湘南海岸サイクリングロード|海沿いを爽快に走る定番コース
湘南の海風を肌で感じながら、波の音をBGMにペダルをこぐ――そんな非日常感が手軽に味わえるのが「湘南海岸サイクリングロード」です。茅ヶ崎から江ノ島、鎌倉方面にかけて続くこのルートは、関東近郊からのアクセスも良好。都市からわずか1時間で、リゾート地のような爽快な海景に出会えます。
広々としたサイクリングロードが整備されており、初心者でも安心して走れるのが魅力。道中には湘南らしいオシャレなカフェやビーチスポットが点在し、観光とサイクリングを同時に楽しむことができます。晴れた日には江ノ島の向こうに富士山が顔を出すこともあり、絶景好きにはたまらないルートです!
コース概要
距離:片道約20km(茅ヶ崎〜鎌倉・逗子周辺まで)
獲得標高:ほぼフラット
所要時間:片道約1.5〜2時間(観光・休憩含まず)
スタート地点:茅ヶ崎駅(徒歩+走行で海岸へ)
ゴール地点:鎌倉駅・逗子駅(輪行で帰宅推奨)
見どころスポット
サザンビーチちがさき
湘南らしい開放感あふれるビーチ。モニュメント「サザンC」越しに富士山を望む絶好のフォトスポットです。
江ノ島
名物観光地・江ノ島へは自転車で気軽にアクセス可能。島内は自転車乗り入れ禁止ですが、周囲を散策するだけでも充分に楽しめます。
稲村ヶ崎
海越しに望む江ノ島と富士山の絶景ポイント。夕暮れ時は特に美しく、サイクリングの休憩に最適な場所です。
おすすめグルメ
しらす丼(江ノ島周辺)
湘南グルメの代表格・しらす丼。人気店「とびっちょ本店」では、新鮮なしらすを贅沢に盛り付けた絶品丼が味わえます。休日は行列必至ですが、それでも食べる価値あり。
ビーチカフェ&ジェラート
湘南海岸沿いには、サーフテイストのおしゃれなカフェや、地元食材を使ったジェラートショップが点在。休憩タイムにぴったりです。
注意ポイント
観光客・歩行者との共有区間ではスピードを落とし、安全運転を心がけましょう。
サイクリングロード上に砂が吹き溜まっている箇所があるため、スリップに注意してください。
国道134号線沿いを横断する場面では、交通量が多いため横断歩道を利用し安全第一で。

三浦半島一周(みうらイチ)|海グルメ満喫の一日旅
都心からわずか1時間、豊かな海と自然が広がる三浦半島は、週末サイクリングにぴったりのエリア。なかでも海岸線をぐるっと一周する「みうらイチ」は、関東サイクリストの憧れとも言える定番コースです。
コース全体を通して海の景観が素晴らしく、漁港の活気、灯台や断崖絶壁の絶景、そして何より新鮮な海の幸グルメが楽しめるのが最大の魅力。比較的アップダウンも穏やかで、のんびりサイクリング旅を満喫できるルートです。輪行を組み合わせれば、距離や行程を柔軟に調整できるのも嬉しいポイントです。
コース概要
距離:約74km(周回)
獲得標高:約500m
所要時間:約5〜6時間(休憩含む)
スタート地点:京急三崎口駅、JR横須賀駅、京急金沢八景駅など
ゴール地点:スタート地点に戻る(周回コース)
見どころスポット
城ヶ島
三浦半島最南端に位置する城ヶ島は、太平洋を一望できる絶景スポット。城ヶ島大橋を自転車で渡れば、潮風とともに非日常の景色が広がります。島内は散策スポットも多く、磯遊びも楽しめます。
剱崎灯台
白亜の灯台と荒々しい岩礁が美しい、フォトジェニックな場所。灯台周辺は風が強いことも多いので、安全に留意しながら散策を楽しみましょう。
荒崎公園
ごつごつとした奇岩が連なる海岸と、天気が良ければ遠くに富士山が見える絶景ポイント。無料駐車場もあり、ゆっくりと海岸線を眺めることができます。
葉山・逗子エリア
おしゃれなカフェやベーカリーが点在する葉山・逗子エリア。サイクリング後半の休憩スポットにぴったりで、リゾート気分を味わえます。
おすすめグルメ
三崎港のまぐろ料理
三崎と言えば新鮮なマグロ。港近くの「まるよし食堂」では、ボリュームたっぷりのマグロ丼や刺身定食が人気です。リーズナブルな価格で本格的な味を楽しめます。
港楽亭のまぐろラーメン
ちょっと変わり種を楽しみたいなら、三崎名物のまぐろラーメンもおすすめ。まぐろ出汁の旨みが効いたスープが絶品です。
ミサキドーナツ
三崎エリアで人気のスイーツスポット。ふわっと軽い食感のドーナツは、サイクリング途中の甘い補給にぴったりです。
すかなごっそ(農産物直売所)
地元の新鮮な野菜や魚介類が並ぶ直売所。サイクリング後のお土産探しにもおすすめです。
注意ポイント
国道134号線沿い、一部交通量が非常に多い区間があるため、特にトンネル周辺では安全運転を徹底しましょう。
一部トンネル内を通行する必要があり、昼間でもライト点灯が必須です。
海沿い区間は風の影響を強く受けることがあり、向かい風になると体力を消耗します。天気予報をチェックしてから出発しましょう。

房総フラワーライン|太平洋を望む南国サイクリング
房総半島の南端、館山から千倉にかけて続く「房総フラワーライン」は、まるで南国リゾートのような雰囲気を楽しめる海沿いサイクリングコースです。温暖な気候に恵まれたこのエリアでは、冬から春にかけて色とりどりの花々が道端を彩り、海の青とのコントラストが美しい絶景が広がります。
走行ルートは比較的フラットで、のんびり海を眺めながら走るには最適。車通りもそれほど多くないため、初心者でも安心して走行可能です。季節の花畑に立ち寄ったり、海の幸グルメを堪能したりと、旅気分を満喫できるサイクリング旅が楽しめます。
コース概要
距離:約30〜40km(区間により調整可)
獲得標高:ほぼフラット
所要時間:約3〜4時間(休憩含む)
スタート地点:館山駅
ゴール地点:千倉駅または和田浦駅(輪行帰宅推奨)
見どころスポット
館山湾(鏡ヶ浦)
「鏡のように穏やかな海」と称される館山湾。朝の静かな海面や、夕焼けに染まる風景は心癒される絶景ポイントです。
房総フラワーライン
冬から春にかけて、菜の花、ポピー、キンセンカなどが咲き誇る花街道。特に1月〜3月は、あたり一面が黄色い絨毯に変わります。
野島崎灯台
房総半島の最南端に位置する白亜の灯台。周辺は遊歩道が整備されており、岩場を歩きながら絶景を楽しめます。
千倉の海岸線
南房総らしい、のんびりとした海辺の風景が続くエリア。遠浅の海と青空のコントラストが美しく、写真撮影にもおすすめです。
おすすめグルメ
館山炙り海鮮丼
館山駅周辺で味わえる新鮮な海鮮丼。炙りマグロや地魚を豪快に盛り付けた一杯は、走った後の体に染み渡ります。
南房総グルメバーガー
房総の食材を使ったご当地バーガーが人気。海沿いのカフェ「オーシャンゲート103」などで地元野菜たっぷりのハンバーガーを楽しめます。
道の駅ちくら潮風王国
新鮮な魚介を使った丼ものや定食が味わえる食事処や、特産品のお土産ショップも併設。休憩ポイントにも最適です。
注意ポイント
一部、海沿いの国道(国道410号線など)を走る区間では、交通量がやや多いので注意して走行しましょう。
花のシーズン(1〜3月)は観光客の車も増えるため、道幅が狭い箇所では無理な追い越しを避けましょう。
海沿いでは突然の風が強まることもあるため、走行中はハンドル操作に注意が必要です。

九十九里ビーチライン|水平線と一直線に走ろう
関東随一のロングビーチ「九十九里浜」を、海風を感じながら走り抜けるのが「九十九里ビーチライン」です。真っすぐに伸びる道と、どこまでも続く水平線のコラボレーションは圧巻。まるで海外のビーチ沿いを走っているかのような開放感が味わえます。
ルート全体は非常にフラットで、体力に自信がない人でも距離を調整しながら楽しめるのが魅力。途中には海の幸を楽しめるレストランや、地元の名物グルメスポットも点在。海と空と潮風を相棒に、のんびりとしたロングライドが満喫できるコースです。
コース概要
距離:約30〜50km(スタート・ゴール地点により調整可)
獲得標高:ほぼフラット
所要時間:約3〜5時間(休憩含む)
スタート地点:一宮海岸(上総一宮駅近く)
ゴール地点:本須賀海岸、または九十九里浜北部(輪行帰宅推奨)
見どころスポット
一宮海岸
九十九里浜の南端に位置するサーフィンのメッカ。白い砂浜と青い海が広がり、リゾート感たっぷりのスタート地点です。
2020東京オリンピックでは、サーフィン競技の会場として使用されました。
九十九里有料道路(サイクリング可区間)
海岸線に沿って走る道路の一部区間では、自転車で走行可能な専用レーンが整備されています。潮風を全身で受けながら、一直線の道を走る爽快感は格別です。
白里海岸
人も少なく、のんびりした雰囲気が漂うビーチ。ちょっと休憩して、砂浜で足を伸ばすのもおすすめ。
おすすめグルメ
いわし料理
九十九里はイワシの水揚げで有名。海沿いの食堂では、イワシの刺身やなめろう、イワシ天丼など新鮮な地魚料理が味わえます。
ハマグリ焼き
潮干狩りでも有名な九十九里では、浜焼きスタイルのハマグリも絶品。海辺の食堂で、炭火焼きたてを豪快に味わいましょう。
道の駅オライはすぬま
地元野菜や海産物を販売する人気の道の駅。軽食コーナーで食べられる「はまぐりラーメン」も人気です。
注意ポイント
一部、九十九里有料道路の自転車通行可能区間と一般車道が隣接しており、車の出入りに注意が必要です。
海風が強い日は、向かい風による体力消耗に注意しましょう。
日陰が少ない区間が長いので、夏場は熱中症対策(帽子・補給)を万全にしておきましょう。

伊豆・下田海岸沿い|透明度抜群の海を眺めながら
南伊豆・下田エリアは、国内屈指の透明度を誇る美しい海が魅力。そんな絶景を間近に感じながら走れるのが、下田海岸沿いのサイクリングコースです。エメラルドグリーンに輝く海と、真っ白な砂浜、そして点在する小さな入り江。景観の変化が楽しく、まるで海外リゾートを旅しているかのような気分に浸れます。
コース自体は比較的短めですが、アップダウンが多いのが特徴。体力に自信のない人は、電動アシスト自転車のレンタルを利用するのも手です。観光地として整備されているので、グルメや温泉も気軽に楽しめる、贅沢な海沿いサイクリングが体験できます。
コース概要
距離:約20〜30km
獲得標高:ややアップダウンあり(特に海岸間移動時)
所要時間:約2〜3時間(休憩含む)
スタート地点:伊豆急下田駅
ゴール地点:伊豆急下田駅(周回、または途中から輪行可能)
見どころスポット
白浜大浜海岸
伊豆屈指の人気ビーチ。広く美しい白砂と透明な海は、思わず足を止めたくなる絶景スポットです。
外浦海岸
プライベートビーチのような静かな雰囲気が魅力。混雑を避けたい人におすすめの立ち寄りポイント。
田牛(とうじ)サンドスキー場
天然の砂丘を滑る「サンドスキー」が体験できるユニークなスポット。サイクリングの合間に、ちょっとしたアクティビティも楽しめます。
ペリーロード
下田市街地の観光名所。黒船来航にまつわる歴史が残る、風情ある石畳の小道です。カフェや雑貨屋も点在しています。
おすすめグルメ
下田バーガー
地元で水揚げされた金目鯛を使った豪快なフィッシュバーガー。下田の新名物として人気急上昇中!
海鮮丼(下田駅周辺)
下田漁港直送の新鮮な海鮮をふんだんに使った丼メニュー。特に金目鯛の漬け丼や炙り丼が絶品です。
温泉カフェ
下田温泉街には、温泉とカフェがセットになった施設も。サイクリング後のリラックスタイムにぴったりです。
注意ポイント
海岸間を移動する際、急な坂道やカーブが多くなります。スピードの出し過ぎに注意しましょう。
観光シーズンは道路が混雑しがちなので、計画的な走行を心がけてください。
夏場は日差しが強いため、日焼け止め・サングラス・水分補給を忘れずに。

大洗・ひたちなか海浜サイクリング|広大な海岸線とグルメの旅
茨城県の太平洋側に広がる大洗・ひたちなかエリアは、開放感あふれる海岸線と整備された自転車道が魅力。大洗海岸からひたちなか市まで続くルートは、遠く水平線を眺めながら走る爽快なサイクリングが楽しめます。
比較的フラットな地形に加え、観光地や公園、道の駅など立ち寄りスポットも豊富。自転車専用道が整備されている区間もあり、初心者でも安心して走行できます。特に「国営ひたち海浜公園」の広大な風景は圧巻で、季節によってはネモフィラやコキアなどの絶景も堪能できます。
コース概要
距離:約25〜40km(区間により調整可)
獲得標高:ほぼフラット
所要時間:約3〜4時間(休憩含む)
スタート地点:大洗駅
ゴール地点:勝田駅またはひたちなか海浜公園周辺(輪行帰宅推奨)
見どころスポット
大洗磯前神社
海に突き出た「神磯の鳥居」が有名なパワースポット。早朝に訪れれば、海から昇る朝日と鳥居の神秘的な光景に出会えます。
大洗サンビーチ
広大な砂浜と穏やかな波が特徴のビーチ。サーフィンや海水浴でも人気ですが、オフシーズンは静かな浜辺を独り占めできます。
国営ひたち海浜公園
広大な敷地に四季折々の花が咲き誇る公園。特に春のネモフィラ、秋のコキアは全国的にも有名な絶景スポットです。園内はレンタサイクルでも周遊可能。
おすすめグルメ
大洗市場の海鮮丼
大洗漁港近くの市場食堂では、新鮮な海鮮丼やあんこう料理が楽しめます。リーズナブルでボリューム満点。
あんこう鍋(冬季限定)
冬場なら名物・あんこう鍋もぜひ。コラーゲンたっぷりで、寒い季節のサイクリング後にぴったりの温かいご馳走です。
那珂湊おさかな市場
海鮮グルメ好きにはたまらないスポット。新鮮な寿司や海鮮丼を食べるのはもちろん、テイクアウトで軽食を楽しむのもおすすめです。
注意ポイント
海岸沿いでは風が非常に強い日もあるため、天候によっては走行プランの見直しも検討しましょう。
国道51号線を一部走行する区間は交通量が多いため、路肩をしっかり走行し、安全第一で。
国営ひたち海浜公園内はサイクリングコース専用区間以外は自転車進入不可のエリアがあるため、案内板を確認しながら走りましょう。

まとめ|海沿いの絶景を感じながら、特別な週末サイクリングを
関東には、週末にふらっと出かけられる絶景海岸線サイクリングコースがたくさんあります。
湘南のリゾート感、三浦半島の海グルメ、南国ムード漂う房総フラワーライン、一直線の九十九里浜、南伊豆の透明な海、広大な大洗・ひたちなかエリア。それぞれに個性があり、走るたびに新たな発見が待っています。
今回ご紹介した6コースは、初心者でも安心して楽しめる距離感と、輪行を活用した柔軟なプランニングが可能なルートばかり。道中にはグルメスポットや観光名所も多く、単なるサイクリングだけでなく、旅そのものを満喫できるのも魅力です。
海風を受けながらペダルを踏む爽快感は、日常の疲れを吹き飛ばしてくれるはず。
ぜひ次の休日は、自転車と輪行バッグを持って、海沿いの冒険に出かけてみませんか?

よくある質問(FAQ)
Q1. 片道コースを走った後、輪行初心者でも問題なく帰れますか?
A. 基本的には問題ありません!
輪行は、鉄道会社ごとのルール(例:袋に完全収納すること、自転車を小さくまとめること)を守れば誰でも利用できます。
初めての場合は、事前に輪行袋の使い方を練習しておくと安心です。また、比較的人が少ない時間帯の電車(午前中や昼過ぎ)を選ぶと、輪行しやすいですよ。
Q2. 海沿いサイクリングに適した持ち物はありますか?
A. 特に以下の持ち物をおすすめします。
サングラス(海沿いは日差しと風が強いです)
日焼け止め(紫外線対策は必須)
ウィンドブレーカー(海風で体温を奪われやすいため)
輪行袋(帰りの電車移動用)
モバイルバッテリー(スマホナビや撮影用)
また、海沿いは突然の天候変化もあるため、簡易的なレインウェアも携帯しておくと安心です。
Q3. 海沿いルートで特に注意すべき季節や時間帯はありますか?
A. 夏は日差しと気温が非常に高くなるため、早朝出発をおすすめします。
また、冬〜春先は風が強い日が多いため、天気予報で「強風注意報」が出ている日は無理なライドを避けましょう。
特に海沿いは風向きによって体力消耗が大きく変わるので、追い風スタート・向かい風帰りの逆パターン(逆風スタート)にならないようルート設定に注意すると快適です。