都心からアクセス抜群の千葉県は、キャンプと温泉の両方を満喫できる魅力的なスポットが数多く存在します。房総半島の豊かな自然環境と豊富な温泉資源に恵まれた千葉県では、海沿いのロケーションや森林に囲まれた静寂な環境で、日頃の疲れを癒すことができるでしょう。近年人気が高まっているグランピング施設も充実しており、キャンプ初心者でも手軽にアウトドア体験を楽しめます。
今回は、千葉県内で温泉設備が整ったキャンプ場・グランピング施設を5ヶ所厳選してご紹介します。施設内に温泉がある場所から、近隣の日帰り温泉施設を利用できる場所まで、それぞれの特徴やアクセス方法を詳しく解説していきます。
千葉で温泉が楽しめるキャンプ場の選び方
出典:ガルビィプラス
千葉県で温泉が楽しめるキャンプ場を選ぶ際は、まず温泉施設の種類を確認することが重要です。施設内に独自の温泉設備を持つキャンプ場と、近隣の日帰り温泉施設と提携しているキャンプ場があります。施設内に温泉があれば移動の手間がかからず、キャンプ中いつでも温泉を楽しめる利点があります。
アクセスの良さも重要な選択基準です。千葉県は都心部からのアクセスが良好で、週末の1泊2日キャンプにも最適です。特に館山自動車道や京葉道路を利用すれば、都内から1〜2時間程度でアクセス可能な施設が多数存在します。
また、海との距離を考慮するのもおすすめです。千葉県は三方を海に囲まれた立地のため、海近のキャンプ場では温泉と海の両方を楽しむことができます。特に房総半島南部には、海を一望できる温泉施設を併設したキャンプ場が点在しています。
キャンプ初心者やファミリーには、グランピング施設の充実度も重要なポイントです。テント設営が不要で、快適なベッドやエアコンが完備されたグランピング施設なら、温泉とともにリゾート感覚でアウトドア体験を満喫できるでしょう。
【1】THE FARM(香取市)|天然温泉×グランピングの贅沢空間
出典:トラベルWatch(インプレス)
香取市に位置するTHE FARMは、千葉県を代表する高級グランピング施設として知られています。都内から車で約1時間30分でアクセスでき、東京駅から高速バスでのアクセスも可能です。最寄りのJR成田線滑河駅からは送迎バスや車での移動が必要ですが、その分静寂な自然環境に囲まれた特別な空間を楽しむことができます。
温泉施設は地下1,500メートルから湧出する天然温泉「おふろcafé かりんの湯」が併設されています。泉質は含鉄・含よう素-ナトリウム-塩化物強塩泉で、保温効果が高く、疲労回復や美肌効果が期待できます。大浴場と露天風呂に加えて、サウナも完備されており、キャンプの疲れをゆっくりと癒すことができます。
宿泊施設はコットンテント、ヴィラ、ログハウスなど多彩なタイプを用意。特にコットンテントは冷暖房完備で、ベッドやソファなど快適な設備が整っています。1棟あたり4〜6名の宿泊が可能で、ファミリーやグループでの利用に最適です。
施設内では農園での収穫体験やクラフト体験も楽しめ、子ども連れのファミリーに特に人気があります。レストランでは施設内で栽培された新鮮野菜を使用したBBQや創作料理を味わうことができ、食事面でも充実した体験が可能です。
【2】勝浦つるんつるん温泉直営オートキャンプ場|名湯百選の本格温泉
出典:hinata
勝浦つるんつるん温泉直営オートキャンプ場は、千葉県勝浦市の山間部に位置し、圏央道市原鶴舞ICから約40分でアクセス可能です。場内に名湯百選に選ばれた「勝浦つるんつるん温泉」を併設する、千葉県内でも珍しい本格温泉付きキャンプ場として知られています。
温泉の泉質は含重曹食塩水で、神経痛、リウマチ、皮膚病、アトピーなどに効能があるとされています。pH8.51の弱アルカリ性で、肌がつるつるになることから「つるんつるん温泉」の名前がついています。大浴場と露天風呂があり、キャンパーは特別料金で利用できるのが大きな魅力です。
キャンプサイトはオートサイト23区画で、そのうち18区画がAC電源付きです。サイトは小高い丘の上にある草地で、ほぼ平らな地形のため設営しやすく、キャンプ初心者でも安心して利用できます。また、エアコン付きのログキャビンも5棟用意されており、より快適な宿泊を希望する方におすすめです。
料金はオートサイト5,000円〜(AC電源付きは6,000円〜)、ログキャビン14,000円〜とリーズナブルな設定です。薪の使い放題サービスや直火OKなど、焚き火を楽しみたいキャンパーには嬉しいサービスも提供されています。近隣には海水浴場もあり、夏場は海と温泉の両方を楽しむことができます。
【3】ワイルドキッズ岬オートキャンプ場|海近で楽しむヨード風呂
出典:楽天トラベルキャンプ
ワイルドキッズ岬オートキャンプ場は、いすみ市の九十九里浜最南端、太東崎近くに位置する海の近いキャンプ場です。東金道東金ICから約30分、JR外房線太東駅からタクシーで約10分のアクセスで、海まで徒歩圏内という絶好のロケーションが魅力です。
場内には地下70メートルから汲み上げた「ヨード風呂(鉱泉)」の露天岩風呂があります。ヨウ素を含んだ鉱泉で、美肌効果や疲労回復に効果があるとされています。特に夕暮れ時には、太平洋に沈む美しい夕日を眺めながらの入浴が楽しめ、キャンプの締めくくりに最適な体験となります。
キャンプサイトは4段のひな壇状に配置されており、湖畔サイト、展望サイト、グループサイトなど用途に応じて選択可能です。特に展望サイトからは太平洋を一望でき、海を眺めながらのキャンプ体験が楽しめます。113区画もの広大な敷地を持ち、プライベート感を保ちながらキャンプを満喫できます。
料金はサイト使用料5,000円/泊(平日4,000円)で、施設使用料として大人800円、子ども600円が別途必要です。海釣りや昭和堰での湖釣りも楽しめ、釣った魚をその場で調理することも可能です。マリンスポーツの拠点としても最適で、サーフィンや海水浴と合わせた温泉キャンプが楽しめます。
【4】有野実苑オートキャンプ場|収穫体験と露天風呂で家族満足
出典:有野実苑オートキャンプ場公式サイト
有野実苑オートキャンプ場は、千葉県山武市に位置し、東関東自動車道酒々井ICから約20分、都心から約60分でアクセス可能です。緑豊かな森と農園に囲まれた環境で、収穫体験と温泉の両方を楽しめるファミリー向けキャンプ場として高い人気を誇っています。
温泉施設は露天風呂と家族風呂を完備しており、家族風呂は貸切利用も可能です。小さな子ども連れのファミリーには特に好評で、周囲を気にすることなくゆっくりと温泉を楽しむことができます。温泉の効能は疲労回復や神経痛の緩和で、一日中遊び回った後の疲れを癒してくれます。
キャンプサイトは樹木で仕切られた区画サイトで、プライバシーが保たれた快適な環境です。オートキャンプサイト、直火可能なJIKABIサイト、ソロキャンプ専用サイトなど、多様なニーズに対応したサイトが用意されています。料金はオートサイト3,700円〜とリーズナブルで、家族での利用に優しい価格設定となっています。
最大の魅力は通年楽しめる収穫体験です。季節に応じてサツマイモ、大根、トマト、イチゴなど様々な野菜や果物の収穫が可能で、子どもたちにとって貴重な体験学習の場となります。収穫した野菜はその場でBBQの食材として活用でき、新鮮な味を楽しむことができます。また、クラフト体験や宝探しなどのイベントも定期的に開催されており、家族全員で楽しめる工夫が満載です。
【5】ロマンの森共和国|遊びも温泉も満喫の総合レジャー
出典:ロマンの森共和国公式サイト
ロマンの森共和国は、千葉県君津市の南房総に位置する総合レジャー施設で、館山自動車道君津ICから約30分でアクセス可能です。キャンプ場、温泉、アスレチック、グラウンドゴルフなど多彩な施設が揃った、一日では遊び尽くせないほど充実した内容が魅力です。
温泉施設は露天風呂「白壁の湯」があり、緑豊かな森林に囲まれた開放的な環境で入浴を楽しめます。温泉は疲労回復や神経痛に効果があり、一日中アクティビティを楽しんだ後の疲れを癒してくれます。特に夜間の露天風呂では、満天の星空を眺めながらの入浴が楽しめ、都市部では味わえない贅沢な時間を過ごせます。
宿泊施設はオートキャンプサイト、キャンピングロッジ、コテージなど多様な選択肢があります。オートサイトは5,500円〜(GW期間は6,600円)、コテージは9,700円〜と、グループの人数や予算に応じて選択可能です。キャンピングロッジは冷蔵庫付きで、テント泊に不安がある方にもおすすめです。
施設内にはフィールドアスレチック、ボルダリング、迷路、釣り堀など子どもから大人まで楽しめるアクティビティが豊富に用意されています。BBQガーデンでは地元房総の食材を使った料理も味わえ、キャンプと合わせて総合的なレジャー体験が可能です。特に連泊での利用がおすすめで、温泉とアクティビティを存分に楽しむことができます。
千葉の温泉キャンプ場で知っておきたいポイント
出典:ガルビィプラス
千葉県で温泉キャンプを楽しむ際は、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。まず予約の時期ですが、特に海近の施設は夏季に非常に混雑するため、2〜3ヶ月前からの早期予約をおすすめします。ゴールデンウィークや夏休み期間は特に人気が高く、希望の日程で予約を取るのが困難になる場合があります。
温泉の利用時間も事前に確認が必要です。施設によって営業時間が異なり、早朝や深夜の利用ができない場合もあります。また、日帰り入浴客との混雑を避けるため、宿泊者専用の時間帯が設けられている施設もあります。到着前に営業時間や利用ルールを確認しておきましょう。
千葉県は海風の影響を受けやすい地域のため、テントやタープの設営時は風対策が重要です。特に春から夏にかけては南風が強くなることが多く、ペグダウンをしっかり行い、ガイロープの調整にも注意が必要です。海近のキャンプ場では塩分を含んだ風が吹くため、キャンプ用品の手入れも念入りに行いましょう。
交通渋滞への対策も大切です。千葉県内の主要アクセス道路である館山自動車道や京葉道路は、週末や連休時に渋滞が発生しやすくなります。特に帰路の日曜日夕方は混雑が予想されるため、時間に余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
よくある質問
千葉の温泉キャンプ場は年間を通して利用できますか?
多くの施設が通年営業していますが、一部の施設では冬季休業や定期休業日があります。特に海近の施設では、冬季の強風対策として営業日を限定している場合があるため、事前の確認が重要です。温泉施設についても、メンテナンスによる休業日があることがあります。
グランピング施設での温泉利用に追加料金はかかりますか?
施設によって異なります。THE FARMのように宿泊料金に温泉利用料が含まれている場合と、別途入浴料が必要な場合があります。予約時に温泉利用の条件と料金体系を確認することをおすすめします。
ペット同伴での温泉キャンプは可能ですか?
ペット可の施設もありますが、温泉施設はペット同伴不可が一般的です。ペット同伴キャンプを計画する場合は、事前にペットの宿泊可否と温泉利用のルールを確認してください。一部の施設ではペット専用の洗い場などが設けられている場合もあります。
都心から公共交通機関でアクセスしやすい施設はどこですか?
THE FARMは東京駅からの高速バスでアクセス可能で、比較的公共交通機関でのアクセスが良好です。その他の施設は最寄り駅からの距離があるため、事前に送迎サービスの有無を確認するか、駅でレンタカーを借りることをおすすめします。
千葉県で温泉が楽しめるキャンプ場・グランピング施設は、都心からのアクセスの良さと豊かな自然環境が魅力的な選択肢です。今回ご紹介した5つの施設は、それぞれ異なる特徴と魅力を持っているため、ご自身のキャンプスタイルや予算に合わせて選択していただけます。
THE FARMの贅沢なグランピング体験から、勝浦つるんつるん温泉の本格的な名湯、ワイルドキッズ岬の海近ロケーション、有野実苑の収穫体験、ロマンの森共和国の総合レジャーまで、千葉県なら多様な温泉キャンプ体験が可能です。海の近くで潮風を感じながらの温泉も、森林に囲まれた露天風呂も、どちらも日常を忘れさせてくれる特別な時間となるでしょう。次の週末は、千葉県で温泉とキャンプの両方を満喫する贅沢な時間を過ごしてみませんか。