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栃木県の温泉が楽しめるキャンプ場5選|那須・日光エリア完全ガイド

栃木県の那須・日光エリアで温泉とキャンプを同時に楽しめる厳選キャンプ場5選を紹介。塩原グリーンビレッジや鬼怒川温泉オートキャンプ場など、源泉掛け流しや入り放題など温泉の質にこだわった施設を実在情報に基づき詳しく解説します。
目次

設営や撤収で疲れた体を温泉でゆっくりと癒す。これほど贅沢なキャンプ体験はないのではないでしょうか。栃木県の那須・日光エリアには、美しい自然環境の中でキャンプを楽しみながら、質の高い温泉も満喫できるキャンプ場が数多く点在しています。

那須高原や日光の山々に囲まれたこのエリアは、豊富な湧出量を誇る温泉地として古くから親しまれてきました。硫黄泉やアルカリ性単純温泉など、様々な泉質の温泉があり、それぞれ異なる効能を楽しむことができます。また、標高の高いエリアでは夏でも涼しく過ごせるため、年間を通してキャンプに適した環境が整っています。

那須・日光エリアが温泉キャンプに最適な理由

那須温泉郷の湯けむり
那須温泉郷では1300年以上の歴史を持つ温泉が楽しめます
出典:栃木県観光協会

栃木県の那須・日光エリアは、温泉とアウトドアの両方を高いレベルで満喫できる数少ないエリアです。那須温泉郷は開湯1300年以上の歴史を持ち、硫黄泉を中心とした多彩な泉質が楽しめます。一方、日光エリアには鬼怒川温泉や日光湯元温泉など、アルカリ性の美肌効果が期待できる温泉が豊富にあります。

このエリアの標高は500メートルから1000メートル程度に位置しており、夏でも涼しく過ごせる気候が魅力です。特に7月から8月の最高気温は25度から28度程度で、都市部と比較して5度以上も低く、快適なキャンプ環境が整っています。

アクセス面でも優秀で、東北自動車道の那須ICや日光IC、西那須野塩原ICを利用すれば、首都圏から2時間程度でアクセス可能です。また、JR東北本線の黒磯駅や東武日光線の鬼怒川温泉駅からバスでアクセスできるキャンプ場もあり、電車でのアクセスも可能です。

栃木県の温泉付きキャンプ場5選

1. 塩原グリーンビレッジ

塩原グリーンビレッジのキャンプエリア
塩原渓谷の豊かな自然に囲まれたキャンプサイトでは四季折々の美しさを楽しめます
出典:塩原グリーンビレッジ

那須塩原市塩原1230に位置する塩原グリーンビレッジは、塩原温泉郷の奥座敷に位置する複合リゾート施設で、キャンプ場と温泉宿泊施設が一体となった珍しいスタイルが特徴です。標高約500メートルの塩原渓谷に位置し、清流のせせらぎと野鳥のさえずりに包まれた静寂な環境でキャンプを楽しめます。

最大の魅力は施設内にある自家源泉の天然温泉「森のいで湯・福のゆ」で、キャンプ場利用者は温泉入り放題という贅沢なサービスが受けられます。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素塩泉で、美肌効果や神経痛、冷え性、疲労回復に効果があります。貸切風呂以外は無料で何度でも利用でき、キャンプしながら湯めぐりができる唯一無二の体験が可能です。

キャンプサイトは全85区画以上で、電源付きオートサイトが約70区画、フリーサイトが15区画用意されています。サイトの広さは場所によって異なりますが、多くは8メートル×10メートル程度の広さがあります。場内には炊事棟、水洗トイレ、コインランドリーも完備されており、快適なキャンプライフをサポートします。

西那須野塩原ICから車で約25分とアクセスも良好で、途中には塩原もの語り館や竜化の滝などの観光スポットもあります。宿泊施設も併設されているため、キャンプ初心者や悪天候時には室内宿泊への変更も可能で安心です。

2. 鬼怒川温泉オートキャンプ場

鬼怒川温泉オートキャンプ場の渓流風景
鬼怒川の清流を眺めながら入浴できる露天風呂が人気です
出典:鬼怒川温泉オートキャンプ場

日光市鬼怒川温泉滝1053に位置する鬼怒川温泉オートキャンプ場は、関東有数の温泉地として知られる鬼怒川温泉郷に隣接する本格的なオートキャンプ場です。鬼怒川の山に囲まれた渓流沿いのロケーションで、普段の喧騒を忘れて自然の音に包まれながらキャンプを楽しむことができます。

場内最大の自慢は源泉から引いた温泉浴場「上滝乃湯」です。露天風呂からの渓流の眺めは抜群で、日帰り入浴も受け付けています。宿泊者は大人500円、小人300円で利用でき、疲れた体を温泉でしっかりと癒すことができます。また、釣堀も併設されており、獲れたての新鮮な魚をその場で味わうこともできます。

キャンプサイトは全40区画で構成され、電源付きオートサイトが20区画、電源なしサイトが20区画用意されています。各サイトは概ね間口6.5メートル×奥行12メートル(78平方メートル)の広さで、車1台とテント、タープの設営が可能です。高台には常設テント付きの特別サイトもあり、手ぶらでキャンプを楽しめるプランも提供されています。

今市ICから車で約25分、鬼怒川温泉駅からもアクセスしやすく、徒歩圏内には日光江戸村や東武ワールドスクウェアなどのテーマパークもあり、観光拠点としても優秀な立地です。

3. 那須野が原公園オートキャンプ場

那須野が原公園のキャンプサイト
広大な公園の一角にある緑豊かなキャンプサイトでファミリーキャンプが楽しめます
出典:栃木県公園協会

那須塩原市に位置する那須野が原公園オートキャンプ場は、那須野が原の自然に囲まれた緑いっぱいの公営キャンプ場です。広大な公園の一角にあるため、キャンプ以外にもアスレチック、貸自転車、ファミリープールなど様々なアクティビティを楽しむことができ、特にファミリーキャンパーに人気があります。

場内にはキャンパー専用の天然温泉「クアルーム」があり、宿泊者は入湯税100円のみで入り放題という驚きのサービスが受けられます。利用時間は午後3時から午後8時、および翌朝6時から8時で、男女別の温泉で疲れをしっかりと癒すことができます。キャビンサイトでは各棟に温泉が引かれており、プライベートな温泉タイムも楽しめます。

キャンプサイトは5種類に分かれており、オートサイト、フリーサイト、デイキャンプサイト、4人用キャビン、8人用キャビンなど計48サイトを用意。各サイトには水道と電源が完備されており、場内にはコインランドリーや売店も併設されています。公営施設のためリーズナブルな料金設定も魅力です。

西那須野塩原ICから車で約15分とアクセスも良好で、塩原温泉や那須高原への観光拠点としても便利な立地にあります。冬でも温泉やキャビンでの宿泊が可能で、四季を通じて利用できる貴重なキャンプ場です。

4. 日光まなかの森 キャンプ&スパリゾート

日光まなかの森の源泉掛け流し温泉
日光連山を望む源泉100%掛け流し温泉は格別な癒しを提供します
出典:日光まなかの森

日光市瀬尾2620に位置する日光まなかの森 キャンプ&スパリゾートは、日光連山が一望できる栃木県で最大規模のリゾート型オートキャンプ場です。源泉100%掛け流し温泉とログハウスを併設し、リピーターの多い人気施設として知られています。旧神山温泉オートキャンプ場としても親しまれていました。

最大の自慢は地下1,500メートルから汲み上げた源泉100%掛け流し温泉です。泉質はアルカリ性単純温泉で、神経痛、くじき、うちみ、疲労回復などに効能があります。内湯(男女)、露天風呂(男女)を完備し、宿泊者は土日21時まで、平日は通常営業時間での利用が可能です。シャワーは終日利用できる点も嬉しいサービスです。

テントサイトのほか、ログハウスやミニハウスでの宿泊も選択できる多様なスタイルに対応。オートキャンプサイトは電源付きで、釣り堀も併設されており、釣った魚をその場で調理して味わうことができます。場内にはレストランもあり、手ぶらでのキャンプも楽しめる環境が整っています。

今市ICから約30分の立地で、日光東照宮や華厳の滝などの観光スポットへのアクセスも良好です。チェックアウト後の温泉利用は有料(露天500円・内風呂700円)となりますが、滞在中は存分に温泉を満喫できます。

5. キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原

キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原のファミリーサイト
子供向けイベントや遊具が充実したファミリー専用キャンプ場です
出典:キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原

那須郡那須町高久甲5861-2に位置するキャンプ・アンド・キャビンズ那須高原は、「日本一予約が取れないキャンプ場」として話題の子供とファミリー専用キャンプ場です。どんな季節や天気でも安心して過ごせる充実した設備と、子供向けのイベントやアクティビティが豊富に用意されているのが特徴です。

場内には温泉施設はありませんが、車で約5分の近隣に「源泉 那須山」をはじめとする複数の日帰り温泉施設があり、キャンプの疲れを癒すことができます。源泉 那須山は平日10時から22時、土日祝日9時30分から22時まで営業しており、軽食・休憩場も完備された大型の日帰り専門温泉施設です。

キャンプサイトは総数180区画以上で、オートキャンプサイト約100区画以上、様々なタイプのキャビンやコテージも多数用意されています。遊具付きサイトや囲炉裏付きサイトなど、子供が喜ぶ特別な区画も豊富です。各サイトは子供の安全性を最優先に設計されており、場内では定期的に子供向けのイベントやクラフト体験も開催されています。キャビンも複数タイプ用意され、キャンプ初心者でも安心して利用できます。

那須ICから車で約8分と非常にアクセスが良く、周辺には那須どうぶつ王国や那須ハイランドパークなどの観光施設も豊富。予約は非常に競争が激しいものの、一度体験すると必ずリピートしたくなる魅力的な施設として多くのファミリーに愛されています。

温泉付きキャンプ場を選ぶポイント

温泉の泉質表示
温泉の泉質や効能を事前に確認しておくとより楽しめます
出典:栃木県観光協会

温泉の種類と泉質を確認する

温泉付きキャンプ場を選ぶ際は、温泉の泉質と効能を事前に確認することが大切です。栃木県の那須・日光エリアには硫黄泉、アルカリ性単純温泉、塩化物泉など様々な泉質があります。硫黄泉は皮膚病や神経痛に効果があり、アルカリ性単純温泉は美肌効果が期待できます。また、温泉が施設内にあるか、近隣の立ち寄り湯を利用するかによって、利便性や料金も大きく変わってきます。

サイトの種類と設備をチェックする

キャンプサイトの広さや電源の有無、炊事場やトイレの設備も重要な選択基準です。電源付きサイトがあると冬キャンプでも安心で、電気毛布やヒーターを使用できます。また、温水が使える炊事場や水洗トイレがあると、快適性が大幅に向上します。サイトの地面が芝生か砂利か、水はけの良さ、プライバシーの確保なども事前に確認しておくと良いでしょう。

立地とアクセスを考慮する

キャンプ場の標高や周辺環境も選択の重要な要素です。標高の高いキャンプ場は夏でも涼しく過ごせますが、朝夕の冷え込みが激しくなるため防寒対策が必要になります。また、高速道路のICからの距離や、公共交通機関でのアクセス方法も確認しておきましょう。周辺に観光スポットや買い物施設があると、キャンプ以外の楽しみ方も広がります。

まとめ

栃木県の那須・日光エリアには、自然の美しさと温泉の癒しを同時に楽しめる魅力的なキャンプ場が数多くあります。今回ご紹介した5つのキャンプ場は、それぞれ異なる特色を持っており、キャンプスタイルや好みに応じて選択できるのが魅力です。

塩原グリーンビレッジは温泉入り放題の贅沢さが自慢で、鬼怒川温泉オートキャンプ場は渓流沿いの絶好のロケーションが魅力です。那須野が原公園は公営のリーズナブルな料金設定とファミリー向け設備が充実し、日光まなかの森は源泉100%掛け流し温泉を誇ります。キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原では子供向けサービスが充実した特別な体験ができます。

ところで、温泉とキャンプの組み合わせは日本ならではの楽しみ方とも言えます。焚き火を囲んで過ごした夜の後、朝一番に入る露天風呂の気持ちよさは格別で、一度体験すると病みつきになってしまうかもしれません。

キャンプと温泉を同時に楽しめるこれらのキャンプ場で、日常の疲れを癒し、自然との触れ合いを通じて心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。きっと忘れられない思い出になるはずです。

よくある質問

温泉付きキャンプ場での入浴料金はどのくらいですか?

施設によって大きく異なります。塩原グリーンビレッジや那須野が原公園のように宿泊者が無料または入湯税程度で利用できる施設もあれば、鬼怒川温泉オートキャンプ場のように500円程度の料金がかかる場合もあります。近隣の日帰り温泉を利用する場合は600円から1,000円程度が相場となっています。

冬キャンプでも温泉は利用できますか?

はい、今回紹介したキャンプ場の多くは通年営業しており、冬でも温泉を楽しめます。特に那須野が原公園ではキャビンサイトでの冬キャンプも可能で、温泉で温まりながら快適に過ごせます。ただし、一部施設では冬季は営業時間が変更になる場合もありますので、事前に営業状況を確認することをおすすめします。

温泉の利用時間に制限はありますか?

多くの施設では午後3時から午後9時または10時までの営業時間となっています。塩原グリーンビレッジは午前5時から10時、正午から深夜24時まで利用可能で、清掃時間(10時から正午)と深夜から早朝(24時から5時)は利用できません。日光まなかの森では土日は21時まで延長営業し、シャワーは終日利用可能など、施設によって異なるサービスを提供しています。

子供連れでも安心して利用できますか?

はい、今回紹介したキャンプ場はすべてファミリー向けの設備が充実しています。特にキャンプ・アンド・キャビンズ那須高原は子供専用のキャンプ場として設計されており、安全性に最大限配慮されています。温泉施設も子供の利用を考慮した設計になっていますが、小さなお子様には必ず保護者の方が付き添うようにしてください。