設営や撤収で疲れた体を温泉でゆっくりと癒す。これほど贅沢なキャンプ体験はないのではないでしょうか。栃木県の那須・日光エリアには、美しい自然環境の中でキャンプを楽しみながら、質の高い温泉も満喫できるキャンプ場が数多く点在しています。
那須高原や日光の山々に囲まれたこのエリアは、豊富な湧出量を誇る温泉地として古くから親しまれてきました。硫黄泉やアルカリ性単純温泉など、様々な泉質の温泉があり、それぞれ異なる効能を楽しむことができます。また、標高の高いエリアでは夏でも涼しく過ごせるため、年間を通してキャンプに適した環境が整っています。
那須・日光エリアが温泉キャンプに最適な理由
栃木県の那須・日光エリアは、温泉とアウトドアの両方を高いレベルで満喫できる数少ないエリアです。那須温泉郷は開湯1300年以上の歴史を持ち、硫黄泉を中心とした多彩な泉質が楽しめます。一方、日光エリアには鬼怒川温泉や日光湯元温泉など、アルカリ性の美肌効果が期待できる温泉が豊富にあります。
このエリアの標高は500メートルから1000メートル程度に位置しており、夏でも涼しく過ごせる気候が魅力です。特に7月から8月の最高気温は25度から28度程度で、都市部と比較して5度以上も低く、快適なキャンプ環境が整っています。
アクセス面でも優秀で、東北自動車道の那須ICや日光IC、西那須野塩原ICを利用すれば、首都圏から2時間程度でアクセス可能です。また、JR宇都宮線の西那須野駅からバスで行ける塩原グリーンビレッジや、東武鉄道の鬼怒川公園駅から歩いて行ける鬼怒川温泉オートキャンプ場のように、電車で行けるキャンプ場もあります。
栃木県の温泉付きキャンプ場4選
4つのキャンプ場の場所
4つのキャンプ場の場所を、地図にまとめました。番号は見出しの番号と同じで、印を押すと、そのキャンプ場の項目へ移ります。
1. 塩原グリーンビレッジ

出典:塩原グリーンビレッジ公式サイト
那須塩原市塩原1230に位置する塩原グリーンビレッジは、塩原温泉郷の奥座敷に位置する複合リゾート施設で、キャンプ場と温泉宿泊施設が一体となった珍しいスタイルが特徴です。箒川の渓谷沿いに位置し、清流のせせらぎと野鳥のさえずりに包まれた静寂な環境でキャンプを楽しめます。
最大の魅力は施設内にある自家源泉の天然温泉「森のいで湯・福のゆ」で、宿泊者は無料で入浴できます。泉質は、内風呂がナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩、露天風呂がナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩で、効能は神経痛、冷え症、きりきず、やけど、動脈硬化症とされています。宿泊者専用の「野天のゆ」も無料で(中学生以上は入浴税が別に必要です)、貸切の「樽のゆ」は宿泊者なら60分1,800円です。
キャンプサイトは微砂利敷・芝仕様のオートキャンプサイトで、AC電源は別料金(1,100円)で使えます。サイトの広さは80㎡・100㎡・180㎡の3種類です。各エリアごとに炊事場があり、屋根付きのバーベキューコーナーも無料(当日予約)で使えます。
西那須野・塩原ICから国道400号線を塩原方面へ14kmとアクセスも良好で、近くには竜化の滝やもみじ谷大吊橋などの観光スポットもあります。コテージやキャビンなどの宿泊施設も併設されています。
2. 鬼怒川温泉オートキャンプ場

出典:鬼怒川温泉オートキャンプ場公式サイト
日光市鬼怒川温泉滝1053に位置する鬼怒川温泉オートキャンプ場は、関東有数の温泉地として知られる鬼怒川温泉郷に隣接する本格的なオートキャンプ場です。鬼怒川の山に囲まれた渓流沿いのロケーションで、普段の喧騒を忘れて自然の音に包まれながらキャンプを楽しむことができます。
場内最大の自慢は源泉から引いた温泉浴場「上滝乃湯」です。露天風呂からの渓流の眺めは抜群で、日帰り入浴も受け付けています。宿泊者は大人500円、小人300円で利用でき、疲れた体を温泉でしっかりと癒すことができます。また、釣堀も併設されており、獲れたての新鮮な魚をその場で味わうこともできます。
キャンプサイトは全40区画で構成され、電源付きオートサイトが20区画、電源なしサイトが20区画用意されています。サイトは区画されていますが、区画の中は自由にレイアウトできます。高台には、大型のテントやタープが張れる特別サイト(限定1区画・ドッグフリー可)もありますが、テントと寝具のレンタルは中止されています。
東武鉄道の鬼怒川公園駅から車で5分ほど(徒歩ではおよそ15分)とアクセスしやすく、周辺には日光江戸村や東武ワールドスクウェアなどのテーマパークもあり、観光拠点としても優秀な立地です。
3. 那須野が原公園オートキャンプ場

出典:那須野が原公園オートキャンプ場公式サイト
那須塩原市に位置する那須野が原公園オートキャンプ場は、那須野が原の自然に囲まれた緑いっぱいの公営キャンプ場です。広大な公園の一角にあるため、キャンプ以外にもアスレチック、貸自転車、ファミリープールなど様々なアクティビティを楽しむことができ、特にファミリーキャンパーに人気があります。
場内にはキャンパー専用の天然温泉「クアルーム」があり、宿泊者は無料で利用できます(12歳以上は、入湯税が1人1泊100円かかります)。シャンプーや石けんの備え付けはないので、持って行きましょう。キャビンサイトでは各棟に温泉が引かれており、プライベートな温泉タイムも楽しめます。
キャンプサイトは5種類に分かれており、オートサイト、フリーサイト、デイキャンプサイト、4人用キャビン、8人用キャビンなど計48サイトを用意。オートキャンプサイトには区画ごとにコンセント(15A・1500Wまで)と木製のテーブル・ベンチがあり、場内にはコインランドリーや売店も併設されています。公営施設のためリーズナブルな料金設定も魅力です。
東北自動車道の西那須野塩原ICが最寄りで、塩原温泉や那須高原への観光拠点としても便利な立地にあります。冬でも温泉やキャビンでの宿泊が可能で、四季を通じて利用できる貴重なキャンプ場です。
4. キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原

出典:キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原公式サイト
那須郡那須町高久甲5861-2に位置するキャンプ・アンド・キャビンズ那須高原は、「こどもにきゃんぷ!」を掲げ、宿泊を子ども連れの家族か大人2名までに限っているキャンプ場です。どんな季節や天気でも安心して過ごせる充実した設備と、子供向けのイベントやアクティビティが豊富に用意されているのが特徴です。
場内には温泉施設はありませんが、近隣に「源泉 那須山」をはじめとする複数の日帰り温泉施設があり、キャンプの疲れを癒すことができます。源泉
那須山は平日も土日祝日も10時から22時まで(最終受付は21時30分)営業しており、お食事処や休憩棟もある日帰り温泉施設です。
テントサイトは全区画電源つきで、さまざまなタイプのキャビンやコテージも用意されています。遊具付きサイトや囲炉裏付きサイトなど、子供が喜ぶ特別な区画も豊富です。各サイトは子供の安全性を最優先に設計されており、場内では定期的に子供向けのイベントやクラフト体験も開催されています。キャビンも複数タイプ用意され、キャンプ初心者でも安心して利用できます。
東北自動車道・那須ICより4.7kmとアクセスが良く、周辺には那須どうぶつ王国や那須ハイランドパークなどの観光施設も豊富。予約は非常に競争が激しいものの、一度体験すると必ずリピートしたくなる魅力的な施設として多くのファミリーに愛されています。
温泉付きキャンプ場を選ぶポイント
温泉の種類と泉質を確認する
温泉付きキャンプ場を選ぶ際は、温泉の泉質と効能を事前に確認することが大切です。栃木県の那須・日光エリアには硫黄泉、アルカリ性単純温泉、塩化物泉など様々な泉質があります。硫黄泉は皮膚病や神経痛に効果があり、アルカリ性単純温泉は美肌効果が期待できます。また、温泉が施設内にあるか、近隣の立ち寄り湯を利用するかによって、利便性や料金も大きく変わってきます。
サイトの種類と設備をチェックする
キャンプサイトの広さや電源の有無、炊事場やトイレの設備も重要な選択基準です。電源付きサイトがあると冬キャンプでも安心で、電気毛布やヒーターを使用できます。また、温水が使える炊事場や水洗トイレがあると、快適性が大幅に向上します。サイトの地面が芝生か砂利か、水はけの良さ、プライバシーの確保なども事前に確認しておくと良いでしょう。
立地とアクセスを考慮する
キャンプ場の標高や周辺環境も選択の重要な要素です。標高の高いキャンプ場は夏でも涼しく過ごせますが、朝夕の冷え込みが激しくなるため防寒対策が必要になります。また、高速道路のICからの距離や、公共交通機関でのアクセス方法も確認しておきましょう。周辺に観光スポットや買い物施設があると、キャンプ以外の楽しみ方も広がります。
まとめ
栃木県の那須・日光エリアには、自然の美しさと温泉の癒しを同時に楽しめる魅力的なキャンプ場が数多くあります。今回ご紹介した4つのキャンプ場は、それぞれ異なる特色を持っており、キャンプスタイルや好みに応じて選択できるのが魅力です。
塩原グリーンビレッジは宿泊者が無料で入れる自家源泉の温泉が自慢で、鬼怒川温泉オートキャンプ場は渓流沿いの絶好のロケーションが魅力です。那須野が原公園は公営のリーズナブルな料金設定とファミリー向け設備が充実しています。キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原では子供向けサービスが充実した特別な体験ができます。
ところで、温泉とキャンプの組み合わせは日本ならではの楽しみ方とも言えます。焚き火を囲んで過ごした夜の後、朝一番に入る露天風呂の気持ちよさは格別で、一度体験すると病みつきになってしまうかもしれません。
キャンプと温泉を同時に楽しめるこれらのキャンプ場で、日常の疲れを癒し、自然との触れ合いを通じて心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。きっと忘れられない思い出になるはずです。
よくある質問
温泉付きキャンプ場での入浴料金はどのくらいですか?
施設によって大きく異なります。塩原グリーンビレッジや那須野が原公園のように宿泊者が無料または入湯税程度で利用できる施設もあれば、鬼怒川温泉オートキャンプ場のように500円程度の料金がかかる場合もあります。近隣の日帰り温泉を利用する場合は600円から1,000円程度が相場となっています。
冬キャンプでも温泉は利用できますか?
はい、今回紹介したキャンプ場の多くは通年営業しており、冬でも温泉を楽しめます。特に那須野が原公園ではキャビンサイトでの冬キャンプも可能で、温泉で温まりながら快適に過ごせます。ただし、塩原グリーンビレッジは2026年11月4日から2027年3月31日まで毎週水曜日が全施設の定休日になるなど、冬は営業日や時間が変わる施設もありますので、事前に営業状況を確認することをおすすめします。
温泉の利用時間に制限はありますか?
鬼怒川温泉オートキャンプ場の「上滝乃湯」は午前10時からで、入場は午後7時までです(冬期は時間変更あり)。塩原グリーンビレッジは、日帰り温泉の「福のゆ」が10時から20時(土曜日と特定日は21時まで)、宿泊者専用の「野天のゆ」が16時から23時45分と翌朝6時30分から10時まで利用できます。利用できる時間は施設によって違うので、行く前に公式サイトでお確かめください。
子供連れでも安心して利用できますか?
はい、今回紹介したキャンプ場はすべてファミリー向けの設備が充実しています。特にキャンプ・アンド・キャビンズ那須高原は「こどもにきゃんぷ!」を掲げ、宿泊を子ども連れの家族か大人2名までに限っています。温泉施設も子供の利用を考慮した設計になっていますが、小さなお子様には必ず保護者の方が付き添うようにしてください。
