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自転車ツーリング用寝袋ガイド|登山兼用の軽量モデルも紹介

テントの中で地図とにらめっこ
自転車ツーリング初心者必見!快適なキャンプ泊に欠かせない寝袋(シュラフ)の選び方を徹底解説。登山兼用で使える軽量・コンパクトなモデルを中心に、Amazonや楽天で購入できる現行商品を厳選。軽量性・保温性・収納性など、選び方のポイントを分かりやすく紹介します。
目次
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自転車ツーリング用寝袋とは?基本の選び方

自転車ツーリングでキャンプ泊をするなら、まず揃えたいのが寝袋(シュラフ)です。ただ寝るだけの道具と思いがちですが、快適な睡眠と翌日の体力回復に直結する重要アイテム。特に自転車旅では軽さ・コンパクトさ・保温性のバランスが求められます。

初心者の中には「寝袋の違いが正直良くわからない…」と思う方もいるかもしれませんが、実際は形状や素材、収納性などで使い勝手が大きく異なります。まずは基本の「形」と「選び方の基準」を押さえましょう。

寝袋の種類(封筒型・マミー型)と特徴

寝袋は大きく分けて「封筒型」と「マミー型」の2タイプがあります。

種類特徴
封筒型四角い形状でゆとりがあり、布団のような寝心地。ただし収納サイズが大きめ。
マミー型頭から足元までぴったり包み込む形状で保温性が高く、軽量・コンパクトに収納可能。

自転車ツーリングや登山では、断然マミー型がおすすめです。保温効率が高く、ザックやサドルバッグに収まりやすい収納性の良さは大きなメリット。UL志向の方にとっては、マミー型一択と言っても過言ではありません。

重量・収納サイズの重要性

自転車に装備を積んで走るツーリングでは、荷物の軽量化と省スペース化が必須です。寝袋はキャンプ装備の中でも大きな容量を占めるため、重さとサイズの両面で吟味が必要になります。

たとえば1kgを超えるモデルだと、上り坂や長距離での負担が大きくなり、疲労も蓄積しやすくなります。また、収納サイズが大きすぎるとバッグに収まりきらず、バランスの悪い積載になる可能性も。できるだけ600g前後・収納サイズは直径15cm未満のモデルを目安に選ぶのが理想的です。

寝袋イメージ
マミー型もチャックを開けば掛布団のように使える

保温性と快適性の見極め方|気温・季節に合わせる

寝袋選びで絶対に外せないのが保温性です。暑すぎて寝苦しいのはもちろん、寒すぎると眠れないだけでなく体調を崩す原因になります。特に自転車ツーリングでは、山間部や標高の高いキャンプ地に泊まる場合も多く、平地よりも気温が低いことを想定して準備する必要があります。

初心者が陥りやすいのは「3シーズン用と書いてあればどこでも大丈夫」と思い込むこと。しかし実際はモデルによって対応温度が異なるため、製品表示の「快適温度」と「限界温度」を理解して選びましょう。

快適温度・限界温度の意味

寝袋のスペックには一般的に「快適温度」と「限界温度」が記載されています。

項目意味
快適温度標準的な人がリラックスして快適に寝られるとされる最低気温(寒がりな人はここを重視すべき)。
限界温度丸まって耐える姿勢を取った場合、低体温症を起こさずに生き残れる限界の最低気温。

ツーリング+登山兼用で使うなら、春〜秋の**3シーズン用(快適温度5℃前後、限界温度0℃程度)**が一つの基準になります。寒がりの人や標高の高い場所での使用を考えている場合は、さらに保温性の高いモデルを検討しましょう。

春夏秋の3シーズン用が基本

一般的な自転車ツーリングでは、真冬の雪山を除けば「3シーズン用」でほとんどの場面をカバーできます。真夏は多少オーバースペックになりますが、ジッパーを全開にしたり、薄い服装で調整すれば対応可能です。

ただし、春先や秋の山間部は夜間に急激に冷え込むことがあり、真夏用の薄手モデルでは寒さに耐えられない場合があります。予定しているエリアの最低気温を事前に調べ、それに見合うスペックの寝袋を選ぶことが重要です。

テントの中で地図とにらめっこ
テントの中で地図とにらめっこするのは至福の時間…

登山兼用&UL志向の人向けモデルを選ぶポイント

自転車ツーリングに登山要素やウルトラライト(UL)志向を組み合わせる人にとって、寝袋選びは装備の軽量化と快適性を両立させる重要なステップです。とくに数百グラムの差が行動力や安全性に直結するシーンでは、寝袋の選定基準も少しシビアになります。

ここでは「登山兼用で使いたい人」や「UL志向で極限まで装備を削りたい人」に向けて、素材・性能面から見た選び方のポイントを解説します。

ダウン vs 化繊、どちらを選ぶ?

寝袋の中綿素材には主に**ダウン(羽毛)化繊(化学繊維)**の2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

素材特徴
ダウン非常に軽くて暖かく、収納性に優れる。湿気に弱い。価格はやや高め。
化繊湿気や濡れに強く、手入れが簡単。やや重くかさばる。価格は比較的安価。

登山やUL装備としてはダウンが定番。保温力に対する重量の軽さは圧倒的で、500g以下でも春秋の山で十分使えるモデルがあります。ただし、湿気に弱いため、濡れやすい環境ではスタッフバッグや防水パックの併用が必須です。

一方で、濡れやすい日本の気候や朝露の多い野営環境では、化繊の安心感も魅力。少し重量が増えても、メンテナンス性や耐久性を重視したい人には化繊も選択肢になります。

コンパクト性を優先する場合の注意点

「とにかく軽くて小さくしたい!」という人が陥りがちなのが、快適性を犠牲にしすぎるパターンです。300g台のULシュラフは確かに驚くほど軽いですが、保温性が低すぎて「夜中に寒くて眠れない」という事態になることも。

また、超軽量モデルはシェル素材が薄く、耐久性や破れやすさにも注意が必要。軽量=正義ではなく、「どんな環境で」「どの季節に」「どのくらいの頻度で使うか」を基準にバランスを取るのがコツです。

具体的には、重量500〜800g・収納サイズ直径13〜16cm程度のモデルが、登山〜ツーリング併用での快適性と実用性を両立するライン。余裕があればスタッフサックの交換やコンプレッションバッグの利用も視野に入れましょう。

おすすめ寝袋5選【2025年版】

ここでは、自転車ツーリング向け・軽量コンパクト・登山にも兼用できるという条件を満たすおすすめ寝袋を5つ紹介します。すべてAmazon・楽天・メーカー公式で現行販売されているモデルを中心に厳選しています。

(※価格は目安。実勢価格は購入時に要確認)

Sea to Summit|エンバー-1C

多用途に使える超軽量キルト型ダウンシュラフ

Sea to Summitのエンバー-1Cは、掛け布団のように使えるキルト型デザインを採用した軽量・多用途ダウンシュラフです。状況に応じてシュラフ、ブランケット、シーツ代わりに使え、バックパックやバイクパッキング、ULハイクなど、軽さと汎用性を求める旅人に最適。800FPの高品質ダウンを使用し、重量わずか約440gという驚異的な軽さを誇ります。
※厳冬期用ではないため単体での真冬使用は不向きですが、インナーシュラフやシーツとしての追加使いも可能。UL装備派や夏用の最軽量シュラフを探している方に人気です。

特徴まとめ

  • 使用温度目安:1℃(コンフォート温度)
    春〜秋の登山・キャンプ・旅に対応

  • 重量約440g
    超軽量設計でUL装備の一部として最適

  • 中綿:850+FP ULTRA-DRY ダウン
    高品質撥水ダウンで湿気にも強く、保温力◎

  • キルト型デザイン
    完全密閉・部分オープン・広げてブランケットなど多用途

  • 収納サイズ約3.3L
    非常にコンパクトでバックパックやバイクバッグに収まりやすい

おすすめ用途

ULハイキング、バイクパッキング、ツーリングキャンプ、夏の高山、春秋の低地キャンプ、室内泊など、軽量性と多用途性を重視するミニマル派の旅人

価格(税込み)

61,820円(2025年5月時点・公式価格)

詳細・購入はこちら(ロストアロー公式)

https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gST81464/

イスカ|エアプラス 280

バランス重視の軽量3シーズンダウンシュラフ

イスカのエアプラス 280は、軽量・保温性・快適性のバランスに優れた3シーズン対応ダウンシュラフです。中綿には800FPの高品質ホワイトグースダウンを使用し、夏の高山から春秋の低山キャンプまで幅広く対応。コンパクト収納と軽さを両立し、登山・ツーリング・バイクパッキングなど多用途に使える万能モデルです。
※軽量性ではダウンモデルとして優秀ですが、気温が0℃を下回る厳冬期には不向き。春〜秋のテント泊には安心の一本です。

特徴まとめ

  • 使用温度目安:2℃(最低使用温度)
    3シーズン対応で夏の高山や春秋の低山キャンプに最適

  • 中綿:800FP ホワイトグースダウン
    高品質ダウンで軽量かつ高い保温力を実現

  • 重量約570g
    携行性に優れ、バックパックやバイクにも積載しやすい

  • 収納サイズφ14×24cm
    コンパクト収納で荷物の嵩張りを抑制

  • ボックス構造
    熱の逃げやダウンの片寄りを防ぐ設計

おすすめ用途

夏の高山登山、春秋のテント泊登山、ツーリングキャンプ、バイクパッキングなど、軽さと保温性のバランスを重視する登山・旅ユーザー

価格(税込み)

48,400円(2025年5月時点・公式価格)

詳細・購入はこちら(イスカ公式)

https://www.isuka.co.jp/products/lineup/product.php?seq=241

モンベル|シームレス ダウンハガー800 #3

伸縮×軽量の3シーズン対応ダウン寝袋

モンベルのシームレス ダウンハガー800 #3は、独自のスーパースパイラルストレッチシステムを搭載した、伸縮性・軽量性・保温性を兼ね備えた3シーズン用寝袋です。ダウンの偏りを防ぐシームレス構造により、保温効率も高く、春・夏・秋のテント泊に最適。自転車・徒歩旅・登山に幅広く使える、定番の人気モデルです。
※#3は3シーズン向けの最も汎用性が高いモデル。夏の高山や春秋の低地キャンプでも快適に使える万能型です。厳冬期用には#1や#0が必要になります。

特徴まとめ

  • 快適使用温度:6℃ / 使用可能限界温度:1℃

  • 800フィルパワーEXダウン使用
    高品質ダウンでしっかり暖かく、軽くてコンパクトに収納可能

  • シームレス構造
    ステッチをなくすことでダウンの偏りや冷気の侵入を防ぐ設計

  • スーパースパイラルストレッチシステム
    体の動きに合わせて伸縮し、寝返りもラクラク

  • 軽量&コンパクト
    収納サイズ φ14×28cm、重さわずか576g(Rサイズ)でツーリングや縦走に最適

おすすめ用途

春〜秋の登山、縦走、ツーリングキャンプ、バイクパッキング、テント泊山行など、軽量・快適・暖かさをバランスよく求める人におすすめ

価格(税込み)

36,300円(2025年5月時点・モンベル公式価格)

詳細・購入はこちら(モンベル公式)

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1121401

ナンガ|ミニマリズムZERO

徹底した軽量化を追求した超軽量シュラフ

ナンガのミニマリズムZEROは、限界まで無駄を省いた最軽量クラスのウルトラライトダウンシュラフです。総重量わずか325g、収納サイズはわずかφ13×20cmと、手のひらサイズのコンパクトさ。最低限の保温性を確保しつつ、UL(ウルトラライト)ハイカーやバイクパッカーが軽量化を徹底するための特殊モデルです。
超軽量設計ゆえ、春秋や高山・標高の高い場所では不向き。使用シーンは限定されるが、軽さを最重要視する人にとって唯一無二の存在です。

特徴まとめ

  • 総重量わずか325g
    ナンガ史上最軽量、驚異的な軽量設計

  • 860FPスパニッシュダックダウン使用
    高品質ダウンで最小限の暖かさを確保

  • 収納サイズφ13×20cm
    ペットボトル感覚で携行可能

  • 快適使用温度15℃
    夏場や低標高での軽量キャンプ専用設計

  • 国内生産&永久保証
    ナンガならではの高品質サポート付き

おすすめ用途

夏の低山キャンプ、ULハイキング、バイクパッキング、ファストパッキング、非常用装備など、徹底的な軽量化を求める中上級者向け

価格(税込み)

44,550円(2025年5月時点・ナンガ公式価格)

詳細・購入はこちら(ナンガ公式)

https://store.nanga.jp/products/minimarhythm-zero

モンベル|シームレス バロウバッグ #3

コスパに優れた化繊3シーズンシュラフの定番

モンベル シームレス バロウバッグ #3は、保温性・耐久性・手入れのしやすさに優れた化繊製の3シーズン対応寝袋です。中綿には独自開発の「エクセロフト®」を採用し、濡れても保温力をキープ。ステッチをなくしたシームレス構造により、冷気の侵入を防ぎながらも快適な寝心地を実現しています。コストパフォーマンスが高く、初めての登山やキャンプにもおすすめの1本です。
ダウンに比べやや重く(約1,120g)・かさばるものの、価格の安さと濡れへの強さが魅力。荷物に余裕がある旅や、メンテナンスを重視するキャンパーに最適です。

特徴まとめ

  • 快適使用温度:6℃ / 使用可能限界温度:1℃

  • 化繊中綿「エクセロフト®」採用
    濡れに強く、洗濯もできて取り扱いが簡単

  • シームレス構造
    縫い目をなくし、保温性とフィット感を向上

  • スーパースパイラルストレッチシステム搭載
    伸縮性が高く、寝返りがしやすい快適設計

  • 丸洗い可能
    メンテナンスしやすく、普段使いにも安心

おすすめ用途

春〜秋のキャンプ、登山、バイクツーリング、災害時の備えなど、濡れに強く、手入れも簡単な寝袋を探している方におすすめ

価格(税込み)

16,500円(2025年5月時点・モンベル公式価格)

詳細・購入はこちら(モンベル公式)

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1121426

マットと組み合わせて快適な夜を|マット選びの基本

寝袋(シュラフ)だけでは、実は快適な睡眠は得られません。なぜなら、地面から伝わる冷気や凹凸を遮断できないからです。
特に自転車ツーリングのキャンプでは、地面に直接寝ることが多いため、マットと寝袋のセット使用が基本になります。

マットには大きく分けて、クローズドセル(銀マット系)、エアマット、インフレータブルマットの3種類があります。

種類特徴
クローズドセルマット銀マット・折りたたみ式。軽量・安価だが収納がかさばる。断熱力は強め。
エアマット空気を入れて膨らませる。軽量・コンパクトだがパンクリスクあり。
インフレータブルマットスポンジと空気の併用式。快適さと断熱性が高いが、やや重く収納サイズも大きめ。

ツーリング+登山兼用の場合はエアマットが人気です。軽量・小型でシュラフと一緒にコンパクトにパッキングできるのが最大の利点。ただし、穴が空くと使えないため、リペアキットを一緒に携帯するのが基本です。

マット選びは深掘りすると奥が深いため、ここでは詳細は省きますが、別記事で詳しく解説予定です。記事公開後は内部リンクで誘導しますので、ぜひそちらも参考にしてください。

まとめ|軽量・快適な寝袋でツーリングをもっと楽しく

自転車ツーリングでのキャンプ泊を快適にするには、寝袋(シュラフ)の選び方がとても重要です。軽さや収納性だけでなく、気温や用途に合った保温力、そしてマットとの組み合わせも含めたトータルでの快適性が問われます。

この記事で紹介した内容を振り返ると、

  • マミー型+軽量モデルが基本

  • 快適温度は0~5℃前後を目安に

  • 登山・UL兼用ならダウン素材が有力

  • おすすめはモンベル・ナンガ・イスカなどの山向けブランド

  • マットとの併用で初めて「眠れる環境」が整う

となります。

これから寝袋を購入する方は、ぜひ今回のポイントを参考に、自分の旅スタイルにぴったりの1本を選んでください。装備を整えて、自由で楽しいツーリングキャンプの夜を満喫しましょう!