいる可能性が高いので、近づかずに、すぐその場を離れます。母グマは、子グマを守ろうとして攻撃的になることが多いからです。
キャンプで、食べ物はテントの中に置いてもいいですか?
キャンプ場によって決まりが違います。食料庫やフードロッカーがあれば、その中へ。車で入れるなら、車の中へ。どちらも無いキャンプ場では、密閉してテントの中に、と決めている所もあります。
テントの外や前室に置きっぱなしにしないのは、どこでも同じです。
クマ撃退スプレーは、飛行機に持ち込めますか?
持ち込めません。航空法で、手荷物でも預ける荷物でも禁止されています。遠くの山に行くときは、現地で貸し出しをしている所を探してみてください。
2026年の秋は、クマが多いですか?
地域によって違います。東北と長野はブナの実りが並作から豊作で、長野県は「大量出没の危険性は低い」と見ています。一方、群馬県は木の実が「不作」で、秋に人里へ出てくる可能性が高くなっています。
行き先の県のページで、最新の情報を見ておくのが確実です。
クマを見かけたら、どこに知らせればいいですか?
まずは安全な場所に移ってから、その地域の市町村か警察に知らせます。出会った場所と時間、クマが向かった方向を伝えられると、まわりの人の安全につながります。
まとめ
- 出かける前に、行き先の出没情報を見る。情報があれば、行くのを控える
- 1人で行かない。明け方と夕方は避ける
- 鈴やラジオは鳴らし続ける。立ち止まると鳴らない・沢では聞こえない、を忘れずに
- キャンプでは、食べ物とごみのにおいを残さない。置き場所はキャンプ場の決まりどおりに
- 出会ったら、クマを見ながら、静かにゆっくり離れる。大声・物を投げる・荷物を置いて逃げる、はしない
- 襲われそうになったら、うつ伏せで、首の後ろを手で守る
こわい話が多いですが、出会ってしまう場面の多くは、出かける前の準備で減らせる気がします。秋の山を、安心して楽しんでくださいね。
※数字は、環境省の速報値(人身被害は2026年10月2日付、出没は9月9日付)と、各都道府県・森林管理局の発表(2026年9〜10月)によります。対処法は、環境省「クマ類の出没対応マニュアル(改定版)」(2021年)、「クマに出会わないためにできることや出会ってしまった時の対処について」(2026年)、政府広報オンライン(2026年9月10日)をもとにしています。情報は2026年10月14日時点のものです。山に入る前に、行き先の自治体の最新の情報をご確認ください。



クマの話は、どうしても、こわいニュースのほうが先に耳に入ってきますよね。でも、山で私たちにできることは、実はそれほど多くないと思っています。出没情報を見る、音を出して歩く、食べ物のにおいを残さない。ほとんどはこの3つです。
ひとつ意外に思われるかもしれないのが、「死んだふり」に近い形が、いまも最後の手段として公式の案内に載っていること。ただ、そのねらいは、昔よく聞いた話とは少し違うんです。