はじめに|トレッキングにアームカバーが必須な理由
夏山や標高の高い登山ルートでは、直射日光を長時間浴びることが避けられません。そのため「日焼け止めを塗れば大丈夫」と思っている方も多いですが、実際には日焼け止めだけではカバーしきれない部分があります。特に腕はリュックのストラップや木の枝などで擦れることが多く、紫外線だけでなく物理的なダメージも受けがちです。
そこで便利なのが「アームカバー」。最近はアウトドア専用の高機能モデルが増え、UVカット性能はもちろん、吸汗速乾や冷却機能、さらには虫よけ機能まで備えたものもあります。特にトレッキングでは、汗を大量にかく場面が多いため、蒸れにくい素材選びも大事なポイントです。
また、アームカバーは着脱が簡単で暑いときはサッと外し、寒いときはすぐに装着できるため、気温や環境が変わりやすい登山にぴったり。軽量かつコンパクトなので荷物にもならず、1つ持っておくとかなり重宝するアイテムです。
これからの季節、紫外線対策と快適性を両立するために、アームカバーを取り入れて賢く登山を楽しみましょう!

アームカバーの選び方|ポイント解説
一見シンプルに見えるアームカバーですが、実はモデルごとに機能性は大きく異なります。快適な登山をサポートしてくれる1本を選ぶために、以下のポイントをしっかりチェックしましょう。
UVカット性能(UPF数値)
アームカバーの一番の役割は、紫外線から肌を守ること。製品によってはUPF50+(紫外線遮蔽率95%以上)のものもあります。トレッキングでは強い日差しを長時間浴びるため、UPF値が高いものを選ぶと安心です。
通気性&吸汗速乾性
登山中は思った以上に汗をかきます。吸汗速乾素材を選ぶことで、汗を素早く吸い取り外側に逃がしてくれるため、汗冷えや不快感を軽減できます。特に「接触冷感」や「気化冷却」など、冷却効果のある素材は真夏の山歩きで大活躍。
フィット感と滑り止め仕様
サイズ選びを間違えると、ずり落ちたり締め付けすぎたりしてストレスになります。上腕部分に滑り止めゴムやシリコン加工があると、動いてもズレにくく快適。ストレッチ性の高い生地だと着脱もスムーズです。
サイズ&デザインのチェック
男女兼用モデルが多いですが、メーカーごとにサイズ感が異なることもあります。とくに長さは要チェックで、手首までの標準丈か、手の甲まで覆うロング丈かで使い勝手が変わります。デザインはシンプルな黒が定番ですが、最近はカラフルなものも増えており、ファッション性も楽しめます。
耐久性と用途
ハードな山行を予定している場合は、摩耗や引き裂きに強い素材が安心。また、普段使いを兼ねるなら、耐久性と手入れのしやすさもポイントになります。
【2025年版】おすすめアームカバー7選
ここでは、初心者~中級者の登山者に向けて、コスパ重視のモデルから高機能なハイエンドモデルまでをバランスよく厳選しました。実際に購入できる商品だけを紹介しているので、安心して選んでください。
ユニクロ UVカットシームレスアームカバー
価格目安:¥990(税込)
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特徴
ユニクロの「UVカットシームレスアームカバー」は、低価格ながら機能性の高さが魅力のモデルです。素材はユニクロおなじみのエアリズムを使用しており、ひんやりとした接触冷感が特徴。真夏の登山やトレッキング中でも蒸れにくく、快適な付け心地を維持できます。さらに、縫い目がないシームレス設計により肌へのストレスが少なく、長時間の使用でも擦れや違和感が出にくいのがポイント。UPF50+の紫外線カット性能を備えており、強い日差しからしっかり腕をガードしてくれます。デザインはシンプルで、日常使いにもマッチする万能な一枚です。
こんな人におすすめ
とにかくコスパ重視で選びたい人
軽いハイキングや普段使いを兼ねたい人
シンプルなデザインを好む人
アンダーアーマー UAヒートギアアームスリーブ
価格目安:¥3,300(税込)
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特徴
アンダーアーマーの「UAヒートギアアームスリーブ」は、スポーツブランドらしい高機能さが際立つモデルです。素材にはHeatGearファブリックを採用しており、優れた吸汗速乾性で登山中の大量の汗を素早く発散し、常にドライな状態を保ちます。また、程よいコンプレッション設計で筋肉の揺れを抑える効果もあり、長時間のトレッキング中の疲労軽減にもひと役買います。紫外線対策としても頼もしく、UPF50の高い防護性能を備えており、強烈な日差しからしっかりと肌を守ってくれます。スポーティーなデザインとフィット感は、アウトドアだけでなくランニングやトレーニングなど多用途に対応できる点も魅力です。
こんな人におすすめ
登山以外にランニングなどでも使いたい人
フィット感とズレにくさを重視する人
紫外線対策+筋肉サポートも欲しい人
モンベル トレールクールアームカバー
価格目安:¥2,530(税込)
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特徴
モンベルの「トレールクールアームカバー」は、真夏の登山やトレイルラン向けに設計された高機能モデルです。最大の特徴は、ナイロン製の極薄素材で作られており、驚くほどの軽量性と通気性を誇ります。発汗時には生地が汗を吸収して素早く気化し、その際に冷却効果を発揮する「気化冷却」機能が魅力的。UV遮蔽率は90%以上で、しっかりと紫外線から肌を守ってくれるのも安心ポイントです。さらに高いストレッチ性があり、フィット感も快適。薄手ながら耐久性も備えており、ザックを背負った登山中も擦れにくい仕様です。とにかく軽く、携帯性も抜群なので、荷物を最小限に抑えたい登山者にはぴったりの一枚です。
こんな人におすすめ
発汗量が多いシーンで使いたい人
軽量・コンパクトを重視する人
夏の本格的な山行用を探している人
コロンビア フリーザーゼロIIアームスリーブ
価格目安:¥3,520(税込)
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特徴
コロンビアの「フリーザーゼロIIアームスリーブ」は、強い日差しと高温環境に対応する冷感アームカバーです。最大の魅力は、独自技術「オムニフリーズゼロ」による高い冷却効果。汗や水分に反応して生地の温度を下げるため、真夏の登山でもひんやり感が持続します。さらに「オムニウィック」機能により、汗を素早く吸収して外に逃がす吸汗速乾性も抜群。「オムニシェイド UPF50」で紫外線をしっかりカットし、長時間の日差しから肌を守ります。厚みのあるしっかりした生地感で耐久性も高く、使い込んでも効果が落ちにくいのが特徴です。カラー展開も豊富で、ファッション性も意識できます。
こんな人におすすめ
真夏の炎天下で使う予定がある人
強力な冷却機能を求める人
耐久性と快適性を重視したい人
モンベル WIC.クールアームカバー
価格目安:¥3,980(税込)
※アウトレット価格:1,500円(税込)
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特徴
モンベルの「WIC.クールアームカバー」は、夏の登山に特化した高性能モデルで、同社オリジナルの「ウイックロンクール」素材を使用しています。この素材は吸汗速乾性が非常に高く、汗をかいても素早く乾き、常にドライな着け心地をキープ。また、光触媒効果による消臭機能も備えているため、長時間の使用でも臭いが気になりにくいのが嬉しいポイントです。UV遮蔽率は90%以上で、しっかりと日焼け防止ができます。さらに、上下のゴムで簡単にフィット感を調整でき、袖口部分もスパイラル構造でズレにくい仕様。シンプルながらも高機能で、普段使いから本格登山まで幅広く活躍します。
こんな人におすすめ
汗をかきやすく、すぐ乾くものを探している人
消臭機能付きが欲しい人
フィット感を細かく調整したい人
ザ・ノース・フェイス ドライドットアームカバー
価格目安:¥3,850(税込)
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特徴
ザ・ノース・フェイスの「ドライドットアームカバー」は、汗冷えを防ぐために開発された高機能モデルです。特徴的なのは「DRY DOTテクノロジー」で、肌側には撥水糸を使い、汗を素早く生地表面に移動させることで、長時間の着用でもベタつかず快適な状態を維持します。また、銀イオン加工による抗菌防臭機能が付いており、におい対策も万全。UVケアはUPF15~30とやや控えめですが、紫外線遮蔽率85%以上を確保しており、日常からアウトドアまで幅広く対応できます。デザインはシンプルでスマート、街中やアウトドア問わず使いやすいのも魅力の一つです。
こんな人におすすめ
汗冷えが気になる人
抗菌防臭機能を重視する人
普段使いとアウトドア兼用にしたい人
Outdoor Research ActiveIce サン スリーブ
価格目安:¥5,000(税込)
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特徴
Outdoor Researchの「ActiveIce サン スリーブ」は、過酷な環境での使用を想定したハイエンドモデルです。最大の特徴は「ActiveIceテクノロジー」で、発汗時に冷却効果を発揮し、炎天下でもひんやり感が長続きします。さらにUPF50+の最高レベルの紫外線防護性能を備えており、強烈な日差しからしっかりと腕をガード。吸汗速乾性も非常に高く、常に快適な肌触りをキープします。袖口にはサムホールとフィンガーループが付いており、動きが激しい場面でもズレにくい設計です。手の甲までしっかり覆うロング丈で、徹底的に日焼けを防ぎたい方にも最適。軽量ながら耐久性も確保され、本格的な山行やトレイルランにもぴったりです。
こんな人におすすめ
長時間の登山やトレイルランに使いたい人
強力なUVカットと冷却効果を求める人
手の甲までしっかりガードしたい人
併せて知りたい|登山&アウトドアの日焼け対策
アームカバーは紫外線対策の強い味方ですが、これだけで完璧!…というわけではありません。登山やアウトドアでは、全身を紫外線から守るための「トータル対策」が大切です。ここでは、アームカバーと併用して取り入れたい基本アイテム&テクニックを紹介します。
まず必須なのが帽子。ツバが広めのハットやキャップは、顔や首筋への直射日光を防ぎます。特に首元が露出しやすい夏場は、ネックガード付きの帽子を選ぶと安心。加えて、顔や耳の周りはフェイスカバーやバフでカバーすると完璧です。
日焼け止めも忘れてはいけません。アームカバーで覆いきれない部分(手の甲や首筋など)は、ウォータープルーフタイプの日焼け止めを使い、こまめに塗り直しましょう。標高が高い場所では紫外線の量が増すため、SPF・PA値の高いものを選ぶのがおすすめです。
もうひとつ便利な工夫が「W使い」。アームカバーの上に薄手の長袖シャツを羽織ると、二重のバリアとなり、日焼けリスクをさらに低減できます。最近は冷感素材の長袖シャツも多く、暑さ対策としても有効です。
アームカバーは「つけっぱなし」になりがちですが、汗がたまると逆に蒸れてしまうことも。こまめに外して乾かすことで、快適さがぐっとアップします。
これらを上手に組み合わせて、夏の登山を快適&安全に楽しみましょう!

まとめ|登山にアームカバーを取り入れて快適な山歩きを
夏の登山やトレッキングは、紫外線対策と暑さ対策が大きなテーマになります。その中で、アームカバーは「軽い・コンパクト・機能的」と三拍子そろった便利アイテム。今回紹介した通り、最近のアームカバーはただの日焼け防止にとどまらず、冷却機能や吸汗速乾、抗菌防臭など多彩な機能を備えています。
特に、UPF50+の高いUVカット性能を持つモデルや、汗冷えを防ぐための最新テクノロジーを採用したものなど、用途に応じた選択肢が豊富です。コスパ重視で気軽に始めるもよし、ハイエンドモデルで徹底対策するもよし。自分の登山スタイルや体質(汗っかき・敏感肌など)に合わせて最適な一枚を選びましょう。
また、アームカバー単体ではなく、帽子や日焼け止めなどと組み合わせて使うことで、さらに快適さと安全性がアップします。ちょっとしたアイテム選びの違いが、山行全体の満足度を左右することも少なくありません。
今年の夏は、賢くアームカバーを取り入れて、快適で安心な山歩きを楽しんでください!