週末に気軽に楽しめる低山ハイキング。高尾山や六甲山のような標高が低めの山は、登山初心者にとって最適なフィールドです。でも、いざ装備を揃えようとすると「何を選べばいいの?」「スニーカーじゃダメなの?」と迷ってしまいますよね。
低山だからといって、普段着で登るのはおすすめできません。日帰り登山でも、専用の装備があれば安全性と快適性が格段に向上します。この記事では、低山ハイキングに本当に必要な装備の選び方を、初心者にもわかりやすく解説していきます。
トレッキングシューズの選び方

※画像はイメージです
登山において最も重要な装備がトレッキングシューズです。足首のサポートやグリップ力が不十分だと、捻挫や転倒のリスクが高まります。低山であっても、未舗装の登山道では専用シューズが必要です。
カットの高さで選ぶ
トレッキングシューズは、足首周りの高さによって3つのタイプに分かれます。低山ハイキングではミドルカットが最もおすすめで、足首をしっかりサポートしながらも動きやすさを確保できます。
| タイプ | 特徴 | おすすめの場面 |
|---|---|---|
| ローカット | くるぶしが出る高さ。軽量で動きやすい | 整備された登山道、ハイキング |
| ミドルカット | くるぶしを覆う高さ。足首をサポート | 日帰り登山、低山ハイキング |
| ハイカット | 足首をしっかり固定。重装備に対応 | 本格登山、テント泊 |
防水性は必須機能
山の天気は変わりやすく、防水機能は必須と考えましょう。ゴアテックスなどの防水透湿素材を使用したモデルなら、雨水の侵入を防ぎつつ、靴内の蒸れを外に逃がしてくれます。
防水性のあるトレッキングシューズは1万5千円〜2万円前後が目安です。この価格帯であれば、初心者でも安心して使える性能を備えています。
サイズ選びのポイント
トレッキングシューズは普段より0.5〜1cm大きめのサイズを選ぶのが基本です。下り坂でつま先が当たるのを防ぐため、また厚手の登山用靴下を履くことを想定しています。
- 登山用の厚手靴下を履いて試着する
- つま先に指1本分程度の余裕があるか確認
- かかとがしっかりフィットしているか
- 店内で階段や傾斜台があれば実際に歩いてみる
- 午後の足がむくんだ状態で試着するのがおすすめ
初心者向けのトレッキングシューズは、履き心地が柔らかく歩きやすい設計になっているものが多く、日帰り低山ハイキングには十分な性能です。
バックパック(ザック)の選び方

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日帰り低山ハイキングでは、容量20〜30リットルのバックパックが標準的です。レインウェアや防寒着、行動食、水分などの基本装備が余裕を持って収納できるサイズ感になります。
容量の目安
バックパックは用途に応じて適切な容量を選ぶことが重要です。大きすぎると不要な荷物を入れがちになり、結果的に重くなってしまいます。
| 容量 | 用途 | 収納できる装備 |
|---|---|---|
| 15〜20L | 軽めのハイキング | 最小限の装備のみ |
| 20〜30L | 日帰り登山 | 基本装備+防寒着・食料 |
| 30〜40L | 小屋泊登山 | 宿泊用装備を追加 |
| 50L以上 | テント泊 | テント・寝袋など全装備 |
登山用バックパックの機能
普段使いのリュックとの大きな違いは、荷重を分散させる機能にあります。以下の機能があると、長時間背負っても疲れにくくなります。
- チェストストラップ:胸の位置で固定し、肩への負担を軽減
- ウエストベルト(ヒップベルト):腰で荷重を支え、肩の負担を分散
- 背面パッド:通気性を確保し、蒸れを軽減
- サイドポケット:水筒などすぐ取り出したいものを収納
- レインカバー:急な雨から荷物を守る
初めてのバックパック選びでは、実際に荷物を入れた状態で試着することをおすすめします。多くの登山用品店では、ダミーウェイトを入れて背負い心地を確認できます。
重量の目安
日帰り登山用のバックパックは、500〜700g程度が標準的な重量です。1kgを超えるモデルは背面長調整機能などの特別な機能を備えているケースが多く、その分重量も増えています。
500g未満の軽量モデルはトレイルラン用など特定用途向けに設計されていることが多いため、初心者には標準的な重量のものがバランスよく使えます。
レインウェア&ウェア選びの基本

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登山の服装で大切なのはレイヤリング(重ね着)です。気温や運動量に応じて脱ぎ着することで、快適な体温を保ちます。綿素材は乾きにくく汗冷えの原因になるため避けましょう。
レイヤリングの3層構造
登山ウェアは基本的に3つの層で構成されます。それぞれに異なる役割があり、組み合わせることで様々な環境に対応できます。
| レイヤー | 役割 | 素材・アイテム例 |
|---|---|---|
| ベースレイヤー | 汗を吸収し速乾させる | 化繊やメリノウールのTシャツ |
| ミドルレイヤー | 保温と汗処理の両立 | フリース、薄手のダウン |
| アウターレイヤー | 雨風から身を守る | レインウェア、ウィンドシェル |
レインウェアは必携装備
天気予報が晴れでも、レインウェアは必ず持参しましょう。山の天気は変わりやすく、急な雨に見舞われることは珍しくありません。また、雨が降らなくても防寒着として活用できます。
防水性に加えて、透湿性(蒸れを外に逃がす機能)に優れたものを選ぶと快適です。ゴアテックスなどの防水透湿素材を使用したレインウェアは、上下セットで2万円〜4万円程度が目安です。
季節別のウェア選び
低山ハイキングでは季節によってウェアの組み合わせが変わります。
- 春・秋(気温10〜20℃程度):ベースレイヤー+長袖シャツ+ウィンドジャケット
- 夏(気温20℃以上):Tシャツ+薄手の山シャツ(日焼け・虫対策)
- 冬(気温10℃以下):保温性の高いベースレイヤー+フリース+防風ジャケット
行動中は体が温まるため、思っているよりも薄着で大丈夫です。休憩時に体を冷やさないよう、防寒着をバックパックに入れておくことが重要です。
綿素材は避けましょう
Tシャツやジーンズなどの綿製品は、汗で濡れると乾きにくく、体温を奪う原因になります。登山用の化繊やウール素材のウェアは吸水速乾性に優れ、汗冷えを防いでくれます。
その他の必須装備とあると便利なアイテム

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シューズ・バックパック・ウェアの三大装備に加えて、安全で快適な登山のために準備しておきたいアイテムをご紹介します。
必ず持っていくべき装備
- 水分:春なら500ml〜1L、夏は1.5〜2L程度
- 行動食:おにぎり、ナッツ類、エネルギーバーなど
- 地図・コンパス:紙の地図とスマホアプリの併用がおすすめ
- ファーストエイドキット:絆創膏、テーピング、常備薬など
- ヘッドライト:下山が遅れた場合に備えて
- 健康保険証のコピー:緊急時の身元確認用
- 小銭(100円玉):山のトイレは有料が多い
低山でも何が起こるかわからないため、最低1日分プラスアルファの食料と水を持参しておくと安心です。
あると便利なアイテム
- トレッキングポール:バランスを安定させ、膝への負担を軽減
- 帽子・サングラス:紫外線対策に効果的
- 日焼け止め:標高が上がると紫外線も強くなる
- タオル・手ぬぐい:汗拭きや首の日焼け防止に
- モバイルバッテリー:スマホのバッテリー切れ対策
- ビニール袋:ゴミ持ち帰り用、濡れた衣類の収納に
初心者におすすめの装備の揃え方
最初から全部揃えようとすると出費がかさみます。すべてを一度に揃える必要はありません。
まずはトレッキングシューズとレインウェアを優先的に購入し、バックパックは当面、手持ちのリュックで代用することも可能です。ただし、登山用ではない普通のリュックの場合は、荷物を軽めにすることを心がけましょう。
装備の代用について
ウェアはスポーツ用で代用できますが、綿素材は避けてください。バックパックも両手が使えるタイプなら短期的には使えますが、長時間の登山では登山専用のものが快適です。シューズだけは専用品を強くおすすめします。
初心者におすすめのトレッキングシューズ
はじめての低山ハイキングなら、軽量で歩きやすいミドルカットモデルがおすすめです。キャラバンのC1_02Sは、日本人の足型に合わせた設計で、初心者でも履きやすいと評判の定番モデル。防水透湿素材を使用しており、雨の日も安心して歩けます。
登山デビューに迷ったらまずこれ
グリップ力の高いソールと足首のサポート力が、低山ハイキングでの安全性を高めてくれます。現在の価格・在庫状況はAmazonや楽天でご確認ください。
装備選びで失敗しないための3つのポイント
これまで様々な装備を紹介してきましたが、最後に失敗しない装備選びのポイントをまとめます。
1. 機能性を最優先する
デザインも大切ですが、まずは機能性を重視しましょう。特にトレッキングシューズは、どんなに見た目が気に入っても、足に合わなければ使い物になりません。必ず試着して、フィット感を確認してください。
2. 行く山に合わせて選ぶ
高尾山のような整備された登山道と、六甲山の岩場が多いコースでは、必要な装備が若干異なります。最初に登る予定の山の特徴を調べて、それに適した装備を選びましょう。
3. 段階的に揃えていく
登山を続けるかわからない段階で、すべてを最高級品で揃える必要はありません。三種の神器(シューズ・バックパック・レインウェア)から始めて、登山を続ける中で少しずつアップグレードしていくのが賢い選び方です。
試着・試用が大切
装備は実際に店舗で試着・試用してから購入するのがおすすめです。スタッフに相談すれば、初心者向けのアドバイスももらえます。オンラインで購入する場合も、返品・交換制度を確認しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
低山ハイキングにスニーカーではダメですか?
整備された舗装路を1〜2時間程度歩くだけなら問題ない場合もありますが、未舗装の登山道や長時間の歩行では専用シューズをおすすめします。スニーカーはグリップ力や足首のサポートが不十分なため、転倒や捻挫のリスクが高まります。安全性を考えると、トレッキングシューズの使用が望ましいでしょう。
バックパックは何リットルを選べばいいですか?
日帰り低山ハイキングなら20〜30リットルが適切です。20リットルは荷物が少なめの方向け、30リットルは防寒着や食料を余裕を持って入れたい方向けです。初めてのバックパック選びで迷ったら、25リットル前後を選ぶと失敗が少ないでしょう。将来的に小屋泊登山も考えているなら、30リットル前後がおすすめです。
レインウェアは安いものでも大丈夫?
低山であれば、ゴルフ用やポンチョなどの代替品でも対応可能な場合があります。ただし、防水性だけでなく透湿性(蒸れを逃がす機能)があるものを選ばないと、雨は防げても内側が汗で濡れて不快になります。また、レインウェアは防寒着としても使えるため、登山を続けるなら早めに登山用の上下セットを揃えることをおすすめします。
冬の低山ハイキングに必要な装備は?
基本装備に加えて、保温性の高いベースレイヤー、フリースなどのミドルレイヤー、防風性のあるアウターレイヤーが必要です。低山でも冬場は気温が氷点下になることがあり、防寒対策は必須です。また、日没が早いため、ヘッドライトは必ず携行しましょう。手袋や帽子などの小物類も忘れずに準備してください。
装備を買う前に試せる方法はありますか?
登山用品のレンタルサービスを利用するのも一つの方法です。また、登山用品店では試着だけでなく、店内の傾斜台でシューズの歩き心地を確認できる場合もあります。友人や経験者と一緒に行く場合は、装備について相談したり、実際に見せてもらったりすることで、自分に必要なものがイメージしやすくなります。
トレッキングシューズの寿命はどのくらい?
使用頻度にもよりますが、4〜5年程度が目安です。ソール(靴底)とアッパー(本体)は接着剤で貼り合わせてあり、経年劣化でソールが剥がれることがあります。久しぶりに使う場合は、出かける前に必ず状態を確認しましょう。使用後は泥を落として風通しの良い場所で保管すると長持ちします。
まとめ:装備を整えて安全で快適な低山ハイキングを
低山ハイキングは「低山だから大丈夫」という油断が一番危険です。適切な装備を揃えることで、疲労を大幅に軽減でき、万が一のトラブルにも対応できます。
最初に揃えるべきはシューズ・レインウェア・バックパックの3点。いきなり全部を最高級品で揃える必要はなく、まずこの3点を確保してから、山に行きながら必要なものを足していくのがおすすめです。
装備が整ったら、次は実際に山へ出かけましょう。高尾山や六甲山など、アクセスの良い低山から始めて、少しずつ経験を積んでいくことで、登山の楽しさがより深まっていきます。自然の中を歩く爽快感を、ぜひ味わってください。
初めての登山で普通のスニーカーで行ったら、下りで膝が痛くなって大変だったんです…それ以来、装備選びは妥協しないようにしています。道具がちゃんとしていると、本当に疲れ方が違うんですよね!