やってみたいことを"探す"アウトドアブログ

自転車キャンプ初心者ガイド|必要な道具と始め方を解説

何も考えず自転車キャンプしたい
自然を満喫しながら旅を楽しむ「自転車キャンプ」。本記事では初心者に向けて、必要な道具や始め方、快適に過ごすためのコツをわかりやすく解説します。これから始めたい人に最適なガイドです。
目次
No data was found

自転車キャンプとは?魅力と基本の楽しみ方

自転車キャンプとは、自転車にキャンプ道具を積んで旅をし、目的地でテント泊を楽しむアウトドアスタイルです。自転車で走る爽快感とキャンプの開放感を同時に味わえるのが魅力で、20~30代の都市部在住の方にも人気が高まっています。自然の中で過ごす特別な時間を手軽に実現でき、日常を忘れて自然との一体感を味わえる点が最大の魅力です​。自転車ならではの機動力で、車では行きにくい隠れた景勝地にもアクセスでき、まるで冒険のような旅ができます。また、ガソリン代がかからず低コストで始められるのも嬉しいポイントです。

自転車キャンプの楽しみ方は人それぞれですが、まずは日帰りまたは一泊程度の無理のないプランから始めてみましょう。走った後に自分でテントを設営し、星空の下で眠る体験は格別です。朝は鳥のさえずりで目覚め、湧き立てのコーヒーを飲みながらゆっくりとした時間を過ごす…。そんな贅沢なひとときを味わえるのが自転車キャンプの醍醐味です。

突如出会う美しい風景

初心者が準備すべき基本の道具一覧と選び方

初心者が自転車キャンプを始めるにあたり、まず揃えたい基本的なキャンプ道具を紹介します。荷物は必要最低限に抑えつつ、アウトドアで快適に過ごすための必須アイテムをしっかり準備しましょう。

テント

キャンプには欠かせないテントですが、自転車キャンプでは軽量・コンパクトなものを選ぶのがポイントです。一般的な2~3人用のドームテントは重量が3~4kgありますが、自転車キャンプでは1~1.5kg程度の軽量テントがおすすめです(ちなみにソロキャンプ定番の「コールマン ツーリングドーム」は約4kgもあり、その軽さの違いが分かります)​。代わりにモンベルやNaturehike(ネイチャーハイク)といったメーカーの軽量テントなら、1~2kgで収納サイズも小さく、荷物の負担を大幅に減らせます。ただし、あまりに軽量なテントは耐風性や居住性が下がる場合もあるため、風の強い場所や雨天も考慮して選びましょう。

テントは基本的に一人用(またはコンパクトな二人用)で十分です。設営が簡単な自立式だと、設置場所にペグが打ち込めない場合でも対応できて初心者には安心です。前室(テント入口のひさし部分)があるデザインだと、靴や荷物を置くスペースができて便利です。初めは高価な登山用テントでなくても構いませんが、防水性通気性、そして季節に合った仕様かを確認して選びましょう。

寝袋とマット

快適な睡眠を確保する寝袋(シュラフ)と寝具も重要です。春夏秋の3シーズンで使うなら、コンパクトに圧縮できる化繊orダウン寝袋を選びます。収納サイズと重量を重視しつつ、自分が行くフィールドの最低気温に対応できる温度域の製品を選びましょう。例えば、モンベルの「シームレスダウンハガー800 #3」のように、0~5℃程度まで対応できるモデルだと春秋の山間部でも安心です。また収納時はボトル程度のサイズにまとまり、自転車のバッグにも収まりやすくなります。

寝袋と合わせて持って行きたいのがスリーピングマットです。地面の冷えや凸凹を和らげ、睡眠の質を高めてくれます。こちらもコンパクトな空気式マットや折りたたみ式マットを選びましょう。空気で膨らませるエアマットはクッション性が高く小さくまとまりますが、パンクに注意が必要です。一方、折りたたみ式のフォームマットは壊れにくく手軽ですがややかさばります。自転車では荷台に外付けすることもできるので、自分の収納スペースに応じて選択しましょう。なお、夏場でも地面からの放射冷却で身体が冷えることがあるため、マットなしで寝袋だけだと寒い場合があります。必ずマットもセットで用意するのがおすすめです。

クッカー・バーナー(調理器具)

自転車キャンプでも、温かい食事や飲み物があると満足度が一段と上がります。そこで、コンパクトなクッカー(鍋セット)とバーナー(コンロ)を用意しましょう。携行性を考えると、ガスカートリッジ式の小型バーナーがおすすめです。例えば、SOTOのシングルバーナー(レギュレーターストーブなど)は小型ながら火力も十分で、ソロキャンプにぴったりです。クッカーはアルミやチタン製の軽量な鍋・フライパンのセットで、ネスティング(重ねて収納)できるものを選ぶと荷物を圧縮できます。1人用であれば直径12~15cm程度の鍋が1つあれば、湯沸かしから簡単な調理までこなせます。

調理器具としては他に、ライターやマッチ(バーナー点火用)、カトラリー(軽量な折りたたみ式のスプーンやフォーク)、必要に応じて小型のまな板やナイフも持って行くと便利です。ただし荷物が増えすぎないよう、メニューはお湯を注ぐだけのフリーズドライ食品やレトルト食品、焼くだけの簡単なものにするなど工夫すると良いでしょう。初めのうちは無理に凝った料理をせず、お湯を沸かしてコーヒーを淹れる程度からスタートするのがおすすめです。

ライト(ヘッドライト・ランタン)

キャンプ場での夜間照明も準備しましょう。基本はヘッドライトが1つあればOKです。ヘッドライトは両手が使えるのでテント設営や調理時に便利です。登山用の小型LEDヘッドランプで十分ですが、予備の電池や充電式の場合はモバイルバッテリーも忘れずに持参します。

必要に応じてランタンもあると、テント内やサイトでくつろぐ際に雰囲気が出ます。自転車キャンプではランタンも小型軽量なものが良いでしょう。LEDランタンであれば手のひらサイズのものが多く、市販の小型LEDランタンや、ヘッドライトを逆さに吊り下げてランタン代わりにするランタンシェードというアイテム(例えばモンベルの折りたたみ式ランタンシェードなど)もあります。明かりは明るすぎるものより、就寝前にリラックスできる暖色系のものがおすすめです。

また、自転車走行用のライト(フロントライトとテールライト)は法律上も必要なので、キャンプ用途とは別に走行用として必ず装着しておきましょう。夜間や早朝に走る可能性がある場合は特に、十分明るいライトと反射板で被視認性を高め、安全を確保してください。

その他の必需品・小物

上記以外にも、以下のような基本アイテムを用意しておきましょう。

  • 水筒・ハイドレーション:走行中やキャンプ中の水分補給用に必須です。自転車のボトルケージに入るボトルがあると便利。キャンプ地で炊事場がない場合に備え、2リットル程度の水は携行しましょう。

  • 着替えと防寒着:汗をかいたとき用の替えのインナーや靴下、就寝時や夜間冷え込むとき用のフリースやウインドブレーカーなど。天候によってはレインジャケットも必携です。

  • 救急セット:絆創膏、消毒液、痛み止めなどの簡単な救急用品はコンパクトでも持っておくと安心です。

  • 工具類とパンク修理キット:自転車用マルチツール(六角レンチやドライバーが一体となったもの)と携帯ポンプ、予備チューブ、パッチキットは忘れずに。走行中のトラブルに自力で対処するための最低限のセットです。

  • モバイルバッテリー:スマホやGPS、ライトの充電用に。1泊程度なら10,000mAh程度で十分でしょう。ソロキャンプではスマホが命綱になる場面もあるので、予備電源は用意しましょう。

  • その他:ビニール袋(ゴミ袋兼防水バッグとして複数枚)、トイレットペーパーまたはティッシュ、ウェットティッシュ(手や体を拭くのに便利)、虫除けスプレーや日焼け止め(季節に応じて)なども持っていると安心です。

自転車の積載量は結構ある

自転車本体の選び方と荷物の積載工夫

次に、旅の足となる自転車と荷物の積み方についてです。すでに手持ちの自転車があればそれを活用して構いませんが、これから購入する場合やカスタマイズする場合は以下の点に注意しましょう。

自転車のタイプと特徴

自転車キャンプに使う自転車は、ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイク・グラベルバイクなど様々です。それぞれ特徴がありますが、初心者には扱いやすく頑丈なタイプが向いています。スピード重視のロードバイクでもキャンプは可能ですが、タイヤが細く重量物に弱いため、太めのタイヤが履けて荷台を取り付けやすいクロスバイクやグラベルバイクが人気です。また、舗装路メインならクロスバイク、砂利道や林道も走るならマウンテンバイク系、といった選び方もあります​。要は自分の行きたい場所に対応でき、荷物を載せられる自転車であればOKです。

もしこれから自転車を用意するなら、いわゆる「ツーリングバイク」や「キャンピング自転車」と呼ばれるタイプも候補です。これらは最初から前後キャリア(荷台)や泥除けが付属し、頑丈なフレームで長距離向きに作られています​。ただし新品で揃えるとそれなりに値が張りますので、まずはお持ちのクロスバイクにリアキャリアを付ける、といった形でも十分始められます。

荷物の積載方法(キャリア&バッグ活用)

自転車キャンプでは、荷物はできるだけ自転車に載せ、自分の身体への負担を減らすのが鉄則です。長時間リュックを背負って走るとすぐに疲れてしまいますし、バランスも崩しやすくなります。自転車への積載方法として代表的なのがキャリア+パニアバッグと、バイクパッキング用バッグの2通りです。

  • リアキャリア+パニアバッグ:自転車の後ろ(場合によっては前にも)荷台(キャリア)を取り付け、左右にパニアバッグを吊るす伝統的な積載スタイルです。重量が左右に分散するので安定して多くの荷物を積め、初心者でもパッキングしやすいのがメリットです。パニアバッグは防水性のあるものを選ぶと中身が濡れず安心です。定番のオルトリーブのバッグ​などは完全防水で信頼性が高いです。荷台は自転車のフレームにダボ穴があればボルト留め、無い場合もクイックリリースに挟むタイプなどがあります。

  • バイクパッキング用バッグ:近年流行しているキャリア不要の積載方法です。大型サドルバッグ、ハンドルバーに付けるバッグ、フレームの三角形内に付けるフレームバッグなどを組み合わせて荷物を積みます。キャリアが不要で自転車本来の軽快さを損ないにくい反面、一度に運べる荷物量はパニアより少なめです。キャンプ道具をウルトラライトに揃えられれば、このスタイルでも十分旅が可能です。悪路走行時に荷物が揺れにくいという利点もあり、グラベルロードなどでアクティブに走りたい場合に向いています。

どちらの方法でも、荷物の固定はしっかりと行い、走行中にズレたり落下しないようにしましょう。重いものはできるだけ下側か自転車の中心寄りに配置し、軽いものを外側にすると安定します。また、防水のスタッフサックやジップロックで小分けにしておくと荷物の出し入れがしやすくなります。

走行時の工夫

荷物を積んだ自転車は普段より重く長くなっています。走行中はスピードを控えめにし、いつも以上に安全運転を心がけましょう。ブレーキの効きも悪くなるので、下り坂は特に慎重に。タイヤの空気圧は荷重が増える分、気持ち高めに入れてパンクを防止するのも一つの工夫です。また、定期的に休憩を取り、水分と塩分補給を忘れずに。ゆっくり景色を楽しみながら走るぐらいが丁度いいでしょう。

見てくれは調整するとして、ママチャリでもいけなくはない

都市部から行きやすいおすすめ自転車キャンプスポット

いざキャンプに行こう!と思っても、どこでテントを張ればいいか悩む方も多いでしょう。初心者は設備の整ったキャンプ場を利用するのが安全・快適です。まずは都市部からアクセスしやすく、環境の厳しすぎないキャンプ場を選ぶと良いでしょう。ここでは都市近郊で初心者にも評判のキャンプスポットをいくつか紹介します。

若洲海浜公園キャンプ場(東京都江東区)

東京湾岸に位置し、都心から自転車でも行きやすい人気キャンプ場です。公共交通でもアクセス可能で設備も充実しており、初心者にも利用しやすいスポットです。園内にはシャワーや炊事場も完備され、海風を感じながら開放的なキャンプが楽しめます。隣接のサイクリングロード(全長6km)では東京湾やゲートブリッジ、遠く富士山まで眺められ、走る楽しさも満喫できます。都会の中とは思えない夕陽や夜景も魅力で、「まずは近場で一泊」を試すのに最適です。

氷川キャンプ場(東京都奥多摩町)

都心から約2時間、奥多摩エリアにある自然豊かなキャンプ場です。多摩川の清流沿いに位置し、周囲を山々に囲まれたロケーションはまさにアウトドア気分満点。テント泊1張1,500円と手頃な料金ながらトイレ・シャワー・売店もあり、管理人が常駐してゴミ捨ても可能と初心者に安心の環境です。直火(地面での焚き火)OKのエリアもあり、焚き火を楽しみたいキャンパーにも人気です。奥多摩駅からも近く、万一疲れたら輪行(自転車をたたんで電車移動)で帰ることもできます。

六ツ矢崎浜オートキャンプ場(滋賀県高島市)

関西圏の方におすすめ、琵琶湖のほとりにあるキャンプ場です。琵琶湖畔でテント泊ができる貴重な場所で、湖からの波の音を聞きながら眠る体験ができ、満天の星空も美しく、自転車キャンプデビューに最適なロケーションと言われています。湖西地域は比較的平坦でサイクリングしやすく、大阪や京都から輪行+サイクリングで訪れる人も多いです。近くに日帰り入浴できる施設もあるので、汗を流してからテントでゆっくり休むことができます。

その他のおすすめキャンプ場

そのほか、各地に自転車で行けるキャンプ場があります。例えば関東なら千葉県の「成田ゆめ牧場キャンプ場」(広大な牧場に併設)、神奈川なら丹沢近くの「道志の森キャンプ場」や湖畔の「宮ヶ瀬湖畔キャンプ場」、関西なら大阪近郊の「スノーピーク箕面キャンプフィールド」なども知られています。自分の住む地域から50~100km圏内で探してみて、アクセス方法や標高をチェックし、無理のない目的地を選びましょう。

若洲海浜公園@東京都
氷川キャンプ場@東京都

初めてでも失敗しにくいプランニング方法

初めての自転車キャンプでは、張り切りすぎず堅実なプランを立てることが成功の秘訣です。以下に、初心者が失敗しにくい計画のポイントをまとめます。

走行距離は控えめに

欲張って遠くを目指しすぎないこと。初心者なら1日あたり30km以内に抑えるのがおすすめです。あまり長距離だと移動だけで疲れてしまい、キャンプを楽しむ余裕がなくなってしまいます。まずは短めの距離で「もっと走りたかった」くらいで終えると達成感も得やすいでしょう。慣れてきたら徐々に距離を伸ばせばOKです。

ゆとりあるスケジュール

当日はできるだけ早めに出発し、午後の明るいうちに現地に到着できる計画にします。キャンプ場にはチェックイン時間がある場合も多いので、それを守れるよう逆算して行動しましょう。途中の観光や寄り道も程々に、16時頃までにはテント設営に取りかかれると安心です。

コース選び

ルートは最短距離よりも、なるべく坂が少ない道を選ぶのがコツです。重い荷物を積んでのヒルクライムは想像以上にハードなので、多少遠回りでも平坦路主体のコースがおすすめです。事前に地図アプリで高低差を確認し、きつい峠道などは避けましょう。また、幹線道路よりも交通量の少ない脇道や自転車道を選ぶと安全で快適です。

初日は近場に設定

一泊目のキャンプ地は、自宅から無理なく行ける距離に設定しましょう。できれば電車などでエスケープしやすいエリアだと安心です。例えば走行中に体調が悪くなったり、自転車が故障した場合でも、最寄り駅から輪行で帰宅できるような場所だとリスクを減らせます。また、天候悪化時に近くにビジネスホテルがあるような地域だとさらに安心でしょう。

予約と下調べ

行き当たりばったりは失敗のもとです。キャンプ場は必ず事前に予約し、受付時間や利用ルールをチェックしておきましょう。特に直火禁止の場合の焚き火台や、ゴミ持ち帰りの有無、水場の場所など知っておくと現地で慌てずに済みます。スマホの電波が届かない地域もあるので、住所や電話番号、地図などは事前にスマホに保存するか印刷して持参すると安心です。

疲れは事故のもと

安全面の注意点(交通・野生動物・天候など)

自転車キャンプを安全に楽しむために、次のようなポイントに注意しましょう。

交通安全

公道を走る以上、自転車も交通マナーと法規を遵守する必要があります。ヘルメットを着用し、ライトや反射材で夕暮れ時以降の被視認性を確保します。荷物で自転車の幅が広がっている場合は、狭い道で無理に車に追い越させないよう配慮しましょう。信号や一時停止を守るのはもちろん、車から自分が見えているか常に意識して走ります。また、重い車体は制動距離も伸びるので十分な車間距離を保ち、スピードは控えめに。

野生動物への注意

キャンプ場や山間部では野生動物(主にクマやイノシシ、サルなど)に出会う可能性もあります。特に人里離れた場所での野営は危険なので、初心者は避けましょう。キャンプ場でも、食べ物の管理は徹底してください。調理後の食料やゴミはテント内に放置せず、密閉できる袋に入れてカバンの中にしまうか、備え付けの動物除けロッカーがあれば利用します。就寝時には甘い匂いのするもの(お菓子や歯磨き粉)もテント内に置かないようにしましょう。音で人間の存在を知らせる熊鈴をつけて走行するのも山岳地では有効です。

天候対策

天気は事前にチェックし、荒天が予想される場合は無理をしない決断も大切です。とくに台風接近時や真冬の降雪期などは中止も視野に。走行中に急な雨に降られても良いように、常にレインウェアとバッグ類の防水カバーを用意しておきます。夏でも山間部の夜は冷え込むことがあるため、防寒具を忘れずに。熱中症対策として帽子や日焼け止め、こまめな水分補給も重要です。さらに、キャンプ場到着後も強風時はテントが飛ばされないようペグダウンをしっかり行い、就寝中も天候の変化に気を配りましょう。

防犯・盗難

自転車旅では、防犯対策も頭に入れておきましょう。キャンプ場でテントから離れる際は自転車に鍵をかけるのはもちろん、可能なら視界に入る場所に置いておきます。貴重品は肌身離さず、就寝時は寝袋の中や枕元に入れておきます。人気の少ない場所でのキャンプでは、テントの近くに人の気配があると分かるよう、防犯ブザーや小さな鈴をつけておくのも手です。

基本的に車道を走る。が、都市部では歩道推奨。

あると便利なグッズや裏ワザ・アドバイス

最後に、持って行くと何かと役立つ小物類や、経験者ならではの工夫をいくつか紹介します。

  • 結束バンド&ガムテープ:いざという時の修理や固定に役立つ万能アイテム。プラスチックの結束バンド(インシュロック)と布テープを少しだけ巻いたものを携行しておけば、バッグの破損や備品の補修に応急対応できます。

  • 着火剤(またはコットンとワセリン):焚き火をする予定なら、小分けの着火剤があると火起こしがスムーズです。代用品として、ワセリンを染み込ませたコットン(綿)もよく燃えて便利なので数個ジップロックに入れておくと◎。

  • 折りたたみチェア:荷物に余裕があれば、超軽量の小型折りたたみ椅子があると快適さが段違いです。地面に直接座るより疲れにくく、星空を眺める時間がより贅沢になります。

  • ランタン代用グッズ:前述のランタンシェード以外にも、ペットボトルの水にヘッドライトの光を当てて即席ランタンにする裏ワザがあります。水を入れた透明ボトルを逆さまに吊るし、その下にライトを置くと光が拡散してテーブル全体を照らせます。

  • ジップロック袋:衣類や電子機器、食料など何でも防水&小分けできる便利袋。特に着替えやタオルは雨で濡れると困るのでジップロックに入れてパッキングしましょう。使い終わった袋はゴミ袋にもなります。

  • 耳栓:就寝時にあると意外と助かります。テントの外の自然の音や、他のキャンパーの物音が気になる場合も、耳栓があればぐっすり眠れます。

  • 携帯浄水器:行き先によっては水場がない場合もあります。沢の水などを飲用する可能性があるなら、小型の浄水フィルターを持っていくと安心です。普段は使わなくても、非常時の備えとして1本あると心強いでしょう。

ガムテープは芯を抜くと小型化できる

まとめ:まずは気軽に始めてみよう!

自転車キャンプは、工夫次第で誰でも気軽に始められるアウトドアの楽しみ方です。必要な道具を揃え、無理のない計画さえ立てれば、「これなら自分にもできそう!」と思えてきませんか?最初は近場のキャンプ場で1泊してみて、道具の使い勝手や荷物の量を確認してみましょう。経験を重ねるうちに、自分なりのスタイルやコツが見えてきて、どんどん楽しくなるはずです。

大切なのは安全第一で、自然と旅を存分に楽しむ心を持つこと。自転車とテントがあれば、日常を飛び出して新しい世界が広がります。ぜひあなたも自転車キャンプにチャレンジして、自由気ままなアウトドアライフを満喫してください。さあ、自転車にキャンプ道具を積んで、あなたの冒険が始まります!