冬の「光のキャンプ」の魅力とは

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冬のキャンプ場は、普段とは異なる特別な魅力に満ちています。澄んだ空気の中で輝くイルミネーション、焚き火の温かな光、そして星空が織りなす光の競演は、まさに非日常の体験といえるでしょう。
関東近郊には、冬季も営業している魅力的なキャンプ場が数多く存在します。特にイルミネーションイベントを開催したり、夜景が美しい立地にあるキャンプ場では、寒い季節だからこそ味わえる華やかな「光のキャンプ」を楽しむことができます。
冬キャンプの注意点
気温が低下する冬季は、防寒対策が重要です。適切な装備と服装で、安全にキャンプを楽しみましょう。
今回は、ファミリーやカップル、女子キャンパーにもおすすめの、関東エリアで冬季営業している「キラキラ」系キャンプ場を厳選してご紹介します。
【神奈川県】芦ノ湖キャンプ村 レイクサイドヴィラ

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箱根・芦ノ湖畔に位置する芦ノ湖キャンプ村は、標高約800メートルの高原に設営されたリゾート感溢れるキャンプ場です。神奈川県足柄下郡箱根町元箱根に所在し、東名高速道路御殿場ICから約30分のアクセス良好な立地となっています。
冬季の最大の魅力は、澄んだ空気の中で望む富士山の夜景です。特に晴天の夜には、ライトアップされた富士山のシルエットが芦ノ湖の湖面に映る幻想的な光景を楽しむことができます。キャンプ場は年中無休で営業しており、冬季も安心して利用できます。
設備面では、電源付きオートサイトから湖畔のフリーサイトまで多様な宿泊スタイルに対応しています。管理棟には売店やレンタル用品も充実しており、初心者でも安心して利用可能です。12月から2月にかけては、周辺の箱根エリアでイルミネーションイベントも多数開催されるため、キャンプと合わせて楽しめるのも魅力の一つです。
冬季利用時の注意点
共同浴場は冬季期間(1月~3月)は凍結防止のため営業を休止します。各サイトのシャワー設備をご利用ください。
標高が高いため、平地よりも気温が5~8度程度低くなることがあります。防寒対策を十分に行い、特に夜間の冷え込みに注意して装備を準備することをおすすめします。
【群馬県】星の降る森

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群馬県沼田市上発知町に位置する星の降る森は、標高約1,000メートルの高原にあるグランピング・キャンプ場です。関越自動車道沼田ICから約15分という好立地でありながら、都市部の光害から離れた環境で満天の星空を楽しむことができる特別な場所です。
この施設の冬季最大の魅力は、12月から3月にかけて開催される「ウィンターイルミネーション」です。場内に設置される美しいLEDライトが、雪化粧した森林を幻想的に彩ります。メインとなる大きなイルミネーションツリーは、遠くからでもその美しさを確認できる存在感のあるシンボルとなっています。
宿泊施設は、暖房完備のグランピングテントから本格的なキャンプサイトまで多様な選択肢があります。グランピングテントは冬季も快適に過ごせるよう設計されており、キャンプ初心者や寒さが苦手な方でも安心して利用できます。また、場内には温泉施設「星の湯」があり、冷えた体を温めながらリラックスすることが可能です。
高原地帯のため、冬季は氷点下になることも珍しくありません。特に12月から2月は積雪の可能性もあるため、チェーン携行や四輪駆動車での来場をおすすめします。防寒具は都市部より厚手のものを用意し、寝袋も冬季対応品の使用が必要です。
【千葉県】有野実苑オートキャンプ場

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千葉県山武市板中新田に所在する有野実苑オートキャンプ場は、標高約50メートルの平地に位置する、農園一体型のファミリー向けキャンプ場です。東関東自動車道酒々井ICから約20分、都心からも約1時間30分という好アクセスで、初心者にも利用しやすい環境が整っています。
冬季の魅力は、12月に開催される「クリスマスイベント」です。農園併設という立地を活かした温かな雰囲気のライトアップが、都市部とは一味違った田園風景の中での光の演出を楽しませてくれます。特に、ビニールハウス群が夕暮れ時に灯りで彩られる光景は、他のキャンプ場では体験できない独特の美しさがあります。
設備面では、全サイトに電源が完備されており、炊事場やトイレも清潔で使いやすく整備されています。場内には温浴施設「山田の湯」があり、農作業後の疲れを癒すために地元住民にも愛用される本格的な温泉です。また、併設の農園では冬季でも大根や白菜などの収穫体験が可能で、新鮮な野菜をキャンプ料理に活用することができます。
平地に位置するため、他の高原キャンプ場と比較して気温は比較的穏やかですが、房総半島特有の湿気を含んだ風が体感温度を下げることがあります。防風対策も含めた準備をしておくと、より快適に過ごすことができるでしょう。
冬キャンプでのイルミネーション撮影のコツ

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冬キャンプで出会う美しいイルミネーションを、思い出として残すための撮影テクニックをご紹介します。寒い環境下での撮影には特有のコツがあり、事前に準備しておくことで満足度の高い写真を撮影することができます。
撮影時のポイント
- 三脚を使用して手ぶれを防止する
- バッテリーは低温で消耗が早いため予備を準備
- 夜景モードやマニュアルモードを活用する
- 焚き火の光とイルミネーションのバランスを調整
- 人物撮影時は顔に光が当たる角度を意識
スマートフォンでの撮影では、最新機種の夜間モードを活用することで、驚くほど美しい写真を撮影することができます。特に、iPhone 14以降やGoogle Pixel 7以降の機種では、暗所での撮影性能が大幅に向上しており、三脚なしでも手持ちで美しい夜景写真の撮影が可能です。
また、撮影機材の寒さ対策も重要です。カメラやスマートフォンは、急激な温度変化で結露が発生する可能性があります。屋外から暖かいテント内に移動する際は、密封袋に入れてから温度に慣らすなどの対策を行いましょう。
よくある質問(FAQ)
冬キャンプでイルミネーションを楽しむ際の服装はどうすればよいですか?
重ね着による体温調節が基本です。インナーには速乾性の高い化学繊維製品、中間着にはフリースやダウンベスト、外側には防風・防水性能のあるジャケットを着用しましょう。足元は防水性のあるブーツと厚手の靴下を組み合わせ、手袋や帽子も必須です。特に夜間は気温が大幅に下がるため、使い捨てカイロなどの補助暖房具も準備しておくと安心です。
初心者でも冬キャンプは安全に楽しめますか?
適切な準備と装備があれば、初心者でも安全に冬キャンプを楽しむことができます。重要なのは、冬季対応の寝袋(快適使用温度が氷点下対応)、4シーズン対応テント、防寒着の準備です。また、初回は設備の整ったキャンプ場を選び、レンタル用品を活用することをおすすめします。天候予報を必ず確認し、悪天候が予想される場合は無理をせず計画を変更する判断も大切です。
冬キャンプ場でのイルミネーションイベントの開催期間はいつ頃ですか?
多くのキャンプ場では、12月上旬から2月末頃までイルミネーションイベントを開催しています。具体的な期間はキャンプ場によって異なるため、事前に公式ウェブサイトや電話での確認をおすすめします。また、平日と土日祝日で点灯時間が異なる場合や、天候によって中止になる可能性もあります。予約時にイルミネーションイベントの詳細も合わせて確認しておくと安心です。
冬季のキャンプ場予約で注意すべき点はありますか?
冬季は営業日数が限定されているキャンプ場が多いため、早めの予約が重要です。また、暖房設備のあるバンガローやコテージは特に人気が高く、年末年始やバレンタイン・クリスマス時期は満員になりやすい傾向があります。キャンセル料の規定も通常期と異なる場合があるため、予約時に必ず確認しましょう。積雪や路面凍結で交通状況が変わる可能性もあるため、柔軟な日程調整ができるよう計画することをおすすめします。
冬のキャンプ場で体験できる特別な「光のキャンプ」は、寒い季節だからこそ味わえる贅沢な時間です。適切な準備と装備で、安全かつ快適に冬キャンプを楽しみ、イルミネーションや焚き火の温かな光に包まれた素敵な思い出を作ってください。